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紙の本
空飛び猫 (講談社文庫)
著者 アーシュラ・K・ル=グウィン (著),村上 春樹 (訳),S.D.シンドラー (絵)
仲よし4兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた街から森へ飛んでいった彼らはハンクとス...
空飛び猫 (講談社文庫)
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商品説明
仲よし4兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた街から森へ飛んでいった彼らはハンクとスーザンの心やさしい兄妹に出会うのですが。ル=グウィンの世界を村上春樹さんが美しい日本語に翻訳した素敵な童話です。【商品解説】
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紙の本
出会いたい!
2016/04/20 18:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yutabi - この投稿者のレビュー一覧を見る
母猫から離れていった翼の生えた子猫たちの冒険ストーリー。
知らない土地で兄弟が助け合って生きていく姿に和む。
猫たちの表情が可愛いなー。
続編も楽しみ!
紙の本
豪華メンバーが巻き起こす、追い風に乗る子猫たち。森へ、翼で。
2003/10/28 23:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
■ ある親切な読者の方が「村上さんなら、こういうのを訳してみたいと
■ 思われるんじゃないでしょうか」という手紙と一緒に、僕にこの本を
■ 送ってくださって、それでやっと手に取ったような次第です。もちろん、
■ 表紙を一目見たときから、僕はこの本を翻訳しようと決心しました。
■ だって木の枝にとまった四匹の猫に翼がはえているのだから、これは
■ どうしたってやらないわけにはいかないですよね。
■(——P077/訳者「あとがき」より)
・『ゲド戦記』のアーシュラ・K・ル=グウィンの文章。
・風格とユーモアを兼ね備えた、S.D.シンドラーが描く猫。
・翻訳は村上春樹。ル=グウィンも猫も好き。
作品と訳者の幸せな出会い。とびきり豪華な面子。猫らしい猫たち。
追い風を背に飛び立つ、愛おしい4きょうだいは、子猫が育つには
よくない街で生まれた。
・セルマ(♀)
・ロジャー(♂)
・ジェームズ(♂)
・ハリエット(♀)
彼らの翼には、お母さん猫の思いがこもっている。
安心して大人になれる場所へ、森へ。巣立つ子猫たち。
森の中で小鳥をからう子猫たち。ツグミ・ヒワ・青カケス、大顰蹙。
天敵に怯え、きょうだい4匹で力を合わせた日々。
そして現れる、種を越えた友だち。
野原の切り株に置かれた、「肉切れ」と
「粗びきキャットフード」入りの皿は、出会いの象徴。
子猫たちの初めての冒険が、みずみずしく伝わるのは
『安原さん』も頷いた、S.D.シンドラーの挿し絵のたまもの。
子猫たちは翼を、子どもたちは共感する心を、
大人たちはひとときの余裕を、手にして欲しい一冊。
紙の本
弾力に富んだ日本語の翻訳文学
2019/03/19 04:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
都会の片隅で、なぜか翼を持って生まれた4匹の子猫。お母さんに可愛がられてすくすくと成長し、やがて巣立つときが来て、よりよい環境を求めて飛び立ってゆく……という物語が、柔らかく弾力に富んだ日本語に翻訳されています。S. D. シンドラーの緻密な絵もすてきです。原著は1988年。
巻末に村上春樹さんによる「訳注」があります。少し英語を習った人(例えば中学3年生)が読んでもわかるように、原文の英語の特に面白いところに注意をひいてくれます。
キャラの立った4匹の子猫たちが森の中で出会う生き物たちもまた、キャラが立っていて読みどころが多いのですが、私は個人的にはジェーン・タビーお母さんの毅然としたところ、子供たちに依存しないところが印象に残っています。アーシュラ・ル・グウィンの物語には必ず出てくるようなタイプですね。
ル・グウィンは子供向けに書いていますが、日本語訳のこの本は、言葉自体は易しくても、ふりがながないので、小学生だと自力で読むのは難しいところもあるかもしれません。ただ、それは同時に「この漢字はどう読むの?」などとコミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。
紙の本
こんな猫たちに会いたい
