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衣裳戸棚の女 (創元推理文庫)
七月のある朝少し前、長身巨漢の名探偵ヴェリティはけしからぬ光景に遭遇した。町のホテルの二階の一室の窓から男が現われ、隣室の窓へ忍びこんで行ったのだ。支配人にご注進に及んで...
衣裳戸棚の女 (創元推理文庫)
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商品説明
七月のある朝少し前、長身巨漢の名探偵ヴェリティはけしからぬ光景に遭遇した。町のホテルの二階の一室の窓から男が現われ、隣室の窓へ忍びこんで行ったのだ。支配人にご注進に及んでいると、当の不審人物がおりてきて、人が殺されているとへたりこむ。さらに外では、同じ窓から地上に降りた人物が。問題の部屋に駆けつけてみると、ドアも窓もしっかり鍵がおりていて、中には射殺死体が――戦後最高の密室ミステリと激賞される名編。【本の内容】
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紙の本
密室トリック
2019/02/08 21:53
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一介の探偵小説好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏表紙にある「戦後最高の密室」というワードに惹かれて購入しました。ウリである密室トリックは賛否両論ありそうですが、個人的にはハッとさせる様な良い密室であったなと思います。
また、それ以外にも、イギリスの田舎を舞台にした本作は、アガサ・クリスティの諸作を想起させ、好き嫌いが分かれそうですが、ユーモラスな会話も個人的には面白く読めました。
探偵小説の定石を押さえつつ、定石とは少しずつ逸脱していて、その逸脱が密室に象徴されている様に思えました。
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ゆるい密室
2018/09/30 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室ものと銘打たれているけれど、事件現場の部屋の中に縛られた女が一人いるので厳密にいえば密室ものとは呼べないかも。なんとも気の抜けた挿絵があるように、かなりゆるいストーリー。きわめて狭い範囲をぐるぐる回るように調査していき、たどり着いたのは意外な真相でした。
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抜群の密室殺人トリック!……なんだけどなぁ
2001/11/17 14:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古美術蒐集家であり、スコットランドヤードからも一目置かれる名探偵ヴェリティは、ホテルの窓から部屋に入ろうとしている人物を発見する。ホテルの支配人にそのことを伝えていると、件の不審人物がやってきて、人が死んでいることを告げる。さらに屋外では、窓から外に出ようとした別の人物が警察に捕まっている。
ヴェリティが、死体があるという部屋に向かうと、ドアも窓も内側からしっかりと鍵がかけられていた。ドアを開くと男性が死んでおり、衣装戸棚の中には縛られ自由を奪われた女性が。
最初に提示される謎は、ミステリーにとって最重要事項の一つ。この項目は確実に水準の上をいくものなのですが、戦後最高の密室長編と激賞されているほどの作品だとは思えませんでした。名探偵によってなされる過程の説明に納得がいかなかったんです。
その理由ですが、ヴァン・ダインの某作品と似た状況が描かれ、当時は独創的な結末だったのかもしれないが、本格推理小説にすれてしまった現代の人間が読んで、同じような印象を受けることは難しいということが一つ。
さらに、探偵の説得力のなさを指摘したいと思います。名探偵と名乗る以上は、事件の結末が例えつまらない結末であったとしても、解決の段では読者を納得させなくてはならない、というとても難しい仕事を担っています(こんな仕事は、もちろんないほうがいいんですけどね)。
謎解きが魅力の推理小説なのだから、謎解きの過程に説得力がなく、それ故につまらないのではどうしようもありません。ヴェリティには、この大切な能力が欠けてしまっています。名探偵としては、説得力のなさは致命的です。
密室殺人のトリックは、抜群に面白いんですけどね……。
ピーター・アントニィは、シェーファー兄弟が合作するさいに使用したペンネームです。この双子の兄弟は、二人ともイギリスの劇作家として活躍していて、アントニーは「探偵スルース」の脚本を、ピーターは「アマデウス」の原作を書いています。だからなのか、本作の作風も、台詞が軽妙で、テンポがよく、舞台の上で事件が進行しているような印象を受けるものとなっています。才能ですねぇ。
ユーモラスな挿し絵を担当しているのが、黄金時代を代表するミステリ作家E・C・ベントリーの息子ニコラス・ベントリーというところにも注目です。コナン・ドイルの親族が高名な画家であったり、ウィルキー・コリンズの家族に画家がいたりと、創造的な一族からは、創造的な人間が登場するということなんでしょうか。
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戦後最高の密室ミステリ
2001/11/15 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室ミステリの傑作。密室殺人一本で話が進む。中盤の展開が分かりにくい上に、どうも人物の区別がつきにくく、読んでて混乱する部分がある(イラストつきだからまだいいけどね)。しかしこの作品が「戦後最高の密室ミステリ」と呼ばれている所以は、最後の意外な真相によるもので、このとんでもないオチはなかなか類を見ない。まあ人によっては怒る人がいるだろうタイプの作品で、賛否両論あると思うけど、ミステリ好きは一読の価値アリ。