ひとが生きていくためには 心の中に“軸”となるものが必要だと思うこれは その軸を見つけることができる本常野という地区からきた特殊な能力をもつ人たち なみはずれた記憶力や遠くの出来事を見る力などさまざまな力 普通の人々の生活に溶け込み その力を生かしながら穏やかに暮らす常野一族彼らをめぐる連作短編集いつの時代も 彼らはみな自分の能力を受け入れ 人のために使い生きてゆくその能力ゆえに辛いこともあり 痛ましく残酷な目にもあうそれでも彼らの想いは途絶えることなく 再び射してくる明るい光に 安堵が胸いっぱいに拡がる「常野」とは“権力を持たず群れず常に在野であれ”という意味だそう与えられた力を 自分のため…
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