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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.11
- 出版社: 彰国社
- サイズ:26cm/126p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-395-00602-7
紙の本
まちづくりがわかる本 浦安のまちを読む
今日のまちづくりは市民・住民の参加なくしては一歩も進まない。わかりにくい都市計画やまちづくりの理念や意味、方法などを、浦安市を舞台に解説した市民のためのまちブック。【「T...
まちづくりがわかる本 浦安のまちを読む
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商品説明
今日のまちづくりは市民・住民の参加なくしては一歩も進まない。わかりにくい都市計画やまちづくりの理念や意味、方法などを、浦安市を舞台に解説した市民のためのまちブック。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
浦安だけじゃなく。
2001/06/05 07:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:matyu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「まちづくり」はどこの地域でも考えなくてはならない議題でしょう。それは行政だけが考えるのではなく、地域の人々も考えて、意見を言い合えなくてはならない。けれど「まちづくり」って何?都市計画って何?という疑問から現在住んでいる「まち」って何だろう?どうやってできたのだろう?という疑問さえも「まちづくり」には大切な要素だと思います。
このテーマの場所を古い漁師町と新しいベイエリアとしての二つの顔を持つ浦安を中心にして書かれているのが実に面白い。もっとソフトでもいいかもと思いつつ内容はかなり充実です
紙の本
1999/12/27
2000/10/26 00:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経アーキテクチュア - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育改革の一環として,2002年から新しい学習指導要領のもとで学校教育が進められる。中学校のカリキュラムでの改革の一つの柱が,教科の枠にとらわれず,自分で見つけた視点で学習を進めることを重視する「総合的な学習」の時間の創設だ。具体的な方法として,各地の教育委員会が注目するテーマの一つに「地域学習」がある。これに伴い,各地で教材作りも検討されている。
そんな動きを先取りするように出版されたのが本書だ。著者は,浦安市に在住するまちづくりの専門家12人。「浦安まちブックをつくる会」代表の聖徳大学短期大学部の梶島邦江さんは「英国ではどこの町にもブックレットがあり自分の町を勉強していく。スタートは新学習指導要領とは関係なかった」と振り返る。
「議論のを通じて,(1)中学生向けにするのではなく,一般市民向けの基準として中学生の理解度を考慮すること,(2)浦安の町に関する本とはせず,浦安を素材としてまちづくりの意味・本質を伝えること──を共通の目標にしました」と話すのは,浦安市都市整備部の土久菜穂さん。
メンバーが執筆を分担した各章は,イラストを多用。テーマに不慣れな読者にも親切だ。例えば第2章「まちは計画されている」では,1972年当時の浦安町役場の会議をマンガで再現。大遊園地を含む海岸埋め立て造成後の土地利用計画が決められていく様子を描く。また,第3章「いろいろな建物がまちなみをつくる」では,建築基準法の単体規定や集団規定で建物の形が決まる仕組みも分かりやすく解説している。
専門家の側も専門家市民に
梶島さんは,「この形に落ち着くまで,各執筆者とも悪戦苦闘の連続でした」と明かす。執筆後に地元の中学生の協力を得て,「試用」と「試読」を行い,ほぼ1年かけて,内容を大幅に見直したのだ。「試用」とは,実際の教育の場で教材として活用してみること。「試読」とは,対象者にひとり読みしてもらうことだ。これらを通じ,専門用語を避けた「言葉遣い」の難しさを痛感したという。
ちなみに「試用」は,メンバーのひとりで地元,明海大学不動産学部の横堀肇氏と,梶島さんの学生にも協力してもらい,大学でも行った。梶島さんらは,その結果を分析して,「まち歩きと組み合わせて『まちづくりがわかる本』を活用すれば,元々は浦安を知らない学生でもまちづくりについて関心を高め得ることが確認された」と結論づけている。
出版にこぎつけて「つくる会」のメンバーは,「譲り合う精神が大切だということが伝われば」(自治省消防庁の小林恭一氏)などと話している。
日本の街並みの貧困が論じられるとき,最終的には教育の貧困が論じられることが多かった。梶島さんらは,「明日の市民が,まちづくりを主体的に考える市民専門家になってほしい。同時に専門家も,どうやったら一般市民とのギャップを埋めて専門家市民になれるのか。この本が,その一助になってくれることを願っている」と抱負を述べる。(青木 健)
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