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商品説明
【日本推理作家協会賞(第52回)】妻と小学生の娘が事故に。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは死んだはずの妻だった。運命は愛する人を二度奪っていく…。切なさ溢れる長篇ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
東野 圭吾
- 略歴
- 〈東野圭吾〉1958年大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞し、作家生活に入る。主な作品に「名探偵の掟」「むかし僕が死んだ家」「悪意」ほか。
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紙の本
家族の絆を感じさせる感動の作品!
2016/01/19 08:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野作品の初期のものには、社会や人間などを大きなテーマにしたよい作品がたくさんあり、私はこうした東野作品の大ファンです。この小説も、その中に一つです。妻と娘が乗ったバスが事故を起こし、全員死亡かと思われた中で、奇跡的に娘が助かりました。しかし、体は娘でも、どうしたことか心が妻なのです。主人公である夫は、そうした妻と暮らしていきます。そして、ある時、これからの人生を娘として生きていくことを夫に打ち明けます。ここには夫婦愛、家族愛、そして何とも言い難い感動があります。ぜひ、お勧めの一冊です。
紙の本
好き
2015/06/03 00:56
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投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーのようで純愛ストーリー。
魂がいれかわるのはよくある話。
ファンタジーでも夢物語じゃない。
中身が大事でも外見も大事。
見た目が変わるとやっぱり関係性は変わってしまう。
悲しいお話。
紙の本
『秘密』オススメです
2003/09/30 15:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高でした。ラストは「えっ! ええっー!! うそー!!」って感じで、感動しました。文章も読みやすいし、みんなに勧めています。最高です。読んでください。
紙の本
秘密
2002/05/11 15:18
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投稿者:tallarico - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも東野圭吾さんの本は図書館でも貸し出し中ばかりだったのですが、初めて読んだこの本が偶然映画化された彼の代表作でした。
冒頭からいきなり不幸なバス事故で愛する妻と娘をいっぺんに失ってしまうのですが、そこから実は妻の魂はまだ生きていて、娘の傷ついていない体にのりうつって生きていくという話。現実にはありえない話だとは思うのですが、でも姿が変わってもお互いや、子供に対する思いやりがある主人公に感動しました。そして、ラストは想像もしない事実がわかり私も、本を読んでいて泣いてしまいました。映画も見てみたいと思います。
紙の本
本当の『秘密』は一つだけ
2002/02/18 00:42
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投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の代表作であり、切ない男親の物語である。
十数年連れ添ってきた相手が娘となって帰ってきた。肉体は死んだのだが、意識は娘の体に宿ってしまった。事故は娘が小学校五年生の時に起きた。それから約十年間の親子(夫婦)の物語である。
体は娘だが意識は妻。しかし娘が第二次性徴を迎えると、巷に良く聞くように父親とは疎遠になっていく。それが耐えられない夫。相手は娘だが妻なのであるというジレンマに陥り身悶えする。娘(妻)が高校生になると、同級生に嫉妬してしまう夫。自己嫌悪に陥るがどうしようもない。奇妙な夫婦生活は破綻し始めるのである。ここからは本作品を読んでいただきたい。
本書評は男性の視点から見たものである。おそらく女性の視点から見た書評は異なるはずである。男性は夫に自分を重ね、女性は妻にまた学生のころの娘に自分を重ねるだろうから。
『秘密』とは娘の体に妻の意識が宿っていることを意味している。しかしそれだけでは無い。本当の秘密は最後の十数ページで明らかになる。読了後はきっと誰もが涙するだろう。
カップルまたは夫婦で読み、互いに感想を交換しあうとまた一興かもしれない。
紙の本
最後に本当の秘密の意味を知ったとき、あなたは涙する
2000/11/11 00:01
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投稿者:T2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の代表作に挙げられ、広末涼子がヒロインとして出た映画の原作としても有名です。娘の体に妻の意識が入る、こんなちょっとした設定でここまでドラマが作れるのかと感動。私にとって、東野圭吾作品への信頼感がぐっと増した一冊でもありました。
不幸にもスキーバスの転落事故により、杉田平介の妻・直子は大きな外傷をうけ重症、娘・藻奈美は外傷がないものの脳に大きな障害を負った。やがて妻は死亡。悲しみに暮れるなか、寝たきりだった藻奈美が目を覚ます。しかし彼女の意識は藻奈美のものではなく妻・直子のものだった。秘密含みの奇妙な生活はここから始まる。娘のためにも新しい体で人生をやりなおそうと前向きに考える妻に対し、取り残される不安に苛まれる夫。「いったい私は妻と子供どちらを失ったのだろう?」
