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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 206件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1998.9
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/545p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-397002-2

紙の本

屍鬼 上巻

著者 小野 不由美 (著)

人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増えつづける死者は、未知の病によるものか、それとも、ある一...

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屍鬼 上巻

税込 2,420 22pt

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商品説明

人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増えつづける死者は、未知の病によるものか、それとも、ある一家が越してきたからなのか…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

小野 不由美

略歴
〈小野不由美〉1960年大分県生まれ。大谷大学文学部仏教学科卒業。著書に「魔性の子」「月の影影の海」などがある。

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みんなのレビュー206件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

無類の読みごたえと読後の余韻を堪能させてくれる物語

2004/05/02 03:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

作品の中に浸りきり、そこに絡め取られてしまう無類の読みごたえを体験させてくれる物語。小野不由美さんの『屍鬼』は、まさにそういう作品でした。読み終えた今、『屍鬼』という物語にあるリアリティとパワーに、うーん、ほんとこれは凄かったと呆然としている状態です。

外場という周りから孤絶した村に、異質なものが侵入してきて、村の日常を少しずつ変容させて行きます。あたかも伝染病が蔓延してかのように広がって行きます。結束が堅い外場の村に、初めは目立たないくらいの小さな異変が進行して行きます。その様子は、お城の外堀が徐々に埋められて行くのを上から見ているような感じでした。
上巻はそんな風に、平穏な村にぽつん、ぽつんと異変が起こり、進行して行くのを淡々と描写しているので、ここで読むのを止めてしまう人も結構いるかもしれません。でも、そこで投げてしまっては本当にもったいないです。下巻の、特に第四部「傷ついた祈り」に、本書の無類の読みごたえと面白さを感じたから。

下巻の途中から、たぶん第四部に入ってからでしょうが、自分がそれまで眺めていた視点が微妙に変わりました。拠って立つところの意識が逆転すると言ったらいいでしょうか。それまで太陽が動いていると思っていたのが、いや、ホントはそうじゃないんだ、それはそう見えるだけで事実はこの地球が動いているんだと知った、そういうコペルニクス的転回? それを感じたのが、この話の第四部ででした。それまで眺めていた世界ががらりと変貌したみたいな、そんな驚き。それを味わうことができました。ここまで読んできて本当によかった! と、そう思いました。

今年、小野不由美さんの「十二国記」シリーズに夢中にさせられました。なかでも一番印象に残っている作品が、シリーズ番外編とも言うべき『魔性の子』でした。帰属する世界を喪失した者の哀しみ、その者の孤立感がひしひしと伝わってきました。そして、そこにとても切なさを感じてたまらなくなりました。
『魔性の子』と『屍鬼』。話のテーマ性と味わいに相通じるものを感じること。読み終えた後、胸に響いてくる余韻に近しいものがあること。それを今、感じています。

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紙の本

忍び寄る恐怖

2002/04/03 23:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品は事前情報の全く無い状態で読んで欲しい。上巻は読むのがつらいと感じるかもしれない。何せ村人全員を紹介していくのだから大変である。それと平行して侵入者が静かに村を侵食していく。

 本作の主人公は寺の住職と村の医者の二人。この二人だけが村に異変が起きていることを察知するところで上巻は終わる。何かが起きていることは間違いは無い。しかし何が起きているかはまだ描かれていないし、住職と医者もまだ全貌を掴んではいない。足音をさせずに背後に何かが忍び寄るような薄気味悪さを読者に抱かせながら話は下巻へと続く。
 上巻では村人の紹介と村に起こる異変の片鱗が描かれており、話が遅々として進まないように感じるが、これは下巻での怒濤の展開につながるための布石なのである。この進行の巧みさには唸ってしまう。
 是非とも上巻を読破して欲しい。文句無しの超弩級エンターテイメント作品である。

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紙の本

やさしい恐怖

2000/12/02 00:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ハードカバーしかなかったころに買いました。上下巻あわせて5000円近く。ためらった結果、上巻だけ買ったのがいけませんでした。
 夜中に読み始めたものの、もう一気読み。揚げ句明け方までまんじりともできず…開店を待って、書店へ走ったものでした。トイレに行くのが怖いと感じたのは、久しぶりのことでした。

 ものすごく怖いのですが、とても切ないお話です。最も愛する者たちが、その姿、その声のまま、自分を連れに来たら…あなたならどうしますか? 彼らを拒むだけでなく、『殺せ』と言われたら?

