紙の本
かわいらしい女私立探偵
2001/10/29 15:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すか - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわいらしい女私立探偵が主人公です。中国人で背もちっちゃく、なにかとまわりから世話を焼かれる彼女がともだち以上恋人未満のようなビルとともに事件を解決します。なんといっても彼女のキャラクターが魅力的。表紙にあるようにビルとならんであるくとなんともいえないふんいき。心が強く、凛としたところがあるアジアの女探偵はアメリカの女探偵とは違い、親近感が湧きます。
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チャイナタウンの美術館から消えた陶磁器を探すように依頼を受けた探偵・リディアはパートナーのビルとともに捜査を開始するが、事件の裏には・・・。
リディア&ビルの第1作目です。
このシリーズ、リディアとビルが順番に主役になります。今回はリディア。
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中国系アメリカ人で探偵のヒロインの名前が娘と同じということで読み始めたら・・・。はまったなぁ〜このシリーズに。パートナー探偵のおやじとのコンビもいい。チャイナマフィアのことも深く描かれています。ヒロインが東洋人でというか、ビルもそうだけど、静かな雰囲気を醸し出しているんです。静の中に荒さがあるっていうのかな〜。うまく言えないけれど、不思議な魅力がありますよ。よみ続けていくこと間違いなし!
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中国系アメリカ人のリディア・チンと白人男性のビル・スミス。
このふたりの私立探偵が主人公のシリーズの第一作目です。
このシリーズはたいへん珍しい構成を持っていて、なんと一作ごとに主人公が交代するのです。
一、三、五作目はリディア・チンが主人公で、彼女の一人称で物語は進み、二、四作目はビル・スミスが主人公となって語り始める、という「冷静と情熱のあいだ」を思わせるつくりになっています。
作者は女性ですが、男性視点、女性視点、どちらの物語も面白い。
中国系、子沢山の家庭の末っ子、小柄で若い女性のリディア・チン。
白人、一匹狼、大柄で、もはや若くはない年代のビル・スミス。
二人の全く対照的な人物の視点から語られる物語は、同じアメリカという国の出来事でありながら、まったく違った側面を切り取っており、シリーズを通して読むことで、彼の国の多様性を感じ取ることができます。
二人の主人公がお互いを思いやって助け合う姿も美しく、ストーリーもしっかりしていて、読みやすい。ぜひ第一作から通してお読みください。
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とにかく食べ物の描写がおいしそう。
あとリディアが、小柄なアジア女性というところに親近感がわく。
後味がよくて、読むと元気になるストーリー。
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①
チャイニーズ・ママおそるべし。ビルは中国人じゃないからぜーったい気に入られない。
リディアは中国人でテコンドー使い。韓国の武道は多分韓国人が教えるのだろうけど、チャイナ・タウンにコリアがいるのか?それとも中国人経営の道場なのかな。・・・ということがずーっと気になり続けてはや12年。
この手の移民社会もの、好き。当然周囲との文化の摩擦も起きるけど、この作品、アメリカのチャイナ社会の住人だとどう感じるのだろう?作者はちっともチャイニーズじゃないけど・・・
キッチン・ゴッズ・ワイフを思い出しつつ、やっぱアメリカ文学はマージナルな視点がメジャー?などと不思議な感想を持ちつつ、このシリーズは、はなまるっ!
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出版されて間もない頃、
かって読んだけれどまた読みたくなって再読。
ABCでチャイナタウンに暮らす28歳の私立探偵リディアと、白人中年男性のビルが
コンビを組んで事件を解決。
チャイナタウンの要素が入っていることで、
アメリカくさくないのが私の気に入っているところ。
シリーズ第一弾だが、そこにテーマとして
「面子」を持ってきたのも面白い。
翻訳本なのに日本語が読みやすいのもいい。
確かにはらはらドキドキ感は
巷ではやっている探偵ものよりは少ないけれど
中国人社会の難しさや複雑な心遣いの表現が
とても興味深かったし、
探偵2人が紅茶やコーヒーを飲んでゆっくり頭を働かせるとこで読者も一緒に休憩できる。
最後がどうしてああなっちゃったのかは
ちょっとわからなかったけれど…。
リディアのための報復っていう事なのだろうか。
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古本屋さんでなんとなく購入です。古本って面白いですよね。だって誰かが買ってその本を売らなければ(新古書でない限り)古本店に並ぶことはないわけですから。新書を買うよりも何か面白い縁を感じるときがあります。
邦題はチャイナタウンですが磁器(CHINA)を扱う話なので原文のCHINA TRADEのほうが良かったんじゃあないかな?交渉も勿論あるのだし。はねっかえりの中国娘と結構いいお年の分別のある白人男性のコンビはなかなか面白かったです。中国娘(主人公)が嫌味にならない程度若くてお間抜けさんで。が。続きは…微妙。又古本屋で見かけたら買うかもしれませんが。
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カッコ良すぎない中国人の女探偵。パートナーとのやり取りが心地よく、あちこちに 粋な会話が散りばめられている。間違った東洋人の風習もなく安心して読める。パートナーのビルが、男らしくてしびれます!
