紙の本
世界一愛らしいおばかさん。
2015/10/26 18:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでり - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじまりがあれば、そこにはおわりがつきもの。大人になることを拒まなかったクリストファー・ロビン。そんな彼を見送るプー。人間とぬいぐるみ。でも、彼らはともだち。ともだちだから、お別れできたのです。
投稿元:
レビューを見る
児童書だけれど、ただのコドム向けと思う事なかれ。プーさんはぬいぐるみだから頭は良くないかもしれないが、大事なコトはちゃんと知っている。キミが振り向いたら、いつでも此処にいるよ…人生への勇気は彼からもらった。
投稿元:
レビューを見る
去年、清水の舞台から飛び降りる覚悟でイギリスに行ってきました。児童文学の旅というツアーに参加したのですが、その時にコッチフォードのミルンの家や、プーさんの棒投げ橋にも行きました。ミルンの家は今は全然関係ない人が住んでいるのですが、お庭を散策させてもらいました。5月のイギリスは花盛り(^o^)。
でも、そのころプーさんの本は読めていなかったので、ありがたみが全然わかんなかったわ(・_・)
ところで、近くに「プーコーナー」というお店があったのですが、中に売ってたのはディズ●ーキャラクターのグッズで、madeinChinaのものばかり。
プー横丁ってプーコーナーのことだったのね。
投稿元:
レビューを見る
石井桃子さん生誕100年ということで取り上げてみました
コブタがゾゾに会うお話が大好きです!読み返す度にお腹が捩れるほど笑ってしまいます。「ゾゾ、ぞうそろしい、ゾルゾゾ!」すごい名訳だと思います
全てのレビューを見る(22) | 編集
投稿元:
レビューを見る
出版社/著者からの内容紹介
おなじみのクリストファー・ロビンと仲間たちが住む森へゆくと,わたしたちはいつでもすてきな魔法の冒険に出会えます-.プーやコブタたちのところへ,はねっかえりのトラーがあらわれました.『クマのプーさん』の続編.
投稿元:
レビューを見る
前作の Review でもちょっと触れたけれど、実は KiKi はこのプーさんの物語、若干の苦手意識がありました。 その苦手意識を醸成したのは間違いなく「クマのプーさん」の冒頭 及び 最後の「プーさん受難シーン」(要するにぬいぐるみのプーさんが階段を引きづられるシーン)にあるわけですが、そういう意味ではこの「プー横丁にたった家」の方は、その苦手なシーンを彷彿とさせるような描写がない分、気楽に、そして楽しく読むことができます。
今回、前作を読了してから間を空けたのは実は意図的で、この年齢になっても未だに感じるあのシーンの違和感が冷めるのを待っていたっていうことがあったりします(苦笑)。
世間一般ではどうやら「ディズニー・アニメ」のプーさんの印象が強いみたいだけど、KiKi 自身はその有名らしい「ディズニー・アニメ」の方は観たことも聞いたこともないので、比較のしようもないのですが、幸いなこと(?)にディズニー・プーさんがプリントされたタオルとか子供用グッズなんかにはお目にかかったことがあるので、それと E.H.シェパードの挿絵の比較だけはできたりします。
個人的にはディズニー・アニメの妙に「意思の力」を感じさせるようなプーさんよりは、どこかとぼけていて作為がまったく感じられない E.H.シェパードのプーさんの方が好きだなぁ。 まあ、ディズニー・アニメの物語を知らないからそう思うだけかもしれないけれど、プーさんと仲間たちがみんな本当はぬいぐるみで、そのぬいぐるみを相手に「ごっこ遊び」をしている子供という物語の前提条件を見事に視覚化しているのはやっぱりシェパードの「クラシック・プー」の風情だと思うんですよね。