 悪いことは言いません。お読みになるなら、必ず上下巻そろえてお買い求めください。ページを開いたら…もう、後戻りできませんよ。

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紙の本

まっさらで読もう!

2002/10/06 19:20

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投稿者:りゅー - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある村に次々と起こる奇怪な事件を描く小野先生の力の入った一作!

ある特殊な閉鎖的な村で、人々の人望を集める寺と診療所。その跡取は長年来の友人。
物語は、その二人の人物を中心に進んで行く。上巻を読むのはとても難しく感じるかもしれない。二つの物語が平行して進んで書かれるのが最初はわかりづらいし、村人達の説明が多く、登場人物の多さに何度も何度も前のページを読み返してしまうかもしれない。
しかし、その上巻を読みきった者にこそ下巻の膨大な感動が降りそそぐ!! 上巻に描かれている登場人物一人一人の細やかな心のあり様、成長過程それらは物語を最後まで読むうえでとても深い感情を持つための布石となる。一人一人の心の動き方を私たちが納得して読み進む事で最後の結論を受け止める事ができるのです。
これこそ、物語を深くするための最高傑作の前振り一冊!!

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紙の本

ともにどこまでも

2002/04/25 09:54

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投稿者:猫山まどか - この投稿者のレビュー一覧を見る

語られ尽くしたような人のエゴだが、多くの登場人物一人一人の描写が細かな分、淡々と延々と描かれた分、人の自分勝手さや善良さがリアルに生々しい。
そしてまた主役格の人物達の選ぶ道も、美しくない。感情移入した人物達がどんどん死ぬわ、弱さを吐露するわ、主役格までヒーローであってくれないわで、救いようがないかもしれない。だけど、棺桶の人物にはそうかそこに行き着くかと、選んだのかと…せつなくてちょっとぐっときた。

異端であるという意識の孤独。実際異端である孤独。同じ物ではないが、よほど共鳴し合いやすい。
同じシチュエーションで『魔性の子』の広瀬は小野不由美に、ある意味の理想郷へとは連れて行かれず、棺桶の人は連れて行かれた。その違いは何なのだろう。わかる様な。やっぱりわからない様な。

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紙の本

一人のときに読んではいけない。

2001/02/01 00:56

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投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 何が怖いのか、なぜ怖いのか、淡々としてきめ細かい文体まで武器にして、気が付けば骨の芯まで浸食されているほどの恐怖。
 始まりは淡々として、中盤、作者の意図的なペース配分に乗せられていることに気が付いた頃には、ブレーキも壊れた車輪は、ますます勾配を増す坂を一気に下り落ちる。その下にあるのは、闇なのか、救いなのか。
 上巻を深夜に読み始め、一気に下巻を手にした頃、ふと朝日が昇るのに気づいたときのあのときの恐怖を私は今でも覚えている。

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紙の本

人が人であるために、屍鬼は屍鬼らしくあれ、と人は願う

2001/05/19 12:13

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投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人が「人である」とはどういうことか。倫理を遵守する、社会に背かない、自らの信じる「人」の道を踏み外す行為をしない。いろいろあるだろう。
 大ざっぱに言ってしまえば、それらに共通するのは暗黙のルール(常識と言ってもいい)が存在することであり、閉じた世界を作りあげ、そのなかで生きるということである。
 閉じた世界は「人」だけにとどまらず、「村」であったり、「医者」であったり、「外の人間」であったりする。もちろん「屍鬼」も入っている。
 肩書きの数だけ世界がある、とは言い過ぎだろうか。

 いったん閉じた世界を作ってしまうと、そこには必然的に境界が生まれ、自分と他者を分ける結果となる。しかしここで肝心なのが、そのとき「他者の世界」も同時に作ってしまうことだ。
 あちらの知らぬ間に勝手に枠を決めてしまい、相手にも「他者」という役割を演じ通すことを強要する。いかなる弁明をも聞かず、自分のいる「閉じた世界」の常識を元にして、相手の「世界」を決定してしまうわけだ。
 だから、人を襲う屍鬼はどんな理由があろうとも「敵」であり、ならば駆逐しなければならない、村人たちの「閉じた世界」から排除すべき存在に「決まって」いるのである。

