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挟み撃ち 講談社文芸文庫
後藤 明生著
税込価格: ¥1,029 (本体 : ¥980)
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出版 : 講談社
サイズ : 16cm / 295p
ISBN : 4-06-197612-5
発行年月 : 1998.4
利用対象 : 一般
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コメント・書評
矛盾を矛盾のまま追求していくこと
king
2003/06/21 19:51:00
評価 (
★
マーク )
★★★★★
一体どのようにしてこの作品について書くことができるだろうか、と思う。まごうことなき後藤明生の代表作であり、日本文学のなかでも異質な方法的意識でもって書かれた「挟み撃ち」はいつも私にとって一つの謎である。その全貌を描こうとすれば逐一書いていくしかなく、それでは字数の限られたここでは不足に過ぎるだろう。あえてここは作品を迂回しよう。矛盾があるとして、その矛盾を解決しようとせず、矛盾を矛盾のまま追求していくこと、と後藤明生は自身の作家的態度を表現した。矛盾とは、われわれ現代人の生の実相である。現代とは誰もが故郷喪失者である時代であるともいう。中学生の時に敗戦を体験し、軍人になろうという夢を抱いていた…