紙の本
タッタの非業の死によりブッダは自己の教えに迷いを抱くが、アジャセ王の微笑みにより新たな悟りをひらくそしてブッダにも死期が近づいていた
2000/12/13 09:49
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投稿者:ランゲルハンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルリ王子は父にシャカ族を滅ぼすよう命じられる。そしてカピラヴァストウに向かう途中で、ルリ王子はブッダに出会った。
ルリ王子はブッダに対し、「子は親の命令に従うべきではないか」と言う。それにブッダは「あなたは父王の命令なら何でも信じて従いなさるのか」と答える。「たとえ王だろうとバラモンだろうと信じていないなら従うことはない。あなたはあなたの本心を頼りにして象のように一人で堂々と歩くがよい」
この言に従いルリ王子は自軍を連れてコーサラに帰る。しかしその一方でカピラヴァストウではコーサラ国と戦おうとする者たちが決起しようとしていた。その中にはタッタも含まれていた。
アジャセ王の微笑みに新たな真理を見いだしたブッダ。ブッダはこの新しい悟りを多くの人に伝えるべく、霊鷲山で人々に教えを説く。
自分の死の予感を強めていたブッダのもとに、悲しい知らせが届く。そして再びブッダは旅に出る。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長く苦しい人生もその気の持ちようで変わる。最後にたどり着いた境地はいかなるものであったか。その後の仏教の歩みはシッタールタが想像していたものとは違うものになったであろう。
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投稿者:けやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
終わりがくる。もっともブッダと長く付き合ってきたタッタの戦い。元コーサラ国の王パセーナディーの夢、マガダ王国アジャセ王の恨み、そしてブッダ、いやブッダは宗教として生き続けるのだ。
紙の本
手塚治虫作品
2023/08/01 12:35
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の漫画・アニメーション文化の基礎を築いた作家。「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「火の鳥」等、多数の著作。
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人間としての等身大のブッタの生涯を描いた、伝記漫画。ブッダの旅がついに終わる。血気盛んなシャカ族の若者たちが、ブッダの教えに背きコーサラ国に叛旗を翻し、戦いに参加したタッタが戦場に果てる。それを知ったブッダは自分の教えの無力さに打ちひしがれるも、ある出来事を期に再び悟りに至る。その後も教え歩くことを続け、沙羅双樹の下で息を引き取る。
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紀元前6世紀シャカ族の王子として生まれたブッタが、家を出て出家、悟りを開き人々にその教えを説いて回った一生を、手塚治虫の大胆なアレンジ、オリジナルキャストで、人々を魅了する。仏典に基づいた確かな知識と手塚治虫の自然に対する畏怖と敬意が、単なるコミックでは終わらない人間の本質に関わる問いを提起している。
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『ブッダ』。3000ページにも及ぶ、ブッダの一生を描いた長編。仏教に対する手塚治虫流の解釈が散りばめられ、「苦悩するひとりの弱い人間」としてのブッダが鮮やかに、かつ大胆に描かれています。仏教やブッダに対する思想入門書としても最適でしょう。僕にとっては、本書は人生訓としても成り立っています。
「いつも次のことを考えなさい。いま自分は何をしているか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国じゅうの人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとって、あらゆる生きものにとって大事なことなのかよく考えなさい」(第4部でのブッダの台詞)を、僕は特によく思い出します。
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全12巻を読了。3巻目までで家族を捨てて悟りの旅にでたブッダですが、最後までなんだかツッコミどころが満載。
・自分を慕って集まった弟子数百人を放ったらかして急に思い立っちゃった旅へGO。しかも2回も。行ったら数年間帰ってこない。
・20年ぶりに再会した家族にとにかく冷たい。子供の事なんてその場になるまですっかり忘れてる。ブッダの息子よ、そんな父の事は慕わなくていいと思うぞ…
・せっかく建ててもらった立派な祇園精舎。1,2年しか使わないでアッサリ出ていく。人の好意にはけっこう無頓着。
などなどワガママいっぱいのお釈迦様はなかなか新鮮で面白かったです。
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遂に読み終わってしまった。。
ブッダはこの巻で大いなる悟りを得るが、ブッダもそれまでは苦しみ悩むひとりの人なのだと思った。この物語を通して(もちろん数々の奇跡を起こすが)ブッダの人間臭さのようなものが感じられたのが面白かった。
~6/26 東京国立博物館で「手塚治虫のブッダ展」があるらしい!
行きたいな!行けるかな!?
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紀元前のネパールでの出来事が、2000年も語り継がれ、死を恐れ、弱肉強食だった世界に心の平安をもたらしたのは、本当にすごいと思った。ブッダは弱ったときも、死の直前まででも、みんなに悟りを広めてすごい人だったんだなということが、さらにわかった。それを脚色する周りのキャラクターも好きだった。手塚治虫さん、難しい話をわかりやすく面白く教えてくれて、ありがとう!!
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読みきりました。
最後の方はわりと駆け足であっさり終わった感があるけど、
全編を通して、非実在のキャラクターのドラマ(伏線)の重厚さとその収束が
「ああこれが手塚先生なんだな」
とか生意気に思ってしまった。
ありがとうございました。
合掌
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あの微笑みは、まるで神のようだった・・・わかったぞ!いま、わかったぞ!!
人間の心の中にこそ神がいる
神が宿っているんだ!!
この悟りに、深く感動します。
http://www.tv-aichi.co.jp/bp/wadatti/?p=7931
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ブッダ最終巻。
かなり重要な人物のタッタやミゲーラが手塚治虫の想像の人物だったのは驚きだったが、ほぼ仏典通りの内容を漫画で読むことができるのはとても助かる。
これで、聖お兄さんもより面白く読めるだろうw
子どもが出来たら、買ってあげようと思う。
シャカ族の王族として生まれたブッダが、カースト制で苦しむ人々を見て「身分を決めたのは人間、身分で苦しむのも人間」人はなぜ生きるのか、人はなぜ苦しむのか…
と修行に励み、やがて悟りを得て、それを人々に伝えていくお話。
ブッダ自身も決して強い人間ではなく、身体は生まれつき弱いし、マーラ(悪魔)との葛藤もあったが、それでも最後には今伝えられている仏教のもととなる教えを説くこととなった。
それを、わかりやすく、面白く書いている漫画。
一度、読んでおくべきだと思う。
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最終巻。自分も長い旅を終えたような読後感であった。
慈悲。
あなたがだれか苦しんでいる人のことをあわれんだとき、同じように別の人がきっとあなたについてあわれんでくれているはずです。
あなたがだれかを助けたら、別の人が今度はあなたをきっと助けてくれましょう。
それは、だれもかれも生きとし生けるものがつながっているからだ…
心に刻んでおきたい。
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全巻読了。
素晴らしかったです。
仏教の開祖、シッダルタがブッダになり、様々な困難を迎えながらも生涯を全うするお話です。
手塚治虫先生が脚色された部分が殆どだそうですが、それ故に読みがいがあり、没頭しました。
読んでよかったと思えました。
(2013.02.26読了)