いつか戻ってくるかもしれない娘に対して、夫と妻はよく考え話し合い最善の選択だと思われることをしていきます。それは、ときには我慢や努力を要し犠牲も多く、辛く切ないものであります。そんな展開にすっかり自分の感情が引き込まれていく。そして、そんな鬱積した思いがときには、普通なら許せない行き過ぎた行動を生んでしまうが、その気持ちも“わかって”しまう。現実には有り得ない状況のはずなのに、その立場に立っている自分がいる。そんな展開の妙が、作者の手腕なのでしょう。
すっかり感情移入して迎えたラスト5ページで、本当の秘密の知ったとき、驚きとともにやるせなさと切なさが倍増。どうしてもやり切れない思い、それを感じると涙がほろりと。
読者が男か女かによって、夫と妻と感情移入する相手が異なり、感想が異なると思いますが、どちらの立場でも夫婦と子供への愛を感じることのできる優れた名作です。
紙の本
出来ることなら今、頭の中にあるこの物語の内容をリセットしたい
2002/05/12 20:01
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投稿者:クーパー - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は原作よりも先に映画を観てしまった。この物語の内容を知っている人なら分かると思うが、もうこの時点で僕はこの原作の感動を語る資格はない。
出来ることなら今、頭の中にあるこの物語の内容をリセットし、再び今度は原作の方を先に読んでみたい。
他人の気持ち、そして痛みが分かる人には衝撃的な作品だと思う。そしてまだこの物語を読んでいない方は、原作と映画どちらを先に観るかもう一度考えてほしい。
紙の本
疑問はあるがかなり面白い
2001/03/11 18:10
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投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と子が事故に遭い、娘だけが助かったように見えたのに、実はその娘の身体には母の心が宿っていた。自分として生きるか、娘として生きるか、母は悩む。真相を知った旦那も悩む。
ストーリーとしては大変おもしろいのだが、娘として生きるっていったって、心はどうせ、母自身のものでしかない。私には母親が若い身体を手に入れて、自分のくたびれたからだと先の見えた人生より、「娘の代わりに」というのを大儀にして「若い娘として生きる」ほうを選んだだけの気がする。それは自己愛であり娘への愛ではないだろう。
もし私が死んだ娘で母親が自分の代わりに私の身体を使って生きようとしたらかなりいやだ。身体だけでなく、人生まで乗っ取るつもりなのかと思うだろう。愛しているなら死んで私の身体を返して、と思う。
いずれにしろエキサイティングな話であることに代わりはなく、いったんページを開くとぐいぐいと本の世界に引っ張り込まれる。
紙の本
納得…?
2004/11/23 10:17
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投稿者:さっさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻の意識が娘の身体に入ったら、夫はどう生活していくのか?
性の問題、嫉妬などそのリアルな心理描写はさすが東野さんだと思ったが、ラストの選択はいまいち納得できなかった。
「なぜ今更後戻りするような行動を起こすのか? せっかく決心したはずなのに」
この疑問を自分なりに色々考えてみて、結局両方の生を受け入れられる自信がついたんだろうという結論にたどり着きはしたけど、それを知ったら夫はまた戸惑うに違いないし、あの決心をした割には軽率な行動ではと思わずにいられない。
そんな訳で東野作品の中では珍しく疑問の残る作品です。
紙の本
人間の心の奥底にあるたった一つの秘密
2002/07/28 12:57
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
哀しくて切ないお話…。
平凡な会社員、杉田平介はある日、帰省途中の妻と娘が事故にあった事をテレビのニュースで知る。
収容先の病院で告げられたのは、妻は絶望的、娘も植物人間になるだろうとの医師からの言葉。ところが
妻が死亡した直後、娘は奇跡的に回復を遂げる。しかし娘の身体に蘇ったのは、妻の心だった…。
人生をやり直すチャンスと若さを手に入れた、愛する妻の心を持つ娘を前に、戸惑いながらも日常を
重ねて行く平介。一体どうするのが、自分にとって妻にとって幸せなのか…。東野さんの冷静な文章で
描き出される、ある意味究極の選択の物語。ラストがとても切ないのです…。
紙の本
手の届きそうなところにあるのに届かないつらさ
2002/04/26 22:42
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投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説とはちょっと趣の違った作品。
帰省のために乗ったスキーバスの事故によって母娘が生死を彷徨い、娘の身体に母親の意識が宿った状態で帰還する。
実は、妻を亡くした父親のために娘が妻を演じていたのか、娘を亡くして悲しむ夫のために妻が娘を演じていたのかというのが本作の謎。かつて自分の妻としての意識をもった娘が嫁いでいくなどというシチュエーションは、男なら誰でもやりきれない気持ちになるのではないだろうか。妻の意識だけは娘の身体の中に生きていたという希望を持ってしまったために娘を嫁がせることが何倍もつらくなってしまったことだろう。希望は時として残酷だ。