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電子書籍
香港ではない
2019/09/29 20:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
香港が楽しすぎて、何かが違うと思いを抱いたまま旅を続ける沢木さん。最初が凄すぎると、そういうこともありそう。1冊目よりは熱気に欠けるもののやはり面白いです。
電子書籍
旅行記としても、自己省察の書としても文句なしに面白い
2016/10/10 20:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今はチャオプラヤ川と言う、当時メナム川畔のバンコクからマレー半島を南下し、チュムボーン、スラタニー、ソンクラー、マレーシアのバターワース、ペナン、クアラルンプール、マラッカなどの中小の町々を「体験」してシンガポールに落ち着くまでの道中模様を描く。前巻から引き続いてはいるが、一層輪をかけて面白いのは、著者内面に対する自己省察の程度が深まっていること。例えば行く先々で夫々新しい南国風景や食物・習慣を目の当たりにしながらも「香港ほど刺激的ではなく退屈」と感じていた原因が「全ての町に香港のコピーを追い求めていた」と気づき、自らの人生と同様 それに気づくのが遅過ぎたと振り返る箇所。これに気付いたことで、次巻の巻頭からは新しい町毎に新鮮な感動が続いていくものと期待されるが、この過去に素敵だった「香港」という町の刺激が忘れられず、そのコピーを幻影のようにずっと追い求めてしまい、結局いつまでも満たされない失望に苦しむというような経験は誰にでもあり得ると感じた。
もう一ヵ所、衝撃を受けた箇所があって、それはペナンの現地青年が「日本企業はひどい。ダムを作れば日本の資材と技師で作ってしまうし、工場を作れば組み立て工場ばかり。マレーシアの連中には何ひとつ勉強させず、安い賃金でこき使うばかりだ。マレーシアには仕事がないのをいいことに、日本人は吸い上げることしか考えない」と憤る場面。現在の中国が世界の新興国で批判をあびる一方、日本企業は『現地人の育成と共存共栄』を謳ってそれを批判し、値段が高くても買って貰おうとしているが、その今の中国と全く同じことを40年前の日本がやっていたし、それが現地憎悪の対象となっていたということ。ブラックジョークそのものだし、やはり衣食足りて余裕ができないと自分の儲けしか考えられない、狭小な器の人間にしかなれないのかと残念に思った。我々は現在の中国人の行動様式を少したりとも批判する資格など持ち合わせていないのではないかと、恥かしく思ったのだ。
僅か200ページながら、以上感じるところの多い本であった。
紙の本
香港の熱を引きずった東南アジアの旅
2001/12/06 01:58
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスで行ってみる旅のはずなのに、2巻目にしていまだスタート地点のデリーまでたどり着いていない。それほど道草を食う。それがどうした、いつ出発してもいいじゃないか。そう、著者が言っているような気がする。
彼は、ひとつの土地に納得がいくまで、い続ける。もう、ここはいいか、と思うまで、い続ける。誰かと先を争っているわけではない、自分の納得のいく旅をするために。
1巻の香港で熱い思いをした著者は、バンコクでは逆にクールダウンする。それが多少物足りなく感じたらしく、香港の呪縛から逃れられない。そのため、次はいよいよデリーに、と思っていたのをカルカッタという強烈なイメージのある土地に変更し、この呪縛から逃れようとする。
紙の本
深夜特急2
2002/06/22 00:56
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投稿者:AKIZAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレしてしまっては、作者とこれからの読者に失礼だと思いますので、慎重に書きます。
深夜特急2では、マレー半島からシンガポールまでの旅が語られています。
旅で出会った人々との交流を読んでいくと、その土地で生活している人の生きかたや考え方などが、こちらにも伝わってくる感じがしてきました。作者は、一般の観光者が立ち寄りにくいような、雑踏の奥深いところへ行ったりして、その土地の内側の視点から旅を綴っています。
しかし、マレー半島からシンガポールまでの間に訪れた街や人々は、作者のこころには響いてこなかったようです。
その理由は次第に明らかになってきますけれども、何かにこだわることで見えてくるものがあれば、何かにとらわれることで見えなくなってくるものがあるという印象が残りました。
紙の本
土地の熱気が伝わってくる
2015/03/26 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでるだけでその土地の熱気が伝わってくるのがやっぱり魅力なんでしょうね。巻末に先日亡くなった高倉健さんとの対談がありましたが、文章からでも格好よさが見てとれます。「なんだかカリブ海に潜りにいったまま上がってこないよ、というのが一番いいですね。」どんな思いで亡くなったのでしょうか。