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かめくん  徳間デュアル文庫

かめくん(徳間書店) 北野 勇作著
税込価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 徳間書店
サイズ : 16cm / 300p
ISBN : 4-19-905030-2
発行年月 : 2001.1
利用対象 : 一般

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コメント・書評

2001年度のベストSFが、既に入手困難!そんなバカな、だってこの本て北野のベストであるだけでなく、ある意味21世紀初頭の日本が生んだ世界に誇るべき不条理SFでもあるんですよ
みーちゃん
2006/06/07 21:25:17
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★★★★★

「現在はお取り扱いができません」という表示がでてきていますが、何でこんな傑作が?と言いたくなる、そういう作品です。この作品は北野勇作の最高傑作であるだけでなく、21世紀初頭のわが国が生んだ世界に誇ることができる不条理SFではないか、それが何故簡単に入手できない?って思います。「クラゲ荘という木造二階建のアパートに住むかめくんは亀ではない。甲羅をもち二足歩行をし、図書館で本を読むレプリカメだった。」ユーモアSFとも不条理SFともいえるお話で、2001年度の日本SFのベストに選ばれています。たしかにこの面白さはただものではありません。カバー後の紹介ですが「かめくんは、自分がほんもののカメではないこ…  全文読む 評価する

かめくんがカワイイ。
ちょうせい
2004/09/29 14:47:00
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★★★★

 一言で言えば「かめくんの日常」である。 亀の形をしたロボットである「かめくん」はちゃんとアパートを借り、仕事をしたり、メールを打ったり、ネコを飼ったり、ちょっとだけ恋をしたりしながら暮らしている。 彼の出生には少し深い理由があるようだが(これについては続編のザリガニマンで明らかに…)なんともホノボノとしていて読んでて気持ち良い。と言うか落ち着く。アルファー派出まくりの一冊である。   全文読む 評価する

好もしくはあるホームドラマ的なSF
萬寿生
2003/07/08 21:48:00
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★★★

 かめ型ロボットが主人公である。木星でザリガニ型怪獣と戦うために、作られたものらしい。木造アパートに住み、倉庫でフォークリフトの操作にあたり、時々図書館に通い本を借りる。このかめの日常生活がたんたんと、どこか暖かみがありほのぼのとした雰囲気で、語られる。また大袈裟でなくさり気なく、現代社会の問題点も批評されている。テレビのホームドラマ的なSFである。 最近の日本の新人SF作家には、この作品のような雰囲気のものが多い。不思議である。SFらしい仕掛けが登場するのだが、ひと昔前のようなSFらしさが感じられない。これはこれで好もしくはある。  全文読む 評価する

かめくんのこと
のらねこ
2002/06/08 22:49:00
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★★★★★

 かめくんは、ほんとうの亀ではありません。戦争のために作られたかめらしいのですが、随時記憶が編集されるため、かめくん自身にも、過去のことははっきりとはわからないのです。人間につくられたかめくんは、どこかなつかしい街で、会社をくびになったり、お引っ越しをしたり、就職先をみつけたり、図書館にいったり、本物の亀のことをしらべたり、なんとなく、昔のことをおもいだしたりします。  全文読む 評価する

日常を普通に生きること
しょこ
2002/05/12 13:15:00
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評価保留

 毎日仕事場でまじめに働き、帰りに商店街によって晩御飯を買い、共同トイレのアパートに帰る。時々河原で夕陽を眺めながらいろんなことを考える。行き付けの図書館にはあこがれの人がいて、通ううちに館員の人とも仲良くなる。 こんな日常を送るのは、人ではなく亀型のロボットかめくん。木星戦争に投入されるために開発されたかめくんが、どうしてそこにいるのか、かめくんにもわからない。必要のないメモリーは甲羅の中にしまわれているから。 木星戦争がどうなっているのかそれ自体誰にもわかっていないようなのだ。 淡々と日常を生きるかめくんと正体の見えない戦争という非日常。 それは普通に生きているつもりのわたしたちと遠いどこ…  全文読む 評価する

かめくんはどこへ消えた?
がくし
2001/03/06 16:28:00
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★★★★

 かめくんはかめくんではない。 こんな事を書くと、かめくんがかめくんであると思っている人に叱られてしまうかも知れないが、かめくんは我々がそれを読んでしまった時点かめくんではないのだから、仕方がないのである。 かめくんというのは北野勇作が、この物語の中で主人公として選んでくれたカメ型ヒューマノイド、通称レプリカメだ。彼はこのレプリカメにかめくんと名前を付けた。 これが、かわはらくんだったとしたらどうなる? かめくんはかわはらくんではない。 当たり前だ。 レプリカワハラなど、この作品には登場しない。 北野勇作の名付けたところのかめくんは、もちろん、レプリカワカミのかわかみくんでもないし、レプリカマ…  全文読む 評価する

じんわりしみじみひたっていたい
桐矢
2001/03/03 10:40:00
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★★★★

 小松左京賞最終選考に残った作品。 カメ型アンドロイドが主人公のファンタジー的な作品と聞いていたのだが、これは確かに他の入賞作とは一味もふた味も違う。 本を読みたくなるいろんな動機があっていいと思う。たとえばおおげさなカタルシスを得るためではなく、ほんわりとじんわりと小題を一日一つずつ読みたいような感じ。 「ほんものではないが、ほんもののかめに姿が似ているから、ヒトはかめくんたちのような存在をカメと呼んでいるだけなのだ。だから、カメではなく、レプリカメと呼ばれたりもする。……木星戦争に投入するために開発されたカメ型ヒューマノイド・レプリカメ」 これが主人公のかめくんのキャラクター。 かめくんは…  全文読む 評価する

ノスタルジックで優しくて、ちょっぴり切ないかめくんの物語
R2bk1
2001/01/26 01:35:00
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★★★★★

 かめくんはかめくんであってかめくんでしかない。 かめくんはサイエンスであってナンセンスである。かめくんは日常であって非日常である。かめくんはフィクションであってノンフィクションである。 ようするにかめくんはかめくんなのだ。 かめくんはほんもののカメではない。だからにせものというわけでもなくて、姿がカメに似ているからそう呼ばれているだけなのだ。実は木星戦争に投入するために造られたカメ型ヒューマノイドなのだが、いまのところかめくんは戦争には行っていない。もしかしたら行ったことがあるのかもしれないが、かめくんは覚えていない。 そんなかめくんはクラゲ荘に住むことになった。 倉庫会社で仕事もするし大好…  全文読む 評価する

優れた寓話、優れた風刺小説、そして優れたSF
喜多哲士
2001/01/23 06:31:00
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評価保留

 木星での戦争に投入されるために開発されたカメ型ヒューマノイド、レプリカメ。かめくんはその中の1体である。でも、かめくんは自分の記憶を封印されてる。倉庫会社の求人に応じたかめくんは、クラゲ荘に住み、木星からの荷物を整理する作業をしている。時には大きなザリガニが出てきて暴れ出すのでカメ型のロボットを遠隔操作するコクピットに乗って戦わなければならなかったりする。かめくんは図書館でいろんな本を読むのが好きだ。かめくんにとって、毎日の生活はとても居心地がいい。なのに、かめくんは自分がこの町から去らなければならない日がきたことを知る。 かめくんの存在感。我々の生きる日常生活と、遠くで行われている戦争とい…  全文読む 評価する

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