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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 133件
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  • カテゴリ:小学生
  • 発売日:2000/06/16
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波少年文庫
  • サイズ:18cm/358p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-00-114041-1
文庫

紙の本

トムは真夜中の庭で 新版 (岩波少年文庫)

著者 フィリパ・ピアス (作),高杉 一郎 (訳)

【カーネギー賞(1958年)】友だちもなく退屈しきっていたトムは、真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、昼間はなかったはずの庭園に誘いだされて、ヴィクトリア朝時代の不思...

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トムは真夜中の庭で 新版 (岩波少年文庫)

税込 792 7pt

トムは真夜中の庭で

税込 792 7pt

トムは真夜中の庭で

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紙の本
セット商品

朝の読書学級文庫必備セット小学生上級向き (岩波少年文庫) 25巻セット

  • 税込価格:19,184174pt
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明

【カーネギー賞(1958年)】友だちもなく退屈しきっていたトムは、真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、昼間はなかったはずの庭園に誘いだされて、ヴィクトリア朝時代の不思議な少女と友だちになり…。75年刊の新版。【「TRC MARC」の商品解説】

目次

  • 1 家を遠くはなれて
  • 2 大時計が十三時をうつ
  • 3 月の光のなかで
  • 4 日の光のなかで
  • 5 露のなかの足あと

著者紹介

フィリパ・ピアス

略歴
〈フィリパ・ピアス〉1920年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学卒業。英国放送協会で学校放送を担当した。「トムは真夜中の庭で」でカーネギー賞を受賞。著書に「こわがってるのはだれ?」ほか多数。

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みんなのレビュー133件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

活字を追う苦労を感じさせないエッセンス

2003/02/16 02:24

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kayak - この投稿者のレビュー一覧を見る

カーネギー賞受賞作。ボストンの『グリ−ン・ノウ』」 シリーズや、ル=グインの『ゲド戦記』などと共に、「大人が読んでも楽しめる児童文学」として親しまれている作品。子どものころに愛読してた本の一つ。

いま、思い返してみると、この本が僕の最初の「読書」だったのだと思う。
それまでは、読書を楽しいと思ってはいても、考えさせられることや、感じ入ることはなかった。あったとしても、気づいてなかった。

内容は、人の夢の中に迷い込む、といったありがちなファンタジーなのだが、内在するテーマとして「時間の永遠性」といった難解な哲学を含んでいる。
哲学性という点においてはエンデの作品なども高い評価を受けてはいたが、ファンタジーであることを感じさせないリアリティにおいて、本書は他の追随を許さない。

いま、あらためて、こうしてページを捲ってみると、児童文学としては異常なほどに細密な描写がなされている。リアリティの強さの秘密はこの辺にあるのだろう。そして、小学生の僕はそれを苦もなく受けいれていた。これは、驚くべきことだと思う。
物語に現実性を持たせるには、イメージを固めさせるために、より多くの描写を必要とする。しかし、描写が増大すればするほど、児童文学としては二流三流へと堕落していく。

エンデは、哲学を注ぎ込む器を完全なるファンタジーの世界へと移し替えてしまうことにより、読者の意識を、あの大量の文章の読解よりも、想像力の方により傾けさせることに成功しているのだと僕は思う(つまり、情景を頭の中で想像するのに忙しく、文字を追うといった作業を感じる暇がないということ)。
しかし、この方法では、肝心の哲学の方が惚けてしまい、結局は「大人でも楽しめる」裏を返せば、「子どもには読み取りにくい」作品になることが多いはずである。

これに対して、ピアスは、まったくの現代(発表当時の1950年代)にその焦点を当てて、物語を展開している。そのために、リアリティと哲学性において、前述の手法をはるかにしのぐ効果を手にしているのだ。
しかし、読むことが苦痛には感じない。今になって、読み返して見て、少しだけその秘密がわかった気がする。

彼女の作品は「少しだけ恐い」のだ。本全体にある種の恐怖感が漂っている。意識してのものなのかは定かではないが、このちょうどいい恐怖感が細かい描写に対する緩和剤として有効に働いている。

もう一つ二つ彼女の作品を読み返して見ようと思う。もっともっと面白い発見が潜んでいるかもしれないから。

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紙の本

真夜中の庭は本の世界と同義

2009/12/26 23:33

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

『時の旅人』、『トムは真夜中の庭で』、『黒ねこの王子カーボネル』。

これは、先日、ネット上の本読み友達に、
岩波少年文庫の中から選ぶのなら個人的にオススメだと言われた3冊。

その人の好みだとしたら好みが似ている、
私が好きそうだと薦められたのだとしたら、コワイと思った。

結果としては両方で、どうやら好みが似ていて、
しかも、コワイ友達を持ってしまったようである。

その人には、この3冊から連想された本を紹介し、好評だったので、
当てられてばかりの悔しさは少し薄れた感じではあるのだが。

薦められたとき、黒ねこは未読で、あとの2冊は既読だった。

『時の旅人』は、小学校高学年か中学生の頃に読んでおり、
本書は大学院生時代に読んでいる。

私が所属していた大学は、かつてその地域に
公共図書館がなかった頃に公開図書室の役割を担っており、
公共図書館ができて公開されなくなってからも、
当時の蔵書とスペースが大学図書館の中に残っていていたのである。

そのため、趣味と専門を兼ねて
大学3年生以降に出会った児童書や絵本も多く、
本書もそのひとつなのである。

この3冊を含め、自分が好んで読んだ児童書は、
時空間を旅するものが多いようだ。

そして、時空間を旅する主人公、あるいは、
主人公が出会う存在に共感したり憧れたりすることが多かったように思う。

同じテーマの本を私はなぜ必要としたのか、今ならわかる気がしている。

時空間を旅する主人公は、本書のトムもそうだが、
物語の最初では、現状に大きな不満を抱いている。

弟のピーターがはしかになったため、夏休みの間、
おじさんとおばさんのところに預けられることになったトムも不平タラタラである。

  こんなにつまらないところにほうりこまれたのは、これがはじめてだ。

  ピーター、ぼくはここから出ていくためだったら
  ―どこでもいい、ここよりほかのどこかへいくためだったら、
  どんなことでもするよ。

トムは弟のピーターにこんな手紙を書いている。

これはただの不満といえば不満だが、
この強力なまでのここにいたくないという思いは、
本人が意識しようがしまいが、
ここではないどこかへ主人公を連れて行く原動力となる。

退屈で眠れなかった夜、トムは、大時計が13回時を刻む音を聞く。

トムにはこんな音に聞こえた。

  おいでよ、トム。

  大時計が13時をうったよ。

  きみは、いったいどうするつもりなんだ?

しばらくこの「邸宅との心の対話」を続け、
結局は、大時計の様子を階下のホールに見に行くことにしたのだ。

だが、暗くて大時計はよく見えない。

この邸宅の裏側で照らしている月明かりを入れよう、
そうすれば文字盤が見えるかもしれない。

ここで裏口を開けたことから世界は変わる。

おじさんたちには、
「裏口からそとに出てみたところでしょうがないよ」と言われていたのに、
開けたところには庭園があったのだ。

おじさんたちにうそをつかれたと憤慨するトムだったが、
昼間にその場所に出て行ってみると庭園は存在しなかった。

時計がひとつのむすびめと考えたトムは、時計を調べるが、
描かれている絵に意味がありそうだというところまでしか
そのときはたどり着かなかった。

大時計が13時を打つのを聞いてから外に出ると
庭園に行かれることがわかったトムは、
毎晩のように庭に出て、探検していく。

  トムの目のまえにあらわれる庭園は、一日のうちの
  いろいろな時間、ちがった季節をあらわしていた。

そして、どうやら時間は、行きつ戻りつしていることもわかってきた。

トムは、それらを味わった。

そのうち、庭にいる人たちがどんな人たちかもわかってくる。

3人の少年、女の子、庭の手入れをする人、女中。

動物達は、トムの姿を見ているが、人間たちは気づかない。

ところが、実は、トムのことを見えている存在が何人かいることがわかった。

そのひとりがハティだった。

時を旅する者、そして、その存在が見える者。

彼らは一緒に庭で遊ぶのだが、
どちらも自分が自分の時間を生きていると思っているので、
どっちが幽霊かなどと話すとけんかになったりする。

トムは大時計が13時を鳴らすのを聞くと毎晩のように庭に出かけるが、
ハティにとってはそれは毎晩ではなく、
前に会ってからずっと経ってトムが現れるように見えている。

トムは、時間について考えながら、その謎を自分なりに解き明かして行く。

  トムは「過去」のことを考えていた。

  「時間」がそんなにも遠くへおしやってしまった
  「過去」のことを考えていた。

  「時間」はハティのこの「現在」をとらえて、
  それを「過去」にかえてしまった。

  しかしそれは、いまここで、
  ほんのつかのまのあいだではあるが、
  トムの「現在」に―トムとハティの「現在」になっている。

ただ頭の中で考えた理屈ではなく、実際に体感したもの、
読者も一緒に体感したものだからこその説得力がある。

  こういえるんじゃないかな。

  人間は、それぞれべつべつな時間を持っているって。

  ほんとうは、だれの時間もみんな
  おなじ大きな時間のなかの小さな部分だけど。

そして、こんな答えにたどり着くのだ。

  どっちからいったにしても、
  女の子は過去からきた幽霊じゃないし、
  ぼくも未来からあともどりした幽霊じゃないんだ。

  ぼくたちはどっちも幽霊じゃない。

  庭園だって幽霊じゃないんだ。

そうやって自分なりの答えを掴んだトムにとっては、自分の時間よりも、
ハティとの永遠の方が価値のあるもののように思えてきて、
ある賭けに出るのだが・・・。

一方、トムにはたったひと夏のことだが、庭の中の時間はどんどん進んでいて、
ハティはいつしかどんどん大人になっていて・・・。

さて、本書を再読した結果、
私は本書の登場人物たちに大いに励まされることとなった。

ある時期現実の生活が楽しかったり大変だったりして、
「庭」のことを忘れてしまうことがあっても、
一度、「庭」に来たことががある者は、「庭」の美しさを知っている者は、
時を経ても「庭」に帰ってくることができるのだと教えてくれたのだ。

私の庭は、本の中にある。

そして、それは、やってきたときがいつでも今なのだ。

私も本の中の人物も庭園もみんな幽霊なんかじゃないから。

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紙の本

不思議な庭、不思議な時間、不思議な友情

2001/06/22 18:00

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:dawn - この投稿者のレビュー一覧を見る

 トムは真夜中の庭で……いったいどうなったのだろう? 真夜中の庭って、どんな庭だろう? 想像をかきたてられるタイトルだ。

 弟のピーターがはしかにかかったため、トムはおじさんとおばさんのところにしばらく預けられることになった。そこは年老いたバーソロミュー夫人が家主をしているアパートの一室で、もとは全体で一軒の大邸宅だったという。ピーターと遊ぶ計画がつぶれたうえに外出まで禁止され、トムは不満をつのらせるのだった。ある夜、玄関ホールにある古い大時計が、真夜中になんと十三回も鳴った。驚いたトムが、月の光を入れて大時計をよく見ようと裏口の扉を開けると、殺風景だった裏庭が花や木でいっぱいの広々とした庭になっていた。
 その庭でハティという孤独な少女に出会ったトムは、毎晩いっしょに庭で過ごすようになり、楽しさのあまり、家に帰りたくなくなってきた。あるとき、ハティが木の枝から落ちてしまった。大邸宅に見舞いに行くと、ハティはトムにも見覚えのある部屋に寝ていて、少し成長しているように見えた。やがてピーターのはしかが治り、家に帰る日が近づいてきたが……。

 児童文学の傑作といわれるこの物語の魅力のひとつは、なんといっても、うっとりするほど幻想的な真夜中の庭だ。月光のさす一面の芝生、色とりどりに咲き乱れる花、こんもりと茂る木々、温室や日時計、れんがの塀……。それらを目で肌で感じとるトムの驚きや喜びが、ありありと伝わってくる。それと、バーソロミュー夫人が大事にしている大時計。この時計が真夜中を告げたあとは、トムが庭でたっぷり過ごしてから寝室に戻っても、実際にはほんの少ししか時間がたっていない。
 不思議な時間の不思議な庭で、ハティとトムは不思議な友情を育んでいく。トムはハティのことを幽霊ではないかとあやしむ一方で、庭と時計とハティが織りなす世界に引きつけられていく。ハティはしだいに少女から大人へと成長し、トムを庭から外へ連れ出す。トムとハティのつながりはどうなっていくのか。不思議な世界を味わいながら、見守ってほしい。

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紙の本

「時」をテーマにした児童文学の名作

2023/10/08 08:03

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

臨床心理学者の河合隼雄さんと詩人の長田弘さんの対談集『子どもの本の森へ』で、
 冒頭絶賛されていたのがこの『トムは真夜中の庭で』だ。
 イギリスの作家フィリパ・ピアスによる児童文学で、本国では1958年に出版されている。
 それから間もなくして日本でも翻訳されている。
 岩波少年文庫の一冊として出たのは1975年。
 そこで少し考えてみた。
 河合隼雄さんは1928年生まれ、長田弘さんは1939年生まれで、
 そうすると二人がこの児童文学を読んだのはおそらく子どもの時ではなく、
 大人になってからのはず。
 大人が児童文学のページを開くということはなかなかないことで、
 そのことからも二人の感性のありかたに感心してしまう。
 そして、児童文学というジャンルの作品であって、
 大人の読者の鑑賞にも十分耐えうるという証でもあるだろう。

 この物語は簡単にいうと、
 「時」をテーマにしたファンタジーといえる。
 せっかくの夏の休暇というのに、弟のピーターがはしかになったために
 トムは感染予防で遠いおばさんの家で過ごすことになる。
 その家の真夜中、古時計の音に誘われて、トムが裏口の扉を開けると
 そこには美しい庭園が。
 トムはその庭園で一人の少女と出会うのですが、
 彼女は会うたびに成長したり幼くなったり。
 トムが「真夜中の庭」で体験する不思議なできごと。

 子どもにとって「時」は永遠に続くものと感じるかもしれない。
 大人はどうだろう。「時」は限られているだろうか。
 この物語のラスト、この二つの「時」が重なりあう。
 それが感動を生み出す、これはそんな児童文学である。

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紙の本

楽しく切なく美しく、しかも爽快な物語

2020/10/09 10:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

おじさんの家に長期滞在することになった主人公。真夜中にホールの大時計が鳴るはずのない13の時を打つ。不思議に思い、階段を降りて裏口の戸を開けると、狭い空き地だったはずの場所には綺麗な庭園が広がっていた。トムはそこで小さな女の子と出会い…。時間と運命の交差がドラマチック。そして最後の文章が愛おしい。子どもには許されていない真夜中だからこそ、逆に子どもだけの世界になっている。人の想いは現実に作用する。過ぎし夏に思いを巡らし、読後は懐かしさと切なさで胸一杯になる、秋の入り口に読みたい。庭の描写が精密かつ美しいので、初めて読んだ時に脳内で探索ゲームとしてプレイしたらすごく楽しかったことを覚えている。児童書なので 子ども頃に出逢っていたら、とも思うけれど、今でも遅くない、出逢えたときが「読みどき」なのだと教えてくれる一冊。

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電子書籍

大時計が13打つ

2021/09/10 23:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

眠れない深夜……確かに柱時計が鳴る音を数えた記憶があります……それが13だったら?始まりがワクワク。そして、読み始めたら、引き込まれました。二度読みしたら、よく判ります。そして、ラスト……。涙がこぼれてしまいました……文句無し!5です!!

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紙の本

喪失感と多幸感の間

2021/05/12 13:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る

”幽霊”が身近な存在である、イギリスならではの物語。
主人公のトムの、こどもらしい苛立ちと適度な反抗心に懐かしさを覚える大人は少なく無いのではないでしょうか。
冒頭からは想像もできなかったトムの心の成長が心地良く、読後の喪失感は、これまで読んだ物語のどれとも異なるものでした。

内田善美先生の「星の時計のリデル」も、こちらの作品に影響を受けているのかも・・・。合わせて読むとまた違う感慨があります。

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紙の本

途中で止まらなくなる

2015/08/14 10:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nom - この投稿者のレビュー一覧を見る

不思議なことが起きて、気になって気になって、途中で止まらなくなります。やらなければいけないことを終わらせてから読まないといけません。

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紙の本

美しい庭園が思い描ける

2020/04/19 23:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人になって、初めて読みました。
本には小学5・6年からと書いてあり、確かに内容的に小学校高学年くらいから読めそうですが、子供のとき読むのと大人になって読むのとでは、印象がかなり違いそうな話だとも感じました。

物語の美しさももちろん感じたのですが、時の残酷さ、トムが大人になることなど、大人だったからこそ感じることもありました。ときどき、胸が締め付けられるような。。。
自分が子供の時に読んでいたら、どんな気持ちになったのか知りたいです。

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紙の本

「じぶんの中の子ども」と出会う

2004/03/12 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

弟のピーターのはしかが移らぬよう、親戚の家にしばらく預けられる事になったトム。
叔母さんも叔父さんもトムに気を使ってくれるのだが、本人は不満で仕方が無い。

古い大きな館を幾つかの小部屋に分けたアパートには、トムの遊び相手になるような年頃の子供もおらず、遊び場所になる庭すらないのだ。

元気を持て余し気味のトムが深夜になっても眠れずにいると、玄関ホールの大きな古時計が13回も鐘を鳴らすのが聞こえた。

「十三時だって?」

存在しないはずの時間の中で、トムが裏口へと通じるドアを開けると、そこには大きな裏庭が広がっていた。

夜にのみ現れる庭で、トムはハティという名の少女と出会うのだが…

1958年のカーネギー賞受賞作品。

ハティ以外にはトムの姿は見えなかったり、トムが1日しか経っていないと感じていても庭では何年もの時間が過ぎ去っていたりと不思議な要素が幾つもあって引き込まれる。

実際のところトムはタイム・トラベラーなのだが、自身にそのような自覚はなく、子どもらしく単純に「遊びたい」という欲求があるのみ。

巻末にピアス自身による解説があり、「私たちはみんな、じぶんの中に子どもをもっているのだ。」との言葉で結ばれているが、トムの自分に素直な態度を見ていると、確かに「じぶんの中の子ども」が感じられた。

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2004/10/01 13:16

投稿元:ブクログ

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2004/10/15 22:11

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2004/11/19 19:12

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2004/12/09 09:01

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2005/05/01 01:29

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