それにね、恐らくディズニー・アニメのプーさんは動きが滑らかだろうことが想像できちゃうんだけど、仮に原作と同じようにちょっぴりおつむが弱い設定はそのままだったとすると、それは本当に「頭が悪いクマ」に過ぎない存在になっちゃうと思うんですよ。
でも「クラシック・プー」で描かれるプーをはじめとする森の仲間たちはどこか人形らしい硬直した、ぎくしゃくした動き、自由にはならない抑制された動きを感じさせるものだと思うんですよね。 で、そんな彼らが感じている気持ちやら彼らがしている行動はすべて、幼いクリストファー・ロビンの子供らしい発想の中の出来事だから「単なるおバカ」ではない存在、愛すべき存在になりえるんだと思うんですよ。
そしてそんなプーさんだからこそこの下巻に出てくるこんなセリフが似合うんだと思うんですよ。
「詩とか歌とかってものは、こっちでつかむものじゃなくて、むこうでこっちをつかむものなんだ。だから、ぼくらは、むこうでこっちを見つけてくれるところへ出かけるくらいのことっきり、できやしないんだ。」
これは読み方によってはとっても哲学的なセリフだけど、これぞ「無我の境地」「無作為の極み」だと KiKi は感じます。 そしてこんなセリフを吐くことができるのはプーさんがぬいぐるみだからこそなんじゃないかと・・・・・。
この巻で初登場するトラーがいい味出しています。 これが実際の大自然の中だったらトラとクマとコブタとウサギとカンガルーとロバがこんなに平和に共存するなんていうのは考えられないことのような気もするけれど、これが子供のぬいぐるみ遊びの延長線上にあるからこそ成立する関係であるところが何とも素敵です。
トラーの登場したばかりの頃は、正直なところ「何もここで新たな登場人物を増やさなくても・・・・・」と思わないでもなかったけれど、トラーが登場したことによりウサギが成長するプロットを読んでいると心がホンワカしてきました。 きっとトラーはクリストファー・ロビンの一番新しいおもちゃだったんだろうけれど、登場当初はどことなくギクシャクした関係しか築けないトラーが少しずつ森の仲間たちと同化していく様は、子どもの柔軟性と大人が想像する以上に備わっている社会性みたいなものを感じさせます。
この巻の最後でクリストファー・ロビンがぬいぐるみ遊び(だけ)に興じていられた子供時代と決別する様子が描かれているんだけど、ここがとにかくすごい!! クリストファー・ロビンがプーたちと別れを告げること ≒ プーもコブタもカンガもルーもイーヨーもトラーもが生き生きとした存在からモノに変わってしまう ということだし、「頭が悪いクマ」が「おもちゃ箱の中にしまわれた物体」「子供時代を象徴したモノ」に変わってしまうということなのが、このファンタジーが提示している最大のリアル感だと思います。 そう、所詮ぬいぐるみである彼らはクリストファー・ロビンと一緒に成長することはできないのです。
ぼくがいちばんしてたいのは、なにもしないでいることさ
ぼく、もう何もしないでなんか、いられなくなっちゃったんだ
もちろんクリストファー・ロビンが望めば、そしてその時間を惜しまなければ、プーさんも森の仲間たちもいつでもそこ(魔法の森)にいるわけだけど、そこは冷凍保存されたような別世界でクリストファー・ロビンをとりまくことになる「現実の世界」とはどこか隔離されることになるのですから。
たとえ、どんなことがあっても、プー、きみはわかってくれるね?
