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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1996/07/01
- 出版社: 偕成社
- レーベル: 偕成社ワンダーランド
- サイズ:22cm/325p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-03-540150-1
紙の本
精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
【産経児童出版文化賞ニッポン放送賞(第44回)】【野間児童文芸新人賞(第34回)】【路傍の石文学賞(第23回)】バルサが助けた少年は第二王子のチャグムだった。チャグムは1...
精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド 「守り人」シリーズ)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:19,800円(180pt)
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- 税込価格:18,150円(165pt)
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商品説明
【産経児童出版文化賞ニッポン放送賞(第44回)】【野間児童文芸新人賞(第34回)】【路傍の石文学賞(第23回)】バルサが助けた少年は第二王子のチャグムだった。チャグムは100年に一度生まれる精霊を宿しているために、あらゆる者からねらわれていた。精霊が無事に生まれるとその100年は大きな災害や飢饉が起きないという。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
もしかしたら、大学を出ても読んでいるかもしれない
2012/01/28 16:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ト―チ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とある誓いにより、用心棒を生業とする短槍使い・バルサ
この世ならざる世界「ナユグ」の精霊の卵を抱くことになった皇子・チャグム
幼馴染の薬草師やその名をとどろかす呪術師の手を借り、帝の追手や「卵喰い」と彼らは戦う
ただ、生きたいという願いのために__
上橋さんは、文章がとてもうまいと思う。
追手と戦う章では息も忘れてその流れるような動きに見入ってしまうし、ごちそうが出るところでは口の中につばが湧くような気持ちになる。精霊の卵の力でチャグムが垣間見る世界・ナユグや、精霊の夢のシーンは、目の前に鮮やかな世界が広がるようだった。
最初に読んだのは5、6年前。それからずっと私の家の本棚にあり、先日読みなおせばあの頃と同じように色鮮やかな世界が広がった。惜しむらくは、児童書なので漢字が少なく読みづらい部分があった。これは決して児童書であるこの本の落ち度ではないのだが、今現在、文庫版の買い直しを真剣に模索中である。
今の私はもう児童書を読む年齢とは言えないのだが、学校の図書室にもこの本があるし、先日友人に貸して欲しいと頼まれた。私はこの話を、いくつになるまで読むのだろう。大学生になっても読んでいるのだろうか。
紙の本
ファンタジーと言うよりもアジア的な人物模様
2004/01/28 17:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yan - この投稿者のレビュー一覧を見る
100年に一度の日照りと
雨雲をつくり雨を降らせる精霊
精霊の卵を体内に宿らせて、卵を食う怪物から守る守人
守人シリーズの第一弾
何度も読もうと思ってためらっていたけれど
読んでみてよかった
いろいろな民族の神話が融合したような
話だけれど、全体を通して
アジア的な風景や、人々の暮らしが伝わってくる
この巻の守人はチャグムという皇太子だけれど
女用心棒のバルサや、呪術師のタンダに鍛えられて
たくましくなっていく場面がいい。
バルサが短槍を使いこなして敵と戦うシーンは
見事だけれど、チャグムとのふれあいの中で
養父とのこと自分のことを回想する場面が心に残る
用心棒としてではなく、人の子バルサの姿がさわやかだ。
Yanの花畑
紙の本
やっと読んだ(笑
2016/06/19 22:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化が決まったころにようやく読みました。
評判に違わず、面白かったです。
タンダとバルサの、独特の関係性がいいですね。
紙の本
思っていたより面白かった
2004/04/20 20:13
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミケ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女用心棒バルサは偶然からその国の第二皇子チャグムの命を救った。
第二皇子の母は、皇子の命が狙われているからと、バルサに皇子の用心棒をしてくれるよう頼む。
この世「サグ」と、サグと重なるようにして存在する別の世界「ナユグ」。
100年に一度の干ばつ。その年に水の精は卵を産むという。
卵を抱えることになってしまった新ヨゴ皇国の第二皇子チャグム。
水の精の卵を狙う「卵喰い」。
スピード感溢れる展開に、手に汗握る。
100年に一度しか起らない出来事であるがゆえに、人々に正確にその事実が語り伝わらない。
政治に強い影響力を持つ「星読み」たちは、最初、自分達の世界しか知らなかったし
自分達の考え方を信じて疑わなかった。
しかし、石版に残された極秘の文、古代文字で書かれた文を読み解くことにより
自分達の間違いに気づく。星読みは、ちょうど同じ頃バルサと行動を共にしていた
最高の呪術師トロガイ(そのときはまだ敵対していた)から手紙をもらう。
「星読み」がその地位からくるプライドより真実を取ったというその潔さと気高さが
