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紙の本
考え抜かれた反則技
2002/01/26 14:42
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはとんでもないミステリです。いや、ミステリと言い切ってしまっていいものかどうかも迷います。不可能犯罪を描き、それをあっと驚く方法で解決するという点ではまさしくミステリなんですが、このあっと驚かす方法というのが人を食った内容で反則スレスレ、と言うより完全に反則だな、これは。
ところがこの反則技がよくできていて、時制をメチャメチャにした記述、大胆不敵な伏線の張り方、入り乱れる偶然などで混乱させられ、読み終わったあとには、よくやったもんだと感動さえ覚えるほどにものの見事にだまされてしまいます。そんなわけで、「こんなの反則だ!」と一概に怒ってしまえないのが、余計に悔しい。『考え抜かれた反則技』なんですね。
ただ、語り口が絶妙の上に不思議な勢いがあって、ホントに考え抜いて書いたんだか勢いで書いたらこんなのができあがったのかわからなくなってくる。これも計算のうちだとしたら、スゴイ作家です、ロジャーズという人は。