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文庫

紙の本

最後の刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者 ピーター・ラヴゼイ (著),山本 やよい (訳)

最後の刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

税込 968 8pt

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.2

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

秀逸なキャラクター

2016/03/02 20:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る

ダルジール警部シリーズは読み終わってしまったし、フロスト刑事シリーズも作者はなくなってしまったし、翻訳はなかなか出ないし……というときに出会いました。
長さが気になるというレビューも見かけたので心配でしたが、面白く読めますので大丈夫です。上記二人よりちょっと人当たりがよい感じですよ。
これから読み進めていけるのが楽しみです。

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紙の本

正真正銘、“最後の刑事”

2001/09/07 16:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:レオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公のピーター ダイヤモンドはイギリス西部バースにあるエイヴォン アンド サマセット警察に所属する警視。数年前に転勤してきたダイヤモンドは、現代における警察の捜査の大半を占める科学的手法を全く信用せず、地道に自らの目と耳と足で掴んだ情報を元に、推理力を働かせる、昔ながらの頑固な刑事だ。本書タイトルの“最後の刑事”とはそんな彼の、まさに恐竜並みに古臭い刑事観を表した言葉であるが、本書はそんな頑固一徹のダイヤモンド警視が活躍するシリーズモノの記念すべき第一作。

 このシリーズの特色はなんといってもダイヤモンドのキャラクターにあるだろう。スコットランド ヤードの伝説的刑事たちの捜査方法に深く共鳴し、コンピューターを駆使した捜査は全く信用しない堅物で、皮肉たっぷりな言動やでっぷりとした体格などからは、部下から絶対嫌われてそうな人物像が浮かび上がってくる(実際のところもそのようだ…)。しかし、一方で彼はちょっとした証拠や尋問におけるささいな証言などから見事に謎を解き明かすだけの才能を持ち、また正義を全うしようとする立派な刑事であることに疑いはない。ただ今回、彼はちょっとした捜査上のミスからなんとシリーズ第一作目にして刑事を辞職し、サンタクロースの気ぐるみを着たり、バーの用心棒として生活を送る身分になってしまった。こんなスタートでいいのかぁ!?と読者を不安にさせるが、ダイヤモンドはそれでも、それまでに培ってきた伝統的手法を駆使し、コンピューターが見落としていたわずかな糸を辿っていくのである。

より詳しい書評はこちら ■

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2010/07/28 10:22

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2011/03/30 03:58

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2011/08/11 17:13

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2009/03/03 11:17

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2011/09/23 17:45

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2022/03/10 13:03

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