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紙の本
古典『wiz』との出会いに
2001/11/27 15:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、RPGの源流である『Wizardry』のノベライズ作品。wizの小説は、何冊か読んだはずなのに、手元に残ったのは本書だけ。wizと深く出会ってしまった、著者にしか書けない作品。
万一、本書と相性が良かったとすると、wiz自体にものめり込む危険が高い。夜な夜な迷宮に潜り、鍛え、財宝を獲得し、また潜る……。無限地獄は、今も健在。
文庫ではあるけれど、気軽に手を出せない一冊。
紙の本
ゲームノベライズの逸品がここに
2001/05/09 11:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沙月美亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部では伝説となっているウィザードリィ・シナリオ1のノベライズです。
この本の原版が出た時期はゲームの小説化やマンガ化が流行しており、この作品もファミコン必勝本というゲーム雑誌に連載されていたものに加筆修正を加えて出版されたもので、当時から名作の呼び声も高い作品でした。
主人公の顔は見えないし登場する組織や人物にも特に設定は無く、シナリオも『魔法使いワードナがトレボー王の魔除けを盗んでダンジョンに逃げ込んだ。トレボーは魔除けを持ち帰った者に褒美と地位を与えるふれを出した』くらいのウィザードリィというゲームをノベライズするにあたっては作者の肉付けがあったのですが、ゲームの根底でありウィザードリィをウィザードリィたらしめているシステム的な部分をすっ飛ばしたりはしておらず、消化して作品世界のリアリティとするあたりに巧さを感じます。
基本的にゲームと同じくダンジョンに潜って最深部のワードナと戦って……というストーリーですが、それなりに仕掛けやどんでん返しがあって飽きさせないつくりになっていると共に、登場人物それぞれが人間的に成長する様子もちゃんと描かれています。
十年後再販されても新鮮で、今だにこれを越えるゲームノベライズがほとんど無いと言っていいほどの名作を、ぜひお楽しみください。