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星を継ぐもの  創元SF文庫

星を継ぐもの(東京創元社) ジェイムズ・P・ホーガン著
池 央耿訳
税込価格: ¥735 (本体 : ¥700)
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出版 : 東京創元社
サイズ : 15cm / 309p
ISBN : 4-488-66301-X
発行年月 : 1998.11
利用対象 : 一般

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コメント・書評

編集部コメント
東京創元社編集部
2003/02/22 21:24:00
小野不由美さんが推薦!「SFにして本格ミステリ。謎は大きいほど面白いに決まっている」月面で発見された、赤い宇宙服をまとった人間の死体。調査の結果、この死体は死語5万年前の人間のものと判明するが……いったいなぜ? オールタイム・ベスト級の名作にして、ホーガンがこのデビュー作一作をもってハードSFの巨匠となった空前の傑作。『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙』とつづくシリーズも御味読ください。日本SF大会参加者の人気投票で選ばれる星雲賞を受賞。(東京創元社編集部)  全文読む

著者の想像力の際限のなさに酔える傑作
yukkiebeer
2004/12/04 14:41:00
 人類の起源について想像を絶するような仮定を本格ミステリの要素をふんだんに盛り込んで編み上げたハードSF巨編です。私はSFというものはあまり読みませんし、かりに読むとしてもファンタジーの要素の強いもののほうを好むので、この作品のようにハードSFとよばれるジャンルのものはほとんどお初といってもよいと思います。そんな私にこの作品は、人間というのは果てしない想像力を備えた偉大な生き物なのだということを感じさせ、脳髄がしびれるような心地よい読書体験を与えてくれました。 そしてぜひ指摘しておきたいのは、翻訳を担当した池央耿氏の類いまれなる能力です。氏が巧みに操る日本語は天下一品。翻訳小説では時に読書の流…  全文読む

事実を積み上げて仮説を構築する姿勢が科学的
くまくま
2011/08/07 15:46:04
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★★★★★

 人類史にとって大きな転機となる事件は、男性遺体の発見から始まる。それが発見された場所は、月面の洞窟。ただし、放射性物質による年代測定法から算出された死亡時期は、5万年前だ。 物理学者のヴィクター・ハントは、その起源の調査を行う国連宇宙軍に協力することになる。遺体は調べれば調べるほど、生物学的には完全に人間。遺留品の文字の解析は遅々として進まない。 そんな状況の中、生物学者のクリスチャン・ダンチェッカーは、彼を地球人類として議論を強引にまとめようとするのだが、ハントはそれに反対し、もっと自由な立場から調査を進めることを主張する。 各分野のトップ研究者がそれぞれの領域で分析を推し進め、様々な発見…  全文読む 評価する

壮大な作品。精緻なSF考証に圧倒されます。
たけぞう
2011/04/13 00:51:27
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★★★★★

 びっくりした。解説によるとハードSFの記念碑的な作品とある。ハードSFと称されるものが何なのかよく分からないが、内容も驚きの連続でこれぞSFという感じがするのは間違いない。 ヴィクター・ハントは原子物理学者。生来の一匹狼の気質から、メタダイン社の雇われ博士としてフリーランサーのように研究を続けている。ハント博士の重要な発明にCTスキャンの原型のようなトライマグニスコープがある。これを使えば、物体を開いたりせずに、外部から中身を計測して解析データにすることができる。国連宇宙軍UNSAがこのスコープの性能に目をつけ、一つの依頼が持ち込まれる。チャーリーと名付けられた生命体が月の裏側で発見され、こ…  全文読む 評価する

超弩級のカタルシス!
佐吉
2011/03/03 23:59:59
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★★★★★

ハードSFの傑作としてつとに有名なこの作品は、本国イギリスでの発表が1977年、邦訳は1980年に刊行され、さまざまなメディアの優れたSF作品に贈られる星雲賞を受賞している。昨年惜しまれつつ世を去ったSF界の巨匠ジェイムズ・P・ホーガンの、デビュー作にして代表作である。人類が有人惑星探査を始めた近未来、月面に穿たれた洞窟で、宇宙服に身を包んだ一体の死体が発見された。綿密な調査の結果、その死体は現生人類、つまり我々とまったく同じ特徴を有していながら、死後5万年を経過したものであることが判明した。これはいったい何なのか。我々と同じ人類なのか、それとも他の惑星から来た未知の生命体か。あらゆる分野のト…  全文読む 評価する

宇宙の壮大なロマン♪
ゆこりん
2010/09/09 17:53:11
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★★★★

