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紙の本
HALの驚くべき運命
2001/07/29 04:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわずと知れた、『2001年宇宙の旅』の続編である。『2010年』というタイトルで映画化もされた。
しかし、映画製作と同時進行で書かれた『2001年宇宙の旅』と違って、『2010年宇宙の旅』は、クラークの原作がまずあり、そしてのちに映画化されたものである。しかしだからといって、本書は小説版『2001年宇宙の旅』の単純な続篇というわけではない。さりとて映画版の完全な続篇というわけでもなく、映画版の時系列に続く小説版の続篇とでも言うべきものになっている。ああ、ややこしい。
この作品の主な舞台となる木星圏の描写には、両ボイジャー探査機の木星圏の探査の成果が生かされている。映画『2001年宇宙の旅』のあの寒々として人間を拒絶する異空間とは違い、さまざまな活動に満ち溢れたダイナミックな領域として木星圏が描かれているのが印象深い。
『2001年宇宙の旅』ファンの人は必読なのはもちろんのこと、映画版しか観ていない人にもぜひこの原作を読んでもらいたいと思う。映画版で付け加えられた、あの興ざめもいいところのアメリカとソ連(!)の対立のエピソードは存在しないし、映画版では語られなかった、さまざまな舞台裏的なエピソードにも満ち溢れている。モノリスを置いた(神のごとき)存在に対する人々の姿勢の違いも興味深い。
そして、映画版では哀れにもお涙ちょうだいのネタにされてしまっていたHAL9000にも、原作では驚くべき運命が待ち受けているのだ。わたしは、この点がこの本のもっともすごいところだと思っている。映画版であっさりカットされていたのには不平たらたらである。
映画版しか観ていない人には、ぜひ本書を手に取って、HALの驚くべき運命について知っていただきたいと思う。
紙の本
続編
2001/08/07 11:43
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投稿者:ねも - この投稿者のレビュー一覧を見る
名高いSF映画の続編である。自ら書いた小説版よりも、映画版の設定に準じている不思議な作品。小松左京の「さよならジュピター」とアイディアがかぶっているのは、当時の学説を基にしているからか。まだソ連があったころの話というのは萎える。