 四方を山と森に囲まれ、世間から隔絶されたかたちとなっている外場村。土葬の風習がいまなお残っているこの村には、「起きあがり」という死者蘇生の言い伝えがあった。
 時は夏、粘りつくような暑さが続くなか、一人また一人と原因不明の病気で命を落とすものが増えていく。

 多視点を利用して語られるそれぞれの「世界」は、自分がそのなかにいればなんら問題はないものとして機能している。常識に則っているがゆえに、行動とその理由のあいだにははっきりとしたつながりがあるのだ。少なくとも自分はそれを知っている。

 ところが他人の「閉じた世界」を外から眺めたとき、自らの常識とそぐわない、異質なものを感じる場合が少なからずある。自分もまた「閉じた世界」のなかにいることに気づかず、相対的には自分も他者も変わりはない、ということを知らないまま、多くの人々は一生を終えてしまう。
 すべてを客観視し、あらゆる「閉じた世界」の姿を知る者は、決して多くないのである。

 さて、わけがわからなくなってきたので簡単に感想など。

 長すぎ。
 決して無駄な長さだとは言えないのだけど、あまりにも遅々としたストーリーになんど飽きかけたか。村全体に原因不明の「死」がじりじりじりじり迫ってくる雰囲気はたしかに感じられたが、同じような立場の視点人物が何人もでてきて同じ事柄について語る、そのくり返し、というのはちょっときつかった。
 「同じような」であって、決して同じでない、そこんところの微妙な違いにこそ意味があるのだ、ってのはわからなくもないのだが。

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紙の本

止まりません

2001/02/09 17:01

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投稿者:桐矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すごい本だ。上下巻、三千枚を二日で読み通してしまった。
 まず登場人物が多い。住人1300人の一つの村自体が主人公であるともいえるから当然だが。作者も登場人物相関図を片手に書いたに違いない。
 冒頭で、ある村が山火事で消滅し、そこから一人の男が棺桶と共に脱出してくる。物語はさらに数ヶ月さかのぼった時点から始まる。原因不明の貧血で村の住人が次々と死んでいく。恐ろしい疫病かもしれない。それともたまたま暑い夏偶然が重なっただけかもしれない。本当の原因である屍鬼=吸血鬼が登場するのは物語がもう終盤にかかってからだ。それまでは、えんえん死の描写が続く。それでいて読んでいて退屈しないのは登場人物が生きているのと同じくらい村そのものも生きて今死に掛けていることを感じられるからだと思う。死に囲まれている村と、村に囚われている住人達。地に固く結ばれた糸に、ある者は反抗し、ある者は諦観し、ある者は戦う事を選ぶ。それなのに誰もその先にある死を避けられない。住人達の描写がリアルであればあるほど、死に向かう村の運命が堪えられない無常感でもって迫ってくる。そして、冒頭で村から脱出した男は誰なのかが興味を先に繋ぐ。
 吸血鬼の存在自体も、その登場以前に繰り返し、登場人物の一人の医師によって医学的な説明がなされるため、読者は違和感なく受け入れることが出来る。現実味をあくまで損なわずにいようとする配慮が、吸血鬼の登場するこの作品を単なるファンタジーでもマンガでもなく、リアルな恐怖小説たらしめている。
 この作品を貫くのは「罪深い者からの視点」だ。アベルを葬らなくてはならなかったカインの苦悩。人の死の上にしか成り立たない屍鬼の生の矛盾。村を脱出した男は、その矛盾に気付き、そして矛盾を矛盾として受いれ、なお生きていく事を選んだ。
 屍鬼ならずとも、人は人であるということだけでもう罪深いのかもしれない。

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紙の本

最後まで読んで欲しい

2000/09/20 19:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2段組で上下巻とかなり長いお話しです。でも、最後まで読んで欲しいです。
登場人物ひとりひとりがとても繊細に描かれています。
壮絶な恐怖と、哀しみ…
「生きていく事は苦しいけど、それでも生きていかなきゃいけない」という
小野不由美作品のどれにも通じているテーマが心を打ちます。
また、本当に残酷なのは異形の者ではなく、生身の人間なのかもしれない
と思いました。
最後は、涙がとまりませんでした。

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2004/09/28 19:16

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2004/10/09 17:46

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2004/12/24 22:07

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2004/11/14 00:03

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2004/12/12 15:31

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2005/02/12 12:38

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