紙の本
どちらかといえば低学年向けの冒険モノ
2002/05/24 21:19
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投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアのカムチャッカをモデルにした自然豊かな大地を舞台に、ちびっこカ
ムが繰り広げるどっしりとした冒険物語。ストーリーの方は2章に分けられ、
1章はカムが母の病を治すイノチノクサを求めて、恐ろしい鬼のガムリイが
住む火の山へと旅に出る話。道中、さまざまな動物たちと出会いながら、見
事薬草を手に入れるまでの過程が描かれている。
2章は行方不明となっていた父親を探すカムの旅。読みやすい文章で完成度
も高く、名作というのも頷けるが、反面、冒険モノにしては比較的淡々と書
かれている為か、緩急のリズムに乏しい点と、主人公と脇役の造詣に目新し
さがなく、良い作品だが今の時代に読むと物足りない部分もあった。
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小1のときに実際の人形劇で見てからしばらくずうっと好きだったお話。なんか泣かせるんだ。みんなが健気で。もう一回読みたい
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神沢利子さんのルーツ。
北方民族への畏敬の念が込められた、ファンタジー。
ちびっこカムの勇気ある冒険譚にわくわくどきどきしながら、どんどん読み進む。
大きい字で書かれた、まぎれもない子ども向けの冒険活劇。
しかし、物語の壮大さ、その展開のスリリングなこと、神沢さんの語り手としての才能がほとばしる。
そして、最後は、月に跳び乗って、北斗七星をひっくり返す大暴れぶり。
「私は、どうしていいかわからなくなって、どんどん飛んでいってしまったりするのよ」
というようなことを、いたずらっぽいほほ笑みを浮かべながら話していた神沢さんを思い出しながら、とてつもなく楽しい気分になれる。
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小学生の頃に母から贈られた本だった。
男の子向けじゃんと思いつつ
読んだら面白くて大好きに。
冒険に、北の国に、夢中になって
想像を膨らませたものだった。
大人になった今、また読んでみたいかも。
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他の方の感想で、神沢利子さんの名前があって思い出しました。大好きだった本。2,3年前に夜な夜な子どもに読んでやったりしましたが、長かったので、はて、読み聞かせ向きだったかどうか・・・?北の雄大な自然を舞台に、少年カムが、病気の母さんを治すイノチノクサを探すため、山に登り、海を渡ります。トナカイ、クマ、ジネズミ、オオワシなどたくさんの仲間の力を借り、大男や怪物三兄弟と戦い、その途上、行方不明になっていた父さんのことも次第に明らかになっていきます。とにかくスケールの大きな冒険物語です。
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誰が選んだか分からないけど小学校の時に手にした本。大きくなって歴史とか民俗に興味を持ってから、ふとカムの着てた民族服を思い出して読み直した。当初はただストーリーに一喜一憂しながら読んで、主人公がどこでどんな価値観をもってどんな生活してたとか、もちろん何の民族か、アイヌが何を信仰してるかなんて考えたことなかったので、今回また新しいカムを知りながら一緒に冒険の旅をした。そして子供小説だからと甘くみてたが不覚にも感動して涙でた。侮り難し!