始まりは、月面で発見した宇宙服を身に着けた死体だった・・・。明らかに人間のはずなのに、どの月面基地にも所属していなかった。それどころか、彼は現代人ではなかった。何と!5万年前の人間だったのだ!彼はどこから来たのか?現代に生きる人類との関連は? SF、いや壮大な宇宙のロマンか。この作品を読んでいると、果てしない宇宙の広がりや、気の遠くなるような時間の長さを感じる。月面で発見された5万年前の人間の死体。しかも、彼が生きていた時代には高度な文明があった。このことをどう説明できるというのか?あらゆる知識人たちが集まってその謎を解明しようとする。死体は、チャーリーと名づけられた。ほんのわずかな手がかりか…  全文読む 評価する

SFの構築した世界に逃避したいならば、ぜひ手に取ることをおすすめします
JOEL
2010/04/24 10:20:57
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★★★★★

 日本では1980年に刊行されたものなので、今年で30年になるが、少しも古びていない。間違うことなき傑作である。ハードSFの燦然たる宝石のような存在とも言える。 科学的な記述にぐいぐい引き込まれるが、科学が苦手だという人に、むしろ手にとってほしい。ストーリー展開を巧みにすれば、ここまで面白い読み物になるという事例がここにはある。 ハードSFというだけでなく、ミステリーの要素も織り込んである。月面で発見された5万年前の死体はいったい何なのかという謎を追いかけていく。それはやがて木星の衛星ガニメデにまでおよび、どんどんスケールアップしていく。このあとどうなっていくのだろうと、ほとんどの読者は引き込…  全文読む 評価する

「幽霊なんて信じない!」そんな人こそ楽しめるSF大作
いくら
2005/10/02 03:11:34
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★★★★★

本書がそんなに有名な作品だということは全く知らなかった私が、手に取るに至ったきっかけは、信頼できる友人のオススメ作品と小耳に挟んだからです。そもそも翻訳物はどうにも苦手で、ハードSFなんて未知の世界だし、正直言って、読み始めて未来の科学技術に関する細かい説明が始まった時には「挫折するかも・・・」と思いました。でもここで諦めなくて本当に良かった!と心から思います。 人間には2通りのタイプがあると思う。不思議なことが起こるとそれを受け入れてしまう人と、納得できる解答を探そうとする人。平たく言うと幽霊を信じるか信じないか、の違いです。勝手なイメージなのですが、SFは前者のタイプの人間が好んで読むジャ…  全文読む 評価する

ハードSFの代表作・古典といわれる作品だけに「古くささがない」ということは
よっちゃん
2005/06/08 14:25:14
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評価保留

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された。関連は? この一作をもって現代ハードSFの巨星となったホーガンの傑作長編。と紹介されている。本格SFを手に取るのは久しぶりです。まだ空想科学小説と呼ばれていた頃から大好きだったから、ヴェルヌやウェルズやドイルに夢中になった少年時代に始まり、E・E・スミス、アイザック・アシモフを読んでいた頃から、小松左京、光瀬龍あたりまでだったでしょう。その時々でSFの楽しく感じたところは違っていたのかもしれません。それを…  全文読む 評価する

ハードSFの最高傑作
まさぴゃん
2005/04/10 23:49:51
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★★★★★

『星を継ぐもの』を初めて知ったのは、アニメ製作会社GAINAXの庵野秀明監督の『不思議の海のナディア』の最終話のタイトルだった。今思うと、なるほどというタイトルだ。あの古代も含め地球上のすべての生物を保管した博物館の映像が、この小説を読んでいてまじまじと思い浮かんだ。この作品も、SFとしてはもう完璧な古典ですね。世界中のSF作品に影響を与えている大傑作です。僕は、どちらかというとファンタジー系のSFが好きな方ですが、この作品はまるで傑作の推理小説を読むような謎解きを味わえ、作者の想像・創造力に眩暈がするほどくらくらさせられました。まぁこのレベルになると、多分読む人を選ばないのではないかと思いま…  全文読む 評価する

推理小説ではあじわえない壮大な謎解き物語
うさしー
2005/01/18 22:40:00
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★★★★★

月で死体が発見された。それも五万年以上前の死体だ。チャーリーと名付けられたこの死体は、一体何者でしょう。こんなことから始まるこの物語は、とにかくスケールがでかい。いきなりでてくる五万年という時の単位も想像しきれないないものだし、チャーリーの謎を解明するために集まった学者達も生物学、言語学、物理学などの人類最高の頭脳を持った人間ばかりだ。それから何といっても謎自体がすばらしくスケールが大きい。チャーリーについて調べているうちに謎が謎を呼び、矛盾が矛盾を生み、どんどん謎は大きくなっていくのだ。ストーリー自体は単純明快なのだが、この謎解きの過程がたまらなくワクワクする。SFファンだけでなく推理ファン…  全文読む 評価する

SFとしか呼びようが無い作品
kokusuda
2003/04/26 10:48:00
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★★★★

