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紙の本
宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)
著者 高沢 皓司 (著)
1970年3月末、赤軍派メンバー9人が日航機をハイジャックし、北朝鮮へ亡命した「よど号」事件。謎に包まれた犯人たちのその後の人生とは。犯行の計画、北朝鮮の思想教育、日本人...
宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)
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商品説明
1970年3月末、赤軍派メンバー9人が日航機をハイジャックし、北朝鮮へ亡命した「よど号」事件。謎に包まれた犯人たちのその後の人生とは。犯行の計画、北朝鮮の思想教育、日本人拉致の実態、そして日本潜入工作—。恐るべき国際謀略の尖兵と化し、世界を舞台に暗躍した彼らの秘密工作の全貌を丹念な取材で初めて明らかにした衝撃のルポルタージュ。講談社ノンフィクション賞受賞。【「BOOK」データベースの商品解説】
【講談社ノンフィクション賞(第21回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ベールをはがせ
2001/12/21 22:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔は飛行機に名前が付いていた。その名は「よど号」。その昔空港には手荷物検査がなかった。無計画な若者たちは、北朝鮮に行こうとよど号をハイジャックした。
この本は学生運動が盛んな時代のハイジャック事件について詳細に書いている。そして、そのあと若者たちがどのように生活し、活動し、生きているかを書いている。
あの事件から長い時間が過ぎた。結婚して、子供も大きくなった。最近その子供たち(といっても大人だったような気がする)が日本に帰ってきた報道があったような気がする。あのときはぜんぜん興味がなかったけど、この本を読んでいればきっとテレビにくぎ付けだっただろう。
国内で、海外で日本人がいなくなる事件がある。それがあの人たちの仕業であると書いてある。これがほんとかどうかは自分では確かめることはできないけど、この本はそのほかのこともたくさん調べていて、どんどん秘密のベールをはがしていく。そのベールの数は尋常ではない。ページをめくるたびに新しい驚きが記載されている。
そして読み終わったときに、これはあの若者たちのことを書いた本じゃない、北朝鮮のことを書いた本なんだ、ということに気づく。
この本の目次が平壌の写真になっている。読み終わってもう一度目次を見ると、背筋がぞっとする。
紙の本
よど号事件のその後
2001/01/15 14:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
1970年の3月に、赤軍派のメンバーが羽田発福岡行きの日本航空旅客機をハイジャックした「よど号事件」はあまりに有名です。
僕はその頃はまだ生まれていませんでしたが、よど号事件に関しては、何度もテレビで特集がなされてきました。
本書は、よど号事件の背景や、事件を起こした彼らの「その後の人生」を丹念に追っています。
700ページほどもある大著ですが、一晩で読みきってしまいました。著者の丹念な取材による良質なルポルタージュであると思います。
ちなみに、本書は講談社ノンフィクション賞を受賞しているということです。
紙の本
誤った思想が人生を狂わせる。 よど号赤軍派のかつての仲間でもある著者の渾身のルポルタージュ。
2021/10/26 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「反対だけが実績です」というポスターを目にしたことがある。
予算に反対しておきながら「私たちがやりました」と平然と言えてしまう人々のことを言ったのだろう。
では、その人たちが政権を担ったらどうなるか?
「反対ができない国」「選挙がない国」が出来てしまう。
1970年3月31日。
「われわれは赤軍派だ。北朝鮮へ行け!」
羽田発福岡行きの日航機「よど号」は、学生たちにハイジャックされてしまう。
「我々はあしたのジョーである」
「世界同時革命」という妄想の末、多くの人の犠牲の上に彼らは北朝鮮に渡った。
「首領様の金の卵」として遇され、「主体思想の戦士」に染め上げられていく。
赤子の手をひねるように簡単であり、赤子の手をひねるように残酷なことだ。
考えるのは首領様であり、人民は手足である。
失敗は自分の責任であり、成功は首領様のおかげである。
「よど号赤軍」は、朝鮮労働党の手先となり、日本人拉致事件に関わっていく。
北朝鮮に渡った赤軍派。その家族。彼らに嫁いだ日本人妻。彼らに拉致された被害者。そしてその家族。
誰一人、幸福になったものはいない。
彼らの革命が成就されることはない。
誰の支持も得ることはないからだ。
誤った思想が人生を狂わせる。
取り返しの付かないことになる。
よど号赤軍派のかつての仲間でもある著者の渾身のルポルタージュ。