いつから民俗学を好きなんだろうかと不思議に思ってたけど、この本が一番最初に民俗というものにふれたメディアだったと思う。20140714
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昔話をベースにした冒険もので、今だったらRPGに近い設定。
旅の途中で仲間が増えて、戦いのとき特技で加勢してくれる。万能の宝を手に入れるが、なくす。宝を誰が手に入れるかで世界が変わる、って「指輪物語」に似てる。
昔読んでたら面白かったかもね。
でも今の子どもに、これがゲーム以上に面白いかは正直言ってわからない。
カムチャッカを舞台にしているところは、この物語の最大の長所だと思う。カムチャッカって、容易に行けるところではないけど、絶対に行けそうにないわけでもない。
東京や江戸ではこういう神話的世界は嘘っぽいが、カムチャッカなら本当にありそうな気がする。
山田三郎の絵も良いが、ガムリイがあまり強そうでないのは残念。
同じような冒険ものとしてはプロイスラーの「大力ワーニャ」の方が好きだし、面白いと思う。
神沢利子の冒険はやさしい。ちょっと女性的で甘い。
そこがいい、って人もいるんだろうけど。
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多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。
「いろいろなタイプの少し長い物語」としてあげられたなかの、「冒険を描いた物語」として紹介。
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。
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次男冬休み読書用。
ロシアのカムチャッカを舞台とした創作児童文学。
作者の神沢さんが「オホーツク海の向こうにカムチャッカ」の樺太出身のため、子供の頃、そして大人になってから聞いたカムチャッカの伝説などを元に作ったとのこと。
お話に出てくる、山頂で窯を煮立たせている大鬼の伝説、海に聳えたつ三つの岩、などは実際にあるものだそう。
「火の山のまき」
村の少年カムは病気の母と二人暮らし。
北の山に生えるイノチノクサを取に行ったきり帰ってこない。
北の山のてっぺんには、大鬼ガムリイが大釜を炊き、山からは火と煙を吐いていた。
ちびっこのカムは母を助けるため、北の山に登る決意をする。
一緒に育ったカモシカのプルガ、オオワシのかあたんとその家族たち、そして白い花に変えられた女の子のチャピナ…
彼らの力を借りて小さいカムは威勢よく大鬼ガムリイに立ち向かっていく。
「北の海のまき」
大鬼ガムリイの指輪を手に入れたちびっこカム、次はガムリイによりクジラに変えられた父を助けに北の海に向かう。
人間に戻ったチャピナの村のトナカイのタワ、暴れシャチ、北の海に聳える三つの岩のトリブラチー兄弟。
出会い助けられ戦い、カムは進んでゆく。
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この作品との出会いは子供の頃テレビで見た映画(だったのですね)でした。シンプルに面白かったです。「ぐつぐつ煮込んでいる」ところ、印象的でした。タイトルが分からなくて、本と巡り合えたとき本当に嬉しかったです。ストーリーは覚えていなかったのですが、大人になって読んでみて、まっすぐ心に入ってくる話だな、と思いました。小さな私の心にも残っていたのでしょう。
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どんな病気も治すというイノチノクサを求めて、カムの冒険が始まります。
骨太なストーリー、魅力的なキャラクター、アニメ化してもいけるんじゃないでしょうか。
誰かに教えたくなる一冊です。
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神話や民話を合わせたような物語で、とても面白かったです。動物たちやなんと岩たちにも助けられながら、お父さんお母さんを助けるために冒険するカム。
勇気があってどんな事にもずんずん立ち向かう様子に、次は何が起こるんだ?とワクワクしながら読めました。
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ちびっこカムが仲間とともに大男ガムリイにいどむ冒険物語!
ちびっこカムは、母さんの病気をなおすイノチノクサを探しに火の山へ冒険に出かける。火の山に入って帰ってきた人はいない。山には、おそろしいオニの大男、ガムリイがいるからだ。ガムリイは数年前、カムの父さんを海になげとばしたという……。
「その声は、百千のカミナリがいちどになりだしたよう、でかい口は、そのまま、火のカマのよう、ごおごお、火花がとびちります。」
カムは、火の山にのぼる道中いろんな動物を助けるが、ここぞという場面で、今度は動物たちがカムの力になってくれる。そこがおもしろかった。読み応えのある冒険物語。
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カムチャッカを舞台にした神話風のおはなし。
トナカイ、クマ、アザラシ、シャチ、サケ、クジラ、ワシ、海鳥といった北の地方に住む動物たちや火山や海岸に突き出た岩など登場人物?は壮大な感じです。
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[かあさんの病気を治す、イノチノクサをとりに火の山に行くんだ。山には大鬼のガムリイがいるって?なあに平気だい。投げ縄でガムリイのツノをひっぱってやるよ。]