ちまたでガニメアンシリーズといわれる最初の一冊です。この作品は分類が難しいですね。サイエンス・フィクションとしか呼びようがない(笑ホーガン氏はこの作品で36歳でデビューしています。イギリス出身でアメリカ在住。ここは覚えておくように…この作品の世界では、エネルギー革命、大規模な軍縮により地域間格差が減少した時代。人類の目標は宇宙開発にむけられていた。そんな時代に今までの歴史観に当てはまらない死体が出てきたんですよ。科学者達がひっくり返ってしまったんですね…ヒーローなんかは出てきません。科学者達が死体の謎をよってたかって解いていく話です。中心になる人物はイギリス人のハント博士。才能に溢れ柔軟な発想…  全文読む 評価する

タイトルが絶妙
佐々木 葵
2002/04/07 13:03:00
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★★★★★

 もしも月面で宇宙服をまとった死体が発見されたら、その正体はなんと5万年前に死亡した、現在の人類と酷似した生物だったと判明したら、どう感じますか?  近未来、月面で真紅の宇宙服をまとった死体が発見されることから物語が始まります。綿密な調査の結果その死体は5万年前に死亡しているということが判明。また、木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船が発見されるという「事件」も起こり、地球の科学者たちがその謎を解いていく物語。  「センス・オブ・ワンダー」ってこういうことなのか、と思わせるさまざまな謎・その答え・そして新たな出会い。 月面の死体(チャーリーと名づけられる)の謎をひたすら解明していくだけ…  全文読む 評価する

本格ミステリなハードSFの大傑作
キイスミアキ
2002/03/01 02:09:00
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★★★★★

 長編。三部作の初頭を飾る第一弾。  のちにハードSFの代表的な作家となる、ホーガンの代表作となっただけでなく、七〇年代の終わりにサイエンス・フィクションとしてのSFが復活する契機ともなった、重要な作品として評価されている。作家の小野不由美氏が、「謎は大きければ大きいほど良いに決まっている」という、的確にして、さらには作品への興味を惹かせずにはいられない、素晴らしいコピーで、本書を推薦していることも知られている。   月面では通常、認められないような洞窟の奥から、一体の死体が発見される。チャーリーと名付けられた彼は、深紅の宇宙服をまとった人間であったが、どの組織にも所属していなかった。彼の遺体…  全文読む 評価する

ホーガンSF・初期の大傑作!
こじましゅういち
2001/06/17 16:51:00
評価 ( マーク )
★★★★★

 ニュートリノビームの干渉によって物体を透過して観察できる装置、トライマグニスコープの発明者であるヴィクター・ハント博士は、ある日、所属する企業を介して、国連宇宙軍への召喚を受ける。宇宙軍は、月で発見した「何か」をトライマグニスコープを使って調べたいらしいのだ。そして、ハントは月で発見されたものの正体を知らされる。それは深紅の宇宙服に身を包んだ、人間の死体。そしてその死体は、なんと死後5万年の時を経ていたのだ…! もはやホーガンの代名詞の感すらある、その筋では超有名作品の『星を継ぐもの』。初版は1980年…ってワタシがまだ4歳の時じゃないか!でも今読んでも面白い。読んでるとホント、わくわくして…  全文読む 評価する

SFで遊ぶ大人たち
春都
2001/05/29 05:44:00
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★★★★

 地球人とまったく同じ姿形をしたチャーリー(発見された死体)。彼は何のためにどこから来て死んだのか、そして何者なのか。 「未知という謎」を探るべく集った超一流の科学者たちがそこに覚えた感情、僕は間違いなく「哀れみ」だったのだろうと想像する。違う言語を使い、得体の知れない科学を用い、しかも自らは語ることのできないチャーリーの想いを知ることは、好奇心ももちろんあったのだろうけども、それ以上に「隣人の言葉」を聞いてあげたいという意識もあったのではないか。 この広大すぎる宇宙にちっぽけな船でこぎ出した我々の、やっと見つけた最初の隣人こそが、チャーリーだったのだから。 まぁ何とも楽しい。僕はその道の専門…  全文読む 評価する

センス・オブ・ワンダー!
スギモト
2001/03/31 05:11:00
評価 ( マーク )
★★★★★

 月面で発見された深紅の宇宙服を着た死体。 綿密な調査の結果、死後五万年以上経過していることが判明した。 一体彼は何者なのか?  もう最高です。 おそろしくSFらしいSF。 まさに“センス・オブ・ワンダー”というやつで、このアイディアだけでご飯三杯はいけます(笑)  文章はお世辞にも洗練されているとは言えないし、 むしろ物語は“二の次”的な印象もあります。  でもね、トリックが出尽くして文学へ傾斜してゆくことになったミステリとは違い、 SFは“面白いハナシ”を考えた人が勝ち!  『星を継ぐもの』はまさにそういうお話で、 もうこれでもかとばかりに謎が謎を呼び、その解決は素晴らしくSF的で…。  …  全文読む 評価する

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