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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1995/10/30
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/310p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-138511-4
文庫

紙の本

塩壷の匙 (新潮文庫)

著者 車谷 長吉 (著)

【三島由紀夫賞(第6回)】【芸術選奨文部大臣新人賞(第43回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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塩壷の匙 (新潮文庫)

税込 649 5pt

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みんなのレビュー22件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

中勘助の『銀の匙』を思い浮かべてしまう題名ですが、全然違います。あしからず。

2011/01/30 00:08

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 車谷長吉全集全三巻が上梓されたというのをやや遅ればせながら知ったのは昨年の秋。この反時代的毒虫もいよいよ自分の全集を出版するまでに至ったのかと、なんだか感慨深げな心情にとらわれた自分に驚きもした。この作家から遠ざかって久しい年月が過ぎている。嫌いになったわけではない。かたくなに自分を追いつめ、鋭利な刃物で人を突き刺すというよりは鈍器で相手を殴り倒すような案配の作家の文章は、生命の琴線に触れる味わいがあり、僕の心に深く染みた。文学にとって大切なのは、語られた内容ではなく、語るための言葉であり、言葉を生かすために産み出された文体なのだと、この作家の文章に触れるたびに思ったものだ。
   
 しかし、多く人は、文学に対して言葉そのものではなく、言葉の指し示す意味、その意味で構築される内容をこそ重要視する。それはそれで間違っていないであろうし、むしろそれが普通の受けとめ方なのだろう。昨今の映画やテレビドラマなどが、オリジナル脚本ではなく小説や漫画など表現形式を異にする作品に原作を持つものが多いのは、映画を作る側もそして観る側も、語られた内容、構築されたストーリーしか小説作品に求めていないからだ。だから、小説を原作にした映画は往々にして、つまらない。映画の存在意義を、映画自身が壊しているかのようである。もちろん、それは意図した破壊ではなく、ガン細胞が身体を浸食していくように、知らず知らずに自身が蝕まれていく消極的破壊である。

 車谷はそんな消極的破壊を拒絶した。彼は私小説作家となって「わたくし」に対する積極的破壊を遂行する。文学を文学として、文学でなければできない表現の手段として、彼は内容より言葉を選んだ。文体を選んだ。作家にとって文体とは思想であり、生きざまである。だが、一個人の秘すべきことや恥の部分を暴いてしまう「私小説」は、作家以外の当事者にとっては忌み嫌うべき文学である。巷に散乱するゴシップと文学の違いは、表現者が文体を持っているかどうかにあると僕は考えているが、自分や身内の恥ずべき部分を人前に晒されてしまった当人にあっては、文学とゴシップのあいだに、何らへだたりを見つけることはないのである。それもまた当然なことなので、文学などクソ食らえ、と怒り出すほうがまともな反応であろう。

 身内に激怒された最初の作品集が、この『鹽壺の匙』である。今回再読してみて、改めてまた、そしてひさしぶりに、文学らしい文学に触れたような気がしてこころが騒いだ。このところ、若い作家たちのミステリーばかり読んでいたもので、きっと、こころが、なにか別なものをを渇望していたのだろう。

 作品集の「あとがき」の一部を引用する。
 
「詩や小説を書くことは救済の装置であると同時に、一つの悪である。ことにも私小説をひさぐことは、いわば女が春をひさぐに似たことであって、私はこの二十年余の間、ここに録した文章を書きながら、心にあるむごさを感じ続けてきた。併しにも拘らず書きつづけて来たのは、書くことが私にはただ一つの救いであったからである。凡て生前の遺稿として書いた。書くことはまた一つの狂気である。」

 ここに、この作家の覚悟が現れている。
 例え、世の中を混乱に陥れ周りの人間を傷つけるようなことがあろうとも、
 自分は書きつづけるのだ、と。
 反時代的毒虫として、
 悪の華を、
 ひそやかに咲かせながら。

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紙の本

私小説のこわさ

2002/06/30 15:19

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大島なえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『塩壷の匙』は、車谷長吉の名前が大きく知られた最初の小説と云って良いと思う。自ら、その二十年間の小説を書いてきたことの遺稿と呼んだ。もちろん、まだ生きている。
表題作をはじめ何篇かの小説が収められた本書は、まさに車谷氏のそれまでの人生そのものの
ように思えて仕方がない。その殆どが暴露的とも思われる家族の、ひた隠しにしてきた秘密の
ことが描かれる。例えば、若くして首吊り自殺をした叔父の、ゴム草履をはいたままの足の先が
因業な曽祖父の、すぐ背中に見えていること。
今や、私小説をかける最後の書き手となりつつある作者の原点とも遺書ともとれる一冊だろう。

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2004/11/02 17:00

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2005/06/18 00:54

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2006/02/09 20:38

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2009/01/08 07:24

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2016/02/26 10:22

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