「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)
「人が人を食う」ことを恐怖する主人公の、「子供を救え」の叫びとともに、封建制度・儒教道徳の暗黒を描く「狂人日記」。革命のどさくさの中の阿Qの死と悲喜劇を通して、「革命と民...
阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)
阿Q正伝・藤野先生
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「人が人を食う」ことを恐怖する主人公の、「子供を救え」の叫びとともに、封建制度・儒教道徳の暗黒を描く「狂人日記」。革命のどさくさの中の阿Qの死と悲喜劇を通して、「革命と民衆」を鋭くつく「阿Q正伝」。ほかに、「孔乙己」「酒楼にて」など。辛亥革命前後の混乱期に、敢然とペンを執って立ち上がり、中国近代文学を切り拓いた魯迅が、時代の苦悩と不屈の精神を伝える13篇の名作。魯迅を読まずして中国を知ることはできない。【商品解説】
収録作品一覧
狂人日記 | 7-26 | |
---|---|---|
孔乙己 | 27-34 | |
薬 | 35-50 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
手垢がついてるから面白くないというのは嘘です。
2003/10/27 12:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぞくぞく新刊される小説の中で面白そうなのを買っては途中でやめ(つまり面白くなかったということ)、でもそれでも何でもいい夢中にしてくれる小説がないかと希求する気持ちが強くて本を買うのをやめられなくて、ついうっかりというか、なんとなく手にした本がコレ。
魯迅なんてというと確か教科書にも載ってるような偉い作家なので、ふつうなら買わない。それなのに買ったのは冒頭の「狂人日記」をぱらぱらと目で追っていて、これなんかイケそう!! と直感したからで、それは大当たり。
たぶん文体が平成を生きてるぼくらにも違和感なく読めるというのが入り口で、あとは内容が現代文学ではもう素朴すぎて取り上げないようなテーマに焦点が当たっていて、でも、そこがまさに文学のおいしい部分で、狂人というのは自分でそれに気づかないからこそ狂人なのであり、ぼくらはみんな携帯電話を持った狂人だ、なんてことまで感じされる短編でした。
その他の収録作品の中には、あまりに純朴すぎてアレッと肩透かし食うのもあるけど、なんといっても読みやすいし(これホントに何十年も前に中国で書かれたの?)、気持ちが和みます。すらすら読める。
もし読むなら、満員電車の中なんて苛烈な環境は避けて、夜寝る前に一篇ずつか、あるいは休日に書斎でひとりきり読む、そんな読み方がいいと思います。
手垢がついてて、なんかもう目にもしたくない、そんなふうに感じてしまう本の中にも面白いのがあることを証明する一冊。
紙の本
文学で中国を変えようとした男
2015/05/05 03:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は中国出身だが、日本の仙台で医学を学んでいたというユニークな経歴の持ち主だ。おそらく医学で社会を変えることに限界を感じて文学の道に進んだのだろう。本書収録の「藤野先生」にも、その一旦がうかがえる。日本留学中の恩師への思いを当時としては斬新な英語の文法をまじえて書いている。後年中国政府と言論の自由を求めての戦いは、このころから始まっていたのかもしれない。