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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1998/11/01
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/399p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-760351-2
文庫

紙の本

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

著者 ミラン・クンデラ (著),千野 栄一 (訳)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

税込 902 8pt

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みんなのレビュー211件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

この小説は100点です

2005/02/19 11:36

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「プラハの春」を背景に描かれる外科医トマーシュと田舎娘テレザの愛…。

この小説はまず、文章が面白いです。偶然トマーシュと出会ったテレザは「肩に飛び降りてくる偶然の鳥たちに目を覚まされて」、トマーシュの家に向かいます。
トマーシュはたくさんの女性とつきあうドン・ファンですが、トマーシュにとって
テレザは特別な存在となります。

そして、章の構成が面白いです。物語の途中で、トマーシュの他の恋人の視点から、トマーシュとテレザの恋の結末を読者は知ることになります。
本を読む人は、既に決められた結末へと向かう二人を悲しみを抱きながら見守らなければならないのです。

でも、悲しみ?
本を読み終わって、この結末が悲しみなのか喜びなのかわからなくなりました。
この本自体、重いのか軽いのか?
暗いのか明るいのか?
いろいろな読み方のできる本だと思います。
とにかく面白いです。

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紙の本

良書である。

2020/07/02 16:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Nagumo.G - この投稿者のレビュー一覧を見る

ニーチェの「永劫回帰」の解釈から始まる冒頭で、心は鷲掴みにされてしまった。素晴らしい小説。愛の哲学的解釈、幸福に対する個人差、互いの解釈の違い、様々な「人間というもの」がこの中に詰まっている。「プラハの春」の頃のチェコが舞台。抑圧された政権下での人の心理、醜い部分が克明に描かれており勉強になる。恐怖政権下では人間の弱い部分がうまく利用されて、民衆をコントロールするのだという事が間接的に解る。登場人物それぞれの物事の捉え方が非常に興味深かかった。「カレーニンの微笑」だけは、涙が止まらなかった。良書!

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紙の本

どの人物にご自身を投影してみますか

2018/05/13 22:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る

官能的な内容ではあるが、単に男女の泥々とした物語がただ続くだけではなく、その当時のチェコの政治的な背景をからめて、小説は展開されていく。主にに二組のカップルが中心となる訳ではあるが、各々が自分の立ち位置がどこにあり、本当の自分の気持ちはどこなのかを読者自身が、この小説の中の登場人物になって読み進めていくとおもしろいかもしれません。翻訳なのでどこまで原書に近いものかはわかりませんが、表現がとても独特で、やはり文化の違いが感じられました。

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紙の本

永劫回帰の意味が理解できた

2019/01/27 21:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

もう30年近く前にレンタルビデオ店でダニエルルイス主演の映画を借りた記憶がある。でも、最後まで見たという記憶がない。おそらく、退屈だったかもしれない。この作品の出足がニーチェの永劫回避についてだったので、ビデオのことが思い出されて「これは、まずい本に手をだしてしまった」と後悔してしまったのだが、結末近くに「幸福とは繰り返しへの憧れである」と主人公のひとり、テレサが呟くことによって、この永劫回帰という難解な四字熟語がすっと心に入ってきた。「だが重さは本当に恐ろしいことで、軽さは素晴らしいことであろうか?」という、この本のテーマについては、もう少し、考えさせていただきたい

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紙の本

西洋の小説を読む面白さと難しさ

2018/10/29 21:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Pear - この投稿者のレビュー一覧を見る

トマーシュとその妻テレザ、愛人サビナを中心として、動乱の時代を背景に登場人物たちの愛と生き方が語られていきます。

面白いのは、終始、作者の視点(?)でそれらが淡々と、時にはシニカルなほど客観的に語られていくこと。

西洋の知識人が共通言語として持っているであろう神学的、哲学的考察が随所に入るためその部分が自分には難解で、正しく読みきれているか自信はないですが、敬遠するにはあまりに勿体無い本だと思います。

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紙の本

哲学的な恋愛小説

2016/10/26 00:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

優秀な外科医トマーシュと若い田舎娘テレザの出会い・別離・再会・突然の死を描いた恋愛小説です。

かなり事細かに出会いから一つの週末までの出来事が描かれており、さらに筆者自身の考察のような描写も挟まり、非常にゆったりした展開で進行していきます。普通の恋愛小説として考えればやや退屈ですが、生きるということや、愛するということについて真剣に考察された哲学書として考えるととても面白いと思います。

話の筋を見失わないようにじっくり読むことをおすすめします。

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紙の本

結婚

2019/07/05 15:35

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

結婚って素敵なものなんだなということを改めて感じることができました。当たり前のようになっているけど感謝です。

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2005/04/17 09:37

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2004/11/29 23:47

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2005/05/03 13:44

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2007/05/06 05:37

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2005/09/24 20:25

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2005/11/28 23:42

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2007/07/14 21:45

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2006/03/08 15:20

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