「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:1997.11
- 出版社: パロル舎
- サイズ:22cm/86p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89419-167-9
紙の本
猫町
猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは夢現・無限のめまい町。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。猫の視線で描かれるイラストが不思議な旅の世界...
猫町
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは夢現・無限のめまい町。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。猫の視線で描かれるイラストが不思議な旅の世界に誘う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
萩原 朔太郎
- 略歴
- 〈萩原〉1886−1942年。詩人。著書に「月に吠える」「青猫」など。
〈金井田〉1955年生まれ。版画作品を発表するかたわら、本の装丁、装画をてがける。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
現実と非現実の挟間に
2004/11/12 10:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鍋。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰しも大事に手元に置いておきたい愛蔵版的な本、
というのがあると思いますが、これもそんな中のひとつ。
詩人・萩原朔太郎の奇怪な同名小説が原作ですが、
何気ない現実から不可思議な世界にふと
迷い込んでしまう男のお話です。
私は絵本コーナーで表紙に惹かれて手に取ったんですが、
原作の雰囲気を生かすような味のある挿絵で、
すでに原作を読んでいる方でもイメージを壊されることなく
充分楽しめると思います。何より金井田さんの挿絵が素晴らしく、
重厚感があるのに滑稽さもあり、原作の雰囲気がにじみ出ています。
私達に考える余地を残してくれる辺りが流石!といった感じです。
文章を入れる位置の工夫や
メリハリのあるページ構成によって、絵と文がちょうど良い割合なので
短編の小説としても画集としても見るに堪えますし、
色使いもキレイで大正や昭和初期のちょっと懐かしい感じがします。
原作物の絵本というより、どちらかといえば
「コラボレーション」といった方が正しいかもしれません。
この方の挿絵のシリーズはあと2作品出ていますが、
やはり共通するのは文章にあったデザインの良さでしょう!
絵本としてはお値段少しお高めですが、この豪華さなら納得できるかと。
原作や表紙で気になった方は一度手にとって眺めてみる事をお薦めします。