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紙の本
幕末の天皇 (講談社選書メチエ)
著者 藤田 覚 (著)
朝権強化を試みた光格天皇。その遺志を継ぎ、尊皇攘夷のエネルギーを結集した孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、朝廷の存続を賭けた闘いのドラマを描く。【「TR...
幕末の天皇 (講談社選書メチエ)
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商品説明
朝権強化を試みた光格天皇。その遺志を継ぎ、尊皇攘夷のエネルギーを結集した孝明天皇。幕末政治史の表舞台に躍り出た二人の天皇の、朝廷の存続を賭けた闘いのドラマを描く。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
幕末の天皇について
2016/12/31 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゴジラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、幕末の天皇である光格天皇や孝明天皇の動向を追ったものとなっています。
幕末の朝廷権威の浮上を考えるうえで、光格天皇と孝明天皇の動向について述べられている本書は読む価値が十分あると思います。
紙の本
歴史としての天皇
2006/03/08 03:28
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamster078 - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に興味深い本である。男系女系といった皇位継承権や皇室のあり方について、かまびすしい昨今、しかし、われわれは天皇家や皇室の歴史について一体どれくらい知っているであろう。そういう興味に駆られた諸氏はぜひこの本を読んでみてほしい。そこにわれわれのまったく知らなかった、もうひとつの「天皇の像」を見い出すことだろう。
いわく、天皇号は幕末にいたるまで900年間も用いられていなかった、天皇家にはわずか1〜3万石程度の貧乏大名ほどの財政しかなかった、宮中では大嘗祭も新嘗祭も300年間も途絶していた、天皇にならなかった皇子たちは出家して坊主になるしかなかった、明治天皇の先帝、孝明天皇は毒殺された可能性が高い・・・etc。このような知見を列挙するとトンデモ本ではないかと思われるかもしれないが、とんでもない。この本は大学のまじめな研究者が、江戸時代末には衰弱しきっていた天皇家とその制度を光格天皇や孝明天皇がいかに復活させようと努力したかを、むしろ尊王的な視点から学問的に描き出そうとした歴史書なのである。しかし、その主人公である幕末の天皇たちが奮闘した場面を克明に、思い入れたっぷりに描けば描くほど、それ以前の天皇の実像がいかにわれわれの常識からはずれたものであったかに驚きを隠せない。ひろく天皇問題に関心のある諸氏必読の書といえよう。