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紙の本
とんとんとんのこもりうた Amamino kurousagi
【けんぶち絵本の里大賞(第10回)】南の島にすむアマミノクロウサギの赤ちゃんは、巣穴にひとりでお留守番。とんとんとん、とんとんとん…。お母さんうさぎが穴をふさぐ音が、赤ち...
とんとんとんのこもりうた Amamino kurousagi
紙の本 |
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- 税込価格:26,928円(244pt)
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商品説明
【けんぶち絵本の里大賞(第10回)】南の島にすむアマミノクロウサギの赤ちゃんは、巣穴にひとりでお留守番。とんとんとん、とんとんとん…。お母さんうさぎが穴をふさぐ音が、赤ちゃんの耳には子守歌。アマミノクロウサギの不思議な子育てを描いた絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
いもとようこ最新作
幻のくろうさぎの子育てが、はじめて絵本に。
うまれたばかりのあかちゃんうさぎを、穴の中に残していくかあさんうさぎ……。
鹿児島県の南の島、奄美大島と徳之島にしかいないアマミノクロウサギは、国の特別天然記念物に指定されています。その子育ては、巣穴に子うさぎを1人残し、母うさぎが2日に1度授乳に訪れるという、珍しいものであることがわかりました。わずか5分間の授乳の後、30分以上もかけて巣穴の入り口をふさぐ母うさぎの行動は、外敵から子を守ろうとする母親の愛情に満ちています。森の奥深く、小さな生命が懸命に生き続けようとする姿を、より多くの人に知ってもらいたいと願っています。──(写真家/浜田太)【商品解説】
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紙の本
大人の心にも響く感動の一冊
2008/09/07 06:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉手箱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かあさんうさぎはあかちゃんうさぎを巣穴に置いていき、2日に1度、おっぱいをあげるために戻ります。あかちゃんうさぎが寂しがる姿はとても悲しいですが、あかちゃんうさぎを置いていかなければいけない、かあさんうさぎの気持ちを考えると、さらに辛い気持ちになります。穴をふさぎ、その入り口を固めるように、「とんとんとん」と叩く音を子守唄だと考えたいもとようこさんに脱帽です。
2歳の息子は「とんとんとん」のリズムに合わせて、両手の拳で「とんとんとん」とやりながら、歌います。「とんとんとん」はうさぎのぼうやだけでなく、人間のぼうやの耳にも優しいです。かあさんうさぎが、あかちゃんうさぎのほっぺにキスをする場面では、私も実際に、息子にキスをしますが、息子は毎回、照れながらも嬉しそうな顔をします。かあさんうさぎがぼうやを置いていかなければいけない場面では、悲しい顔をしますが、かあさんうさぎが戻ってきて、おっぱいをしている姿をみて、安心した顔をします。まだ2歳の息子ですが、かあさんうさぎのぼうやに対する愛情は十分に伝わったようで、この絵本をとても気に入っています。
写真で見るアマミノクロウサギは一見、うさぎには見えませんが、いもとようこさんの絵は子供が見てもちゃんとうさぎだということがわかります。あの独特の優しい雰囲気の絵で、特に、かあさんうさぎが雨の中、あかちゃんうさぎにおっぱいをあげている絵には心を打たれます。このページの絵を、額縁に入れて、部屋に飾りたいほどです。大人の心にも響く感動の一冊です。
紙の本
親子の親密な関係をくろうさぎを題材に表現した良書!
2016/04/06 08:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の鹿児島県の南の島、奄美大島と徳之島にしかいないとされるアマミノクロウサギを題材に、母子の親密な関係を、巧みな絵と文章で描いた作品です。この作品を読むと、親子の絆というか、関係性の大きさと不可欠性を再考させられると同時に、そのことが心を打ちます。いもとようこ氏の最高の作品の一つといってもよいのではないでしょうか。お子様にぜひ一度読んであげていただきたい本です。
紙の本
とんとんとんとん…ゆっくりおやすみ。
2000/12/23 11:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
奄美には 1000年も昔から住んでいる耳の短い黒ウサギがいます。
その奄美の黒ウサギのお話です。
穴の中で お母さんウサギは赤ちゃんを産みました。
おっぱいをあげ、赤ちゃんが おなかいっぱいになり、すやすや眠ると、
お母さんウサギは そっと葉っぱの布団をかけ外に出ます。
その間、赤ちゃんウサギは一人で穴の中にいないといけません。
2日に1回、お母さんは赤ちゃんにおっぱいをあげる為、穴を訪ねます。
お母さんと一緒に行きたい…と駄々をこねる赤ちゃんウサギをなだめ、
外から壁をとんとんとん…と叩き、子守唄のように眠りに誘います。
私は飼育小屋で飼われているウサギしか知りませんでした。
自然界では、まだ充分走れない赤ちゃんは、お母さんウサギと外に出るのは危険です。
だから、走れるようになるまでは、一人 穴の中で過ごさないといけません。
出来るだけ目立たないようにする為、たった一人で。
生まれたばかりの赤ちゃんを一人で…なんて可愛そうな話ですが、
生き抜く為には仕方がないことです。
でも、子を思う気持ちは人間もウサギも同じ、眠りつくまでとんとん…と
根気よく壁をたたく仕草、お母さんに包まれておっぱいを飲む赤ちゃんうさぎ、
いもとようこさんの優しいタッチの絵は、読者まで優しさが伝わってきます。
紙の本
ほのぼのとした暖かい作品
2000/08/10 18:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松山真之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
■ <ワン・チョット>
「うさぎのお母さんのこもりうたは、とんとんとん・・・・・。この絵本を読んでいると、遠い昔、母親の腕の中で眠った最高に幸せなイメージが脳裏をよぎる。トントントン、とんとんとん。」
■ <引き続き>
ブックフェア2000のイベント会場で偶然みつけた絵本。第34回造本装丁コンクール展で文部大臣賞を受賞した作品だ。
うまれたばかりのあかちゃんうさぎを育てる奄美の黒ウサギのお話。
黒ウサギは、土に穴を掘りその中に葉っぱをしきつめ、そこで赤ちゃんを育てる。母ウサギが外で活動している間、巣に残した赤ちゃんが害敵に狙われないように巣の入り口は土でふたをする。巣穴に一人残されるあかちゃんウサギを眠りにつかせる子守唄は、入り口の土をやさしくたたく「とんとんとん」の音。
鹿児島県の奄美大島と徳之島にしか生息しないというアマミノクロウサギの生態観察(写真家、浜田氏による)からこの絵本は生まれた。
観察によれば、クロウサギは二日に一度、授乳のために巣に戻る。たった5分間の授乳時間なのに、子供を巣に戻したあと母ウサギは30分以上もかけて巣穴の入り口をふさぐという。前足で何度も何度も土をぺたぺた、とんとん、まるで壁でもぬりかためるようにふさいでいくのだという。
浜田氏の観察ビデオを見た著者は、『あなの中の子供が眠るまでやってるんじゃないかしら』とつぶやいたという。この絵本の構想は多分その瞬間に生まれただろう。
母うさぎが巣穴の外でとんとんとんとタップする音が、いまにも聞こえてきそうな感じがするほのぼのとした暖かい作品になっている。いもとようこの描くうさぎや葉っぱは、いつも優しい温もりにあふれたタッチだ。絵本の中に手を入れて抱きしめたくなるようなホワっとした感じがある。子育てに疲れ気味のお母さんも、お仕事でギスギスした気持ちのお父さんも、是非、とんとんとんのタップ音を感じてみよう。