2016/02/29 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこずきパオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり、いい絵本には、いい日本語が必要ですね。原文のリズムや語り口は分かりませんが、村上さんが訳したこの日本語のリズム、わかりやすさ、気持ちよさは何とも言えない快感です。それにしても、翼のはえた猫が目の前にいたら、どんな思いがするのでしょう。しかも仲良しの兄弟猫だなんて、わくわくどきどきの始まりです。毎日、毎日、何とも味気ない日々を暮らしているときに、こんな猫たちに出会えたなら、どんなに幸せなことでしょう。猫の兄弟たちの好奇心と冒険心、ときには無謀な行動だって読む者の心をとらえて放しません。翼があるからゆえの驚きと興奮。猫たちと親しくなったハンクとスーザンもさぞかし幸せを感じていることでしょう。作者のル=グウィンさんは、なんでこんな素敵な発想ができるのしょう。そして、各ページに散りばめられた絵の素晴らしさも忘れてはなりません。特に猫たちの表情を見てください。喜びあり、驚きあり、恐怖あり、ほっとした様子あり…。さすがに絵本です。絵と文が一体となって何ともいえない世界をつくっています。「空を駆けるジェーン」「帰ってきた空飛び猫」「素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち」とどの作品もわくわくす物語ですが、まずはこの一冊を。とりこになってしまう人がもっと増えればいいな…。
紙の本
『ル=グウィンの世界』
2002/02/05 19:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ゲド戦記』の著者が贈るファンタジー。空を飛ぶ優しい子猫たちと、森の生き物や心優しい人間との理想的な世界が展開されています。その童話的な雰囲気は、村上春樹の素晴らしい訳で見事に表現されました。S・D・シンドラーの挿絵は見ているだけでも胸がわくわくしてきます。
紙の本
絵本なんですがル=グィン女史らしい作品です。
2006/07/10 00:38
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹氏が翻訳したことで有名なんですが、内容も良く考えられた絵本に仕上がっています。
ジェーン母さんから産まれた4匹の子猫たち。
彼らは普通の子猫ではありません。
背中に翼が生えていたのです。
母子は路地裏のごみ捨て場に住んでいましたが、、、。
ごみ捨て場が無くなってしまう!
子猫たち、セルマ、ロジャー、ジェームズ、ハリエットはジェーン母さんと離れ、
人間に見つからないように自分たちだけで生きていくことになりました。
空に飛び立ち、都会を離れ工場を越え大きな道路を越え、
森の中で生活を始めた子猫たちでしたが、、、。
空を飛ぶ子猫たちが成長し、安住の地を見つけるまでの物語です。
巻頭に「これまで私が愛したすべての猫たちに」とあるように
子猫たちに対する作者の暖かい視線が印象的。
彼女の作品には冷静な視線や淡々とした描写、切れ味鋭い論理を感じることが
多いだけに最初に読んだ時は驚きました。
しかし、鳥でもないのに翼のある猫たちが、自分自身でいられる安住の地を探す、
というテーマは他の作品にも共通する何かがあるように感じられてきました。
シンドラー氏のイラストはりりしくてかわいらしく、賢そうな子猫たちに描かれています。
ル=グィン女史が「ゲド戦記」などで伝えたかった何か。
その「何か」が、この絵本の中にあるような気がします。
紙の本
なぜか翼を持って生まれた四匹の物語
2016/02/08 18:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ゲド戦記』で有名なアメリカの著名なSFファンタジーによる絵本です。訳は村上春樹。
普通の都会の野良猫の子として生まれた4匹は、なぜか翼を持っていました。やがて4匹は独り立ちのために母親のもとをさり。あてのない旅に出ます。食べ物に困ったり、鳥から攻撃されたり、ほうほうのていの旅の終わりに、広い牧場で素敵な飼い主を見つけという冒険物語です。
紙の本
爽やかなファンタジーの翼に乗って
2004/04/15 07:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
素敵なファンタジーを読んでいると、心に翼が生えて、
物語の世界の中を自由に飛んでいる気持ちになります。
この空飛び猫の物語も、そういう素敵な魔法が働いています。
翼を生やした猫たちが、新しい自由な世界に向かって
飛び出していく物語。
細やかな気配りが行き届いた村上春樹さんのセンスのいい訳文と、
ル=グウィンのファンタジーを創り出すセンスとが溶け合って、
とても気持ちのいい風が吹いていました。
シリーズの4冊を、あっ
という間に駆け抜けてしまっていました。
紙の本
翼のある猫っていったい…
2002/04/23 21:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは絵本である。そして美しい物語である。
翼をはやして街に生まれた猫の4兄弟が、自分たちで生き、最後には心優しい兄妹に出会う話である。まとめてしまうと簡単だが、その美しい挿絵と、躍動感のある文章は、翻訳作品である本作品の魅力を上昇させているのではないか。猫が翼を持つという奇想天外な発想を普通に描いていることが大人でも読める本になっている原因であろう。心が優しくなる1冊だ。