手にしてから10年ぐらい経ってやっと読めた1冊です
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主人公リディアは28歳の中国系アメリカ人。職業は私立探偵。相棒は巨漢の中年白人ビル・スミス。
一緒に住んでいる母親は、リディアのこの職業と相棒のことを毛嫌いしている。育ちのよい中国系アメリカ人の娘にはあるまじき職業だからだ。
ある日、リディアの住むチャイナタウンの美術館から陶器が盗まれる。盗まれた陶器は、美術館に寄贈されてまもない品で、さる上流婦人の亡き夫のコレクションの一部だった。まだ目録も作られておらず、保険にも入っていない。
リディアの古くからの友人であり、美術館の理事であるノーラは、この窃盗事件の調査をリディアに依頼する。警察に届けなかったのは、美術館の評判を気にしてのことだった。
早速リディアは相棒のビルとともに、チャイナタウンを縄張りにするギャング、美術品売買にかかわる人々の調査を始めるのだが、なんとその過程で二人は殺人事件に遭遇してしまう...。
本書の魅力はなんといってもアメリカ系中国人のリディアのキャラと彼女の周囲の人々、彼女が根を下ろしているチャイナタウンの雰囲気だろう。
28歳の本人曰く育ちのよい中国娘。兄は弁護士をしていて、母親はできるだけ早く兄のような男性と結婚をしてもらいたいと望んでいる。なのに、娘ときたら、汚い白人の男と一緒に探偵などという危険きわまりない仕事をして...彼女の職業とビルはとかく母娘の争いの元になる。
この母親、ちょい役としてしか登場しないのだが、訳者があとがきで指摘しているように、実にいい味出しているのだ。ほのぼのとしたホームドラマみたいな雰囲気作りに貢献している。
そして、なんといってもリディアと相棒のビルとの関係がよい。年齢も離れており、人種も違う二人は、恋人というわけでもなく、しかしまた単なる相棒というだけの関係でもない。ビルはリディアのことが好きだと公言して憚らないが、リディアにはそれを受け入れる準備がない。
ただ、これはあくまでリディアの主観。このリディア&ビルの事件はシリーズで一作ごとに主役が交代する。次作では、また全然違った関係にも見えて、そこがまた面白いのだ。
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すごくハラハラドキドキでもなく、謎解きが複雑でもなく、クスッと笑っちゃう箇所があるわけでもなく。
主人公の中国系アメリカ人の女の子がもうちょっとクセがあっても良かったかも。
二作目は相棒の白人男性が主人公なのでそちらを期待。
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本書はシリーズ1作目。読み終わった時に、また面白いシリーズが始まったなぁ~とほくそ笑みました。
主人公の中国系アメリカ人であるリディア・チンは、28歳ということですが、なんとなくもっと若い感じがするなぁ。
ちょっと正体不明でいて私には魅力的な女性にうつります。決してコケティッシュとかではありません。むしろ逆。
静かでおとなしそうな雰囲気をかもし出しているのは、やっぱり中国系をアメリカ人が書いているからだろうか?そこがまたいいんだけどねぇ。
それでいてパートナーが白人の中年おやじのビル・スミス。2人のコンビネーションがなかなかいいんです。
このシリーズ、1作ずつ主人公がこの2人で交代します。二人の仲も・・・うふふ。
さてさて、本書では磁気の盗難の犯人探しから始まりますが、それが殺人事件に発展し、意外な事実が・・・。
お互いに違うジャンルに精通しているコンビなので、助け合い事件をうまく解決していくわけです。
ディティールもしっかりしていると思います。
そして時々登場するリディアのお母さんが、なかなかのバイプレイヤーなんですねぇ。めっさ強いの! このお母さんがいいスパイスとなっているわけなんです。
本書を読むと、きっとこのシリーズを読み続けたくなるはずです。2010年2月現在で8作目まで出版されています^^
私はこのシリーズ、絶対読むリストに入っています。
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ABCがAmerican Borned Chineseという言葉を初めて知った。
私にとっては、
主人公が女性の探偵と言うのも新しい感じだし、
中華系2世というのも目新しくて良かった。
中国人の文化や習慣を、
違和感なく書き現しているのも素晴らしい。
でも、
相棒はジェントルマン過ぎ?
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いまどきこんな古い本を、読む人はおらんだろう。
映画が気になっていたので、なんとなく
軽めにチョイスしてみた。
推理小説なんだろうが、謎解きネタは
よくある感じで想像つく範囲。
犯人は誰だつーのがメインではなく、
主人公の日常が主に書かれてて、ゆるーいストーリー。
章も短く区切られてて、10分で1章読めるから
さっと出してさっと読めるのはいいかんじ。
もちろん映画はみなきゃイカンでしょ。
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リディア&ビルシリーズ。主人公が危ない目に遭ったりするも、全体的に軽くて洒脱な雰囲気がこのシリーズの特徴。NYの都会的な雰囲気を楽しめて好き。