それまで私が持っていた「星読み」に対する「負」の感情を一気にひっくり返した。
「サグ」と「ナユグ」の有り方が、とても日本的で私は好きだ。
この世(サグ)が「善」だけ成り立っているのではないように
別の世界(ナユグ)もまた「悪」だけで存在しているわけではない。
善と悪があってはじめてそれは「全ったきもの」であるという世界観が好きなのだ。
ある方向から見れば悪であることも、逆から見れば善である。
いろいろなものに影響され、私の中の悪の感情が善の感情へ変わっていっても
またその逆であっても私は私でしかない。悪も善も私の一部なのだ。
サグとナユグはそれぞれを必要としているし、星読みと呪術師もお互いを必要と
し始めた。善も悪を必要とし、悪も善を必要とするのだろう。
一つのものの中にある二つの、いやそれ以上の色々なもののせめぎ合いによって
この世のすべてが存在しているのだと強く感じた。
紙の本
日本人による日本人のためのファンタジー
2002/07/30 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズの1作目。女ながら人の命を助けることを生業としている「短槍使いのバルサ」彼女は、偶然にも谷川に落ちてしまった皇子を助けます。そして、皇子は、命を狙われているので 助けて欲しいと妃から頼まれ、皇子の護衛をすることになります。しかし、皇子には不思議な物が宿っていたのでした。それは、100年に一度、人(精霊の守り人)に宿って、卵を生むというもの。卵が無事に、生まれなければその年の天候は大干ばつに見まわれてしまう。なんとしてでも卵食いの魔物から守らなければならない・・・
とても惹きつけられる物語でした。日本人による日本人のためのファンタジーとも感じました。主人公のバルサも決して若いとは言えないものの(30才)それがかえって、経験豊富なそして、人間的にも大変魅力のある人物だと思います。私は、やっぱり強い女性に憧れてしまいます。100年に一度の出来事なのであまり語り継がれていなかったり、伝承の事実をつきとめていくのも、命を狙われている皇子と追っ手から逃れる所などは、ハラハラドキドキしましたし、終始、読み手を惹きつけて最後まで一気に読んでしまいました。児童文学ですが 大人にも読んでもらいたい、そして大人も読んで楽しめる作品だと思いました。
紙の本
問答無用の娯楽冒険ファンタジー
2002/01/18 00:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
守り人シリーズ第1弾。3部作の中では一番アクション性が高いというか、読んでいてスカッとする冒険活劇。主人公は30歳のやたら強くて勇ましい女用心棒バルサ。「争いのあるさなかにいる人を助けるには、別の人を傷つけなければならない、ひとり助ける間に、二人、三人の恨みをかってね。もう、足し算も引き算もできなくなっちまった。今は、ただ、生きているだけさ」なんて発する台詞も生き方もとにかくカッコイイ女性。
サグとナユグという不思議な世界の結びつきや塗りかえられた伝説、精霊の卵を宿した少年のやりきれない想い、主人公バルサとジグロの過去など、まるで良く出来た映画を観ているような物語。純粋に読んで面白い娯楽ファンタジーの傑作。おすすめ。
紙の本
感受性を育む知性
2002/06/24 01:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひさびさに読んだ児童文学なのだが、これはむしろ30代くらいの大人が読んだ方が心にしみるだろうと思われるファンタジー小説である。主人公が30代の女用心棒で、呪術師の男や、数奇な運命に曝される15歳の皇子などが脇を固める。文化人類学者であるという著者は、イデオロギー的なうさんくささのない文化の多様性とその表象の重層的な関係性を冷静な筆致で丹念に描いていて素直に楽しめる。3部作の後半に行くにしたがってどんどん子供向けとは思えなくなっていくが(そのために少し首を傾げたくなるようなところもある)、知性というものが基本的に伸びやかな感受性を妨げないものであると知らしめてくれる。特に最初の一編はくどくならないあっさりした構成が素晴らしい(なお現在番外編も登場)。
紙の本
重厚なファンタジー世界
2001/02/09 16:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桐矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全くの架空世界を舞台にしたファンタジーなのに、圧倒的なリアル感で読ませる。
この世「サグ」と重なって存在するもう一つの世界「ナユグ」。ナユグの生き物、水の精霊は、100年に一度、サグの子供の体の中に卵を産むという。今年、精霊が卵をその体に宿したのが、新ヨゴ王国の皇子、チャグムだった。
新ヨゴ王国の御簾の奥の深謀、先住民族との歴史。そして庶民の暮らし、住処、食事、服装。一つ一つ緻密に組み立てられたディティールが、サグとナユグという独特の神話、精霊が子供に卵を産み付けるという奇抜な設定をしっかりと支えている。さらに、チャグムが追手から逃げ切れるかという緊張感がどんどんページをめくらせる。
チャグムを守る事になる、主人公の女用心棒バルサのキャラクターがいい。30才になるというのに独身で、やたら滅法強い。皇子様だったチャグムがバルサにきたえられて少しずつ成長していくようすもたのもしい。
緻密で重厚な舞台設定と、スピード感あふれるストーリーを合わせ持つファンタジーだ。
紙の本
想像力を味わって
2017/01/05 09:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語に時折登場する架空のお菓子「チャズ」が実においしそうだ。大学で文化人類学を学んだ著者らしい1冊だ。
紙の本
前半は面白かったが…
2002/12/05 16:40
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はほんとうにはらはらどきどきで面白かったのですが、後半は息切れしたかのように、魅力激減…
もっとがんばって欲しかったなー。
着想は良いのに惜しい作品だと思う。