 |
チグリスとユーフラテス
|
生きていく意味って??
村井ひとみ
2003/01/01 17:48:00
|
評価 ( ★マーク )
★★★★★
|
ジャンルとしてはSFなんすかね?? でも惑星移民だって、子供が生まれずに種としての絶滅だって決して有り得ないことではないし、むしろ実際の話になりそう。そしてこの小説がただのSFで終わっていないのは「生きる意味」がテーマだから。私たちは何かと意味や理由を見つけようとしているけど、実際は一生分からないのかもしれない。それでもいいのかもしれない。自分にとって何が一番大切なのかを見極めて生きていければいいのかも。読み終わったあと、優しくなれる小説。
|
生まれる理由と生きる意味。
那智黒飴
2002/10/23 14:07:00
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
自分は何のために生まれたのだろうと、ふと思うことがある。どれだけ人を好きになろうと、稼ごうと、素晴らしい作品を生もうと、生命の終わりは必ずやって来るし、形のあるものは必ず滅んでしまう。思春期の頃、果てなく鬱々として、私は母に打ち明けてみたのだけれど、帰ってきたのは一言。「アホかね」人類が終焉を迎えようとする惑星、ナイン。そこに遺された「最後の子供」。「子供」はコールドスリープにより命を保存していた人間を次々に蘇らせては問い掛ける。「何のために生きるの?」眠りにより、生きることの現実から逃れた人々に、老いさらばえた自分の姿を突きつけることによって。生きることは無駄ではないのか?何のために人は生ま…
|
綺麗なラストがいい
亜津木もなか
2002/06/25 13:59:00
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
何より,第四章の「レイディ・アカリ」がよかったです。「人が生きるのに意味なんか無い、だから、全ての生きる意味を否定されても傷つかない」そう言ってのけるアカリ。彼女の影響で一気にルナが変わっていく過程がすごく気持ちよくて、よかったです。 読んでる最中は、「もうちょっと展開が早ければなぁ」とか思いましたけど、最後まで読んでみると、これでよかったのかな…とても面白かったです。 特に、ラストの一ページの文章は、「綺麗」の一言につきました。「死体」って言葉まであんなに綺麗に書けるなんて、作家さんって——新井さんってすごいですね。あれだけでも、ほんと良い本読んだなぁって感じるのでは。 とにかく、一読に値…
|
人口爆発と少子化を同時に考える「人の生」についての寓話
谷池真太
2001/02/15 23:25:00
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
少子化、というか子が生まれない社会のことである。移民船が、舞台となる惑星にたどり着いたとき船内には女性が一人しかいなかった。彼女は惑星の運命とともにコールドスリープでる。なんか、あかほりさとるの<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01856415&volno=0000" target="_blank">『セイバーマリオネット』みたいな設定である。 だが、「セイバーマリオネット」は愛と近代的人間とヒューマニズムを題材にしているのに対し、チグリスとユーフラテスは人間の生を題材にしている。惑星の歴史を通して人のいのちについて語ってい…
|
本の厚さが気になる人は、あとがきから読むと読みやすいかもしれない。
真鍮
2001/01/17 18:45:00
|
評価 ( ★マーク )
★★
|
高校二年生でびゅーの新井素子。7年ぶりの長編で、第20回(1999)日本SF大賞受賞作。「漫画と同じ感じで読める文体を」を目指しているらしい。手軽に気軽に早く読める点において、それは成功している。 で、遠い未来。キャプテン・リュウイチを船長に、人類が9番目に移民した惑星「ナイン」へ向かう船に搭乗した人々は、人工子宮や冷凍受精卵を使い、人口120万を擁する社会を作り上げる。が、原因不明に人口が減少し始め、ついに「最後の子供」であるルナが生まれてしまう。一人残されたルナは、怪我や病気でコールドスリープする人を1人、また1人と甦らせる。自分の母親の友人「マリア・D」に始まり、ナインの最もよき時代と…
|
|
|


|