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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.7 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1998.12
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: 角川選書
  • サイズ:19cm/282p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-703302-3

紙の本

源氏物語絵巻の謎を読み解く (角川選書)

著者 三谷 邦明 (著),三田村 雅子 (著)

国宝源氏物語絵巻には、制作者が仕掛けた謎があった。原作にはない場面が描かれていたのだ。絵巻に隠されていた白河院をめぐる宮廷スキャンダルの風刺から、愛憎と権力の錯綜する院政...

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源氏物語絵巻の謎を読み解く (角川選書)

税込 1,760 16pt

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商品説明

国宝源氏物語絵巻には、制作者が仕掛けた謎があった。原作にはない場面が描かれていたのだ。絵巻に隠されていた白河院をめぐる宮廷スキャンダルの風刺から、愛憎と権力の錯綜する院政時代を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

三谷 邦明

略歴
〈三谷〉1941年生まれ。横浜市立大学国際文化学部教授。著書に「入門源氏物語」など。
〈三田村〉1948年生まれ。フェリス女学院大学文学部教授。著書に「源氏物語感覚の論理」など。

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.7

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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紙の本

源氏物語絵巻は、当時の天皇家内部のスキャンダルを風刺していた!従来とは異なった視点から絵巻の謎に迫る快著。

2005/05/21 22:27

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

国宝源氏物語絵巻は、魅力的なテーマ故に様々な研究者によって論じられている。本書も、物語論を専攻する二人の気鋭の国文学者によって、従来とは異なった視点からこの絵巻について考察されている。
第1章〜2章が、国宝源氏物語絵巻(以下絵巻と略)を見る際に必要となる最新の研究に根ざした知見の紹介とその応用例、第3章〜第5章が絵巻成立とその受容史が論じられている。
第1章〜2章は、新鮮な見方を提示していて、絵巻の見方の多様性が窺えて興味深い面があるが、やはり質量ともに本書の中心となるのは第3章以降である。
執筆者によると、この絵巻が作られたのは白河法皇の院政期で、それは絵巻に描かれた衣装・調度品の年代推定、書跡や料紙の様式などから跡付けることが出来るという。また、法皇が絵巻に使う料紙を臣下に進注するよう命じたと推測される史料も紹介されており、この成立年代はほぼ間違いないと思われる。
執筆者が成立年代に拘るのは、絵巻の発願者を白河法皇と待賢門院障子としているからである。
この二人は、日本史上曰く付きのカップルとして名を残している。もともと、この二人は義理の親子で、白河法皇が障子を慈しむ余り、越えてはならない一線を越えてしまい、障子が法皇の孫の鳥羽天皇に中宮として入内した後もその男女関係は続いていたと言われている。
この辺りの事情は、当時の宮廷では言うも憚られる公然たる秘密となっており、当事者の鳥羽天皇も、障子との間に生まれた第一子の崇徳天皇の出生に強い疑念を抱いていたと伝えられている。
執筆者によれば、絵巻に描かれた光源氏の禁じられた恋とその結末は、当時のこのような宮廷のスキャンダルを如実に風刺しているという。時の権力者たる発願者を風刺することなど許されることなのかという疑問は残るものの、長大な物語から不義を暗示させるシーンが数多く選ばれて描かれていることを勘案すると、この説は核心を衝いている可能性が高い。それ故、この「危険な挑発と告発を含んだ美しい絵巻は完成後には院の宝蔵奥深くに秘蔵されたのではないか」と著者は推測している。

本書の後半では、絵巻のその後の流転する様子を描いている。
絵巻は、以上のようにもともとは天皇家に納められたものだが、現在では徳川美術館と五島美術館に分かれて所蔵されている。これは、一体何故なのか?
絵巻のその後の流れを追っていくと、院に秘蔵された後に平家全盛の時代に建礼門院の所蔵となり、平家滅亡後は鎌倉将軍家の手に渡り、その後の行方は一旦途切れるが、伝承によると豊臣秀吉の掌中に帰し、大坂城落城後は徳川家と蜂須賀家に伝わり現在に至るとされている。実に目まぐるしい流れであるが、よく歴史の星霜を潜り抜けて現在に伝えられたものと感心する。
著者は、絵巻の有為転変を追うと同時に、後白河法皇・鎌倉の宗尊親王・後祟光院・後陽成天皇などの時代に、この絵巻の影響を受けて新しい源氏物語絵巻が数多く作られたことに注目している。その背景には、天皇家や将軍家が新しい絵巻の作製を通じて初代の絵巻と繋っていることを誇示し、自己の王統の権威づけに役立てようとする意図があり、美的な作品と言えども、常に権力者を荘厳する政治的な手段となることは免れない運命にあることも明確に指摘している。
本書は、以上のように類書には無い新しい知見を読者に提供してくれる。執筆者の一人が「実力以上に張り切った結果、体調を崩し最後はボロボロになって出版にこぎつけた」と後書きで記しているのもあながち誇張ではないと思わせるものがある。
多くの名著を有している角川選書の中でも、出色の知的冒険の書として、とりわけ印象深い一冊と言える。

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2009/03/02 16:09

投稿元:ブクログ

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