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紙の本
アンダーグラウンド (講談社文庫)
著者 村上 春樹 (著)
1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本...
アンダーグラウンド (講談社文庫)
アンダーグラウンド
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商品説明
1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本人はどこへ行こうとしているのか、62人の関係者にインタビューを重ね、村上春樹が真相に迫るノンフィクション書き下ろし。【商品解説】
目次
- 「はじめに」
- 千代田線
- 丸ノ内線(荻窪行き)
- 丸ノ内線(池袋行き/折り返し)
- 日比谷線(中目黒発)
- 日比谷線(北千住発中目黒行き)
- 「目じるしのない悪夢」
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紙の本
世の中は割り切れないことばかり
2021/10/01 14:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
白だ黒だ、善か悪か。世の中はそんなふうにはっきり割り切れないことばかりだ。
もちろん人の命を奪ったり、犯罪を犯したり、道徳や法律によって、その枠組みでははっきり善悪を判断できるものもある。でもそれだけで考えることを止めて良いのだろうか…。
そんなことを考えさせるノンフィクションだ。
被害者や遺族62人に、1996年の1年鑑でインタビューした内容がひたすらつづられている。どうしてその場に居合わせ、どのように事件に出くわしたのか、その後どんな生活を送り、どんな思いでいるのか。
インタビューのきっかけは、女性誌に掲載されていた地下鉄サリン事件の被害者の妻からの手紙だったそうだ。
事件の被害者が、事件後の社会の営みの中で受けた二次被害(村上氏はそれを平常な社会が生み出す暴力と呼んでいる)を知り、まわりの誰もそれを停めることができなかったのか、と問う。
そしてそれらの暴力(事件と二次被害)を「あっちとこっちに分別して考える」ことは被害者には不可能であり、その暴力も「同じ地下の根っこから生えてきている同質のもの」と見る視点には、なるほどなと思った。
インタビュー部分は、一つ一つそれほど長くないものの、ひたすら話し言葉でつづられているので、退屈に思う人がいるかもしれない。
でも「被害者」として塊で語られる人々には、一人一人に顔があり属性や考えがある。受けた傷の大小もあるといった、当たり前のことに気付かせてくれる。
印象的なのは、村上氏がインタビューを終えた後に「記憶」や「語り」についてつづっている部分と、「目じるしのない悪夢」。
インタビュワーとしての村上さんの思いが、文学者の素晴らしい言葉でつづられている。
地下鉄サリン事件に限らず、体験者と非体験者、聞き手と語り手。
お互いが分かり得ないことを分かり得ないと認識しながら、あえてそれを超えて対話していく姿勢は、不寛容な今の世の中にこそ求められている。
紙の本
事件から24年の年月が経過した。そして、あらためてこの本を読むことにした
2019/02/16 22:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件から24年の年月が経過した。そして、あらためてこの本を読むことにした。あの日、犠牲者たちは目的駅にある出口により近い客車に乗り込みあの被害にあってしまった。これは不運という問題で片付く問題ではない。著者の力作、ぜひとも読んでほしい
紙の本
当事者の視点を私にくれた。
2004/10/21 05:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:R2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には、いろいろな不幸な出来事がおこっているようだ。
不幸な出来事は、今まだ私におきていないようなので、実感できない。
不幸な出来事は、TVなどでやっているだけである。
本を読むということで、不幸な出来事を感じさせてくれる、素晴らしい1冊。
事件というのは、
人を“まきこむ”(人は事件にまきこまれる)ものなのでしょう。
ただ、“まきこまれる”その時の当事者の感覚は、
台風のように、ガァーとまきこまれるのではなく、
“あれっ!?”という感じなのでは。
凄い本だ!
紙の本
地下鉄サリン事件被害者へのインタビュー
2023/06/27 09:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の厚さ以上に重い本でした。読みながら、村上春樹がこの本を記してくれて良かったと思いました。読まなければ、知らないままでいてしまったことがたくさんありました。
紙の本
ボリュームとリアリティ
2022/04/20 00:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっきゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の執念とも感じ取られるような、1ページ二段で書かれたインタビューベースの本。800ページ近いボリュームにも圧倒されるが、何よりも事実に基づいて書かれているのでリアリティに溢れており、淡々とした村上作品なのに涙も出たし絶望的な状況が伝わってきた。
紙の本
地下鉄サリン事件の真相に迫る村上氏のノンフィクション描き下ろし長編です!
2016/08/13 10:20
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1995年3月20日の朝に起こった、東京の地下鉄サリン事件をテーマにした作品です。この事件を境に日本人はどうなっていくのかという大きな疑問を胸に、村上春樹氏が62名もの関係者にインタビューを重ねて、書き上げた長編ノンフィクション作品です。この一冊には、その事件の真相が隠されているのかもしれません。ぜひとも、一度読まれることをお勧めします。
紙の本
テレビのニュースでは得られない感覚
2023/02/26 05:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:づー - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの事件をとてもリアルに感じさせてくれる作品です。テレビのニュースでは得られない当事者の感覚を肌で感じることができます。
紙の本
アンダーグランド
2001/10/29 23:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものすごく分厚い本ですが、引き込まれるようにして読み進めることが出来る本です。
この本は地下鉄サリン事件の被害者の方々の取材をもとに作られています。短いインタヴューもあれば長いインタヴューもあります。また人によって様々な感じ方をしているのがわかります。地下鉄サリン事件をよりリアルに捉えることが出来ます。
紙の本
忘れないでほしい
2002/06/05 00:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地下鉄サリン事件の公判はいまだに続いています。
しかし、ニュースで大きく取り上げられることも少なくなり忘れかけている人も多いのではないのでしょうか?
これは著者が地下鉄サリン事件の被害者や家族にインタビューしたものです。
気づいたら一気に読んでしまうくらいの迫力があります。
事件を風化させないでほしい。一度読んでみてほしい。
紙の本
一気に読めた。
2001/02/24 13:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぶこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構分厚い本だけど、引き込まれますね。しかもあの、地下鉄サリン事件の話。ノンフィクションだからね。すごく淡々とした印象の話もあれば、「烈火のごとく」って言う形容が似合うものも。あの事件を経験した人たちには、いろんな意識が渦巻いてるんだろうなぁ。