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紙の本
名作です
2015/11/14 17:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KU - この投稿者のレビュー一覧を見る
滝田ゆうが、落語の名作を描いています。滝田ゆうの抒情あふれる画風と落語の世界が絶妙にマッチしている名作です。
紙の本
面白い
2017/05/19 12:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語を漫画で表現するという非常に妙味深い内容。 絵も思わず吹き出しそうで楽しめました。ただし、おじさんにとっては、文庫本の大きさでは、少々読みがたい(老眼)あり、大きな字体を期待。
紙の本
落語三昧。だけど腹は減る。
2002/04/18 22:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「いやぁ、まいった、まいった(笑顔でピシャピシャ額をたたく) 。今日は落語を38席も続けて見ちまったときたもんだ。盆と正月がいっぺんに来たって言やぁ、この事だね」 。
「え〜っ?落語を38席だって!? そりゃ、すごいね。で、どこでやってたんだい?」
「えっ? どこって、滝田ゆう落語劇場でよぅ」 。
「そりゃいったいどこにあるんだい?」
「おめぇの目の前。ほら、ここだよ(手に持ったちくま文庫、滝田ゆうの『滝田ゆう落語劇場(全)』を差し出す)」。
おあとがよろしいようで…。ドンドン ツクテン ドン ツクツン ピーピー ヒャララー ピ〜〜
ってことで、落語連続38席を楽しんだ。
いつもと勝手が違っていたのは、落語を聞きながらもわもわっと映像にしていた場面場面が、滝田ゆうの漫画でバシッとはっきりとした像を見せてもらえることだ。定吉、大旦那、若旦那から花魁、おかみさん、狸に狐まで、それぞれにバッチリきまった着物を着て現れるので、自分で作った貧相な像に情けない思いをしていた私は、溜飲が下がる思いがした。
たとえば、『狸賽』。恩返しに来た狸をサイコロに化けさせて大儲けしようとたくらむ男の話だが、ツボの中でちびっこくなったタヌ公が、一生懸命目を読もうとする姿がかわいらしくて噴出してしまい、最後のオチでは、困りに困ったタヌ公が天神さまに化けてチンと座っていて一同は呆然とするという絵には大爆笑してしまった。
それから、『青菜』。大屋敷に仕事に行っていた植木屋さんが、そこでお酒をよばれる。旦那さまと奥さまの『鞍馬から牛若丸がいでましてその名を九郎判官』『では義経にしておきなさい』のやり取りに感激した植木屋さんは、家に帰ってから再現フィルムを演じようとする。押入れに押し込められていたおかみさんは、大汗をかいてフ〜フ〜いいながら出てきて吐いたセリフは、『鞍馬から牛若丸がいでましてその名を九郎判官義経!』 「義経」を取られて大いに困り落胆した植木屋さんは、半べそをかいて、『じゃ弁慶にしておけ…』と、お馴染みにの落語である。滝田ゆうは、大屋敷のいかにも涼しげで居心地のよい様子と、長屋のいかにもむさ苦しい様子を見事に描いてくれていてなんとも楽しい。
あぁ、寄席に行きたいなぁ。落語三昧の一日ではあったが、こう感じた。『滝田ゆう落語劇場』には、映像がふんだんにある満足感はあったが、間を楽しむことはできなかった。滝田さんは、この辺りのことは百も承知で漫画化されたのだろう。「おめぇらの貧相な想像力を補ってやったからよ、ほら寄席に行ってこいよ」と滝田さんが言ってくれているように感じた。