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収録作品一覧
小さな故意の物語 | 5-56 | |
---|---|---|
闇の中の二人 | 57-110 | |
踊り子 | 111-144 |
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書店員レビュー
今や名実共にNo....
ジュンク堂書店三宮店さん
今や名実共にNo.1ミステリー作家である東野圭吾さんの短編集。
本書には加賀恭一郎や湯川学のような絶対的なヒーローは登場しない。
しかし、本書に収められている7編はどれを取っても東野ワールドと言える本格ミステリー。
50ページ前後の物語はいずれも驚きの真相や結末を迎えており、各物語は一気に読めてしまう。
私個人のお勧め作品は「踊り子」。華麗なトリックなどがあるわけでは無いが、真相を知った時のやるせなさは本書の中でも一番。
善意や好意が全て相手の為になるとは限らないということを思わず考えてしまう。
文庫・新書担当 山中 信哉
紙の本
東野ワールドにやられたぁ
2020/04/08 20:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついつい結論を先に読みたくなりつつ我慢我慢…!!全編騙され続けました。短編なのに深さがあり、一偏読み終わるまで何も手に付かない。
紙の本
ぞくっとします。
2016/01/23 19:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
オムニバスで書かれているので、読みやすいです。映像化されているので、観てから読んでも、読んