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名探偵群像 (創元推理文庫)
歴史に名を残すほどの人物なら、生涯に一度は何か事件にぶつかって名推理を披露したにちがいない──アレクサンダー大王、画聖ダ・ヴィンチ、アフリカ探検家のリヴィングストン博士、...
名探偵群像 (創元推理文庫)
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商品説明
歴史に名を残すほどの人物なら、生涯に一度は何か事件にぶつかって名推理を披露したにちがいない──アレクサンダー大王、画聖ダ・ヴィンチ、アフリカ探検家のリヴィングストン博士、海洋探検家クック艦長、白衣の天使ナイチンゲールまで、歴史上の偉人11人が探偵として登場し、みごと難事件を解決する! 大胆な発想から生まれ、巨匠エラリー・クイーンが絶賛した異色短編集。 解説=戸川安宣【本の内容】
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序文の
2016/08/05 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリー・クイーンの文章が大変大げさで面白いです。
内容はミステリとしてはいまひとつではないかなぁ。
自分の目には偉人とは思えない人も含まれているからかもしれませんが。
紙の本
探偵は歴史上の有名人
2002/03/01 02:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かのクイーンが絶賛したという、異色の歴史ミステリ。作者のマシスンは、歴史上の有名人たちであれば、その生涯に一度くらいなら本格ミステリにおけるような事件に遭遇し、見事に解決しただろうと考え、クイーンが編集者として作り上げていたミステリの専門誌EQに企画を売り込む。そして、当初の構想を見事に実現させた。
歴史ミステリで、実在の高名な人間たちが活躍の機会を与えられることは多く、アイデアとしては新しいものではないが、様々な時代に生きた人間たちを書くということを継続したことに、この短編集の意義がある。
それぞれの時代とそれぞれの人物たちを描き、ミステリの物語に必然として絡めているあたりからは、なかなかの巧者ぶりがうかがわれる。過去を舞台とすることで、歴史上の人物が実際に残したや業績などを、インクが乾いたばっかりであるといった具合に、たった今に創られたものとしてしまう構成は面白い。
構想とそれを継続したことは評価できるが、ミステリとしては説得力に欠ける謎の解明が目立ってしまっている。殺害の方法に無理があり、探偵の口上をもってしてもなんともしがたい状況に陥ってしまっている。戸川氏によるあとがきを読んでも、どうも盛り上がりにかけたようで、たんたんと作者についての事柄を書くだけに終わっている。
『名探偵アレクサンダー大王』
紀元前三二三年。アレクサンダー大王が、自らを不可解な方法によって毒殺せんとした犯人を追う。
『名探偵ウマル・ハイヤーム』
十二世紀。天文学者にして詩人の主人公は、自殺した友人の謎を科学的に解明しなくては、現在の地位を剥奪すると王に告げられる。石で作られた密室の究明。
『名探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ』
一五一六年。実行不可能な状況下で、男が短刀を投げ付けられて殺害される。権力者の妻から挑戦されたダ・ヴィンチが、様々な才能と同様に探偵の天才を発揮し、事件を解決する。
『名探偵エルナンド・コルテス』
一五二〇年。主人公は、メキシコなどを統治したスペインの征服者。コルテスが懐柔していたメキシコの王が、何者かによって殺害される。王を失ったことで、支配の基盤を決定的に失ったコルテスは、決起した民衆からの逃亡を続けながらも、犯人を探し出す。
『名探偵ドン・ミゲール・デ・セルバンテス』
一六〇五年。主人公は、小説ドン・キホーテの作者。パトロンとの関係がまずくなり、新作の出版が危うくなっていたセルバンテスは、不幸にも殺人の疑いをかけられ、逃亡することに。謎の解明は、彼自身の作中にあって…。
『名探偵ダニエル・デフォー』
一七一九年。主人公は、政治評論家であったが、のちに小説家となり、ロビンソン・クルーソー漂流記を著した。宿で自分と部屋を交換した男が殺害される。自分の立場が危ういと感じていたデフォーは、事件を自らの手で解明する。
『名探偵クック艦長』
一七七〇年。船上という狭い空間で起こった殺人事件には、数少ないが誰もがも疑わしい容疑者たちが…。
『名探偵ダニエル・ブーン』
一七七七年。主人公は、開拓地の指導者。集落の人間が、死体から頭皮を剥がされた状態(北米の先住民には、戦利品として頭皮を持ち去る習慣があったらしい)で発見される。犯人を追うためにブーンは乗り出す。
『名探偵スタンレー・リヴィングストン』
一八七一年。主人公はアフリカを探索した探検家。パーティーのクルーが殺害され、リヴィングストンらを敵対視する先住民たちの関与を示す事柄が発見されるのだが…。
『名探偵フローレンス・ナイチンゲール』
一八五四年。自らの率いる看護団を、戦地クリミアへと向かわせる旅の途中で、ナイチンゲールは偶像破壊者による殺人事件に巻き込まれる。