プーさんにはクリストファー・ロビンが言っていることの恐らく半分もわかっていなかったかもしれないけれど、それでもやっぱりプーさんこそがクリストファー・ロビンの一番の親友であったことが切実に伝わってくるし、彼と過ごした時間がいかにキラキラした素敵な宝物だったかを物語ります。 それにしてもこの別離シーンで初めて知ったんだけど、プーさんってクリストファー・ロビンの1歳の誕生日のプレゼントだったんですねぇ・・・・・。
投稿元:
レビューを見る
クリストファー・ロビンがさよならする場面が何度読んでも涙をさそう。で、近頃のいわゆる英才教育というやつ、まったく魔法の森の存在やなにもしない幸せを子どもから奪っているな、と思ってしまう。数ある児童文学のロングセラーのなかで、とくに優しみのあるもの、偏った思考の押し付けがましさがなくて、それゆえ時代が変わっても確実に受け継がれてほしいもの、のうちのひとつ。
投稿元:
レビューを見る
クマのプーさん続編。基本与太郎噺なんですが、彼らの言葉や行動はひとつひとつに深みがあります。簡潔な言葉で書かれているから余計に、こちらの想いが隙間に沁み入るのでしょうかね。
最終章は少年時代の終わりを思わせ、少し寂しいですね。でも大丈夫。森へ行けば、いつでも彼らに会うことが出来るんですから。
投稿元:
レビューを見る
くまのプーさんの続編
最後がせつない…
でもやっぱりかわいかった。
そんでもって面白かった。
クリストファーロビンにとって、プーと過ごした時間は幼少期の思い出で、魔法の森は、ロビンが思い出せばいつでも迎えてくれる思い出なんだね…
ぬいぐるみ物語だからこそ安心して読めるのもあるけど、ぬいぐるみ物語だからこそ、ロビンと一緒に成長していくことは出来ない…
むう…
投稿元:
レビューを見る
家にあるぬいぐるみたちを主人公にした物語を、ミルンが息子に話して聞かせたのが始まりだそう。単に動物が擬人化されただけの子ども向けファンタジーとは全く異なる。プーとお別れするシーンが秀逸で、二度と戻らない幼年期を偲ばずにはいられない。
訳も挿し絵もいい。原文よりも訳版が好き。
投稿元:
レビューを見る
クマのプーさん
2巻目
トラー(ディズニーではティガー)が仲間入り
クリストファーロビンが学校に行き
フクロの家がこわれて
クリストファーロビンが行ってしまう(!)話
挿し絵がすばらしい
ぼくがいちばんしてたいのは、なにもしないでいることさ
(byクリストファーロビン)
そして、世界をながめながら、
いつまでもこのままでいられたらいいのに、と思いました。
子ども時代の終わり‥
さみしい
投稿元:
レビューを見る
はじめて読みました!
びっくりしました。キャラクターは知っていたけど本を読んだことなくなくて。まるでバカボンのパパを連想するようなやりとり!それよりも幸せな内容で。
とても毎日が楽しくなる本です。
声に出して朗読して体得したい本です。
投稿元:
レビューを見る
くまのプーさんの続編~1プー横丁にイーヨーの家がたつお話 2トラーが森にやってきて,朝ご飯をたべるお話 3捜索隊がそきしされて,コブタがまたゾゾに会うお話 4トラーは木にのぼらないということがわかるお話 5ウサギがいそがしく働いて,クリストファーロビンがお昼まえになにをするのかが,みんなにわかるお話 6プーがあたらしいお遊戯を発明して,イーヨーが仲間にはいるお話 7トラーが,はねっかえりをなおされるお話 8コブタが,とてもりっぱなことをするお話 9イーヨーがクロウ荘を見つけて,フクロがそこへひっこすお話 10クリストファー・ロビンとプーが,魔法の丘に出かけ,ふたりはいまもそこにおります~画家は1897年生まれのシェパード。この人しかあり得ない絵を残した。イーヨーって偏屈なのだな
投稿元:
レビューを見る
さいごの三頁で涙がでた。クリストファーロビンは大人になってしまうのかな。大人になんかなりたくないよね。プーとコブタがかわいい。挿絵がかわいい。
投稿元:
レビューを見る
プーくまは詩人。
やっぱり文章がへんてこ(笑)
個人的には前巻の方が好みだったけれど「コブタが、とてもりっぱなことをするお話」が好き。
最後の章が寂しい。
こういうのをはっきり描いている話って、ありそうで実はあまり無い気がする。
大学の授業とかで題材にされるのも分かるな。
私も小さい時に脳内にぬいぐるみ共同住宅(なんじゃそりゃ)を作っていたのを思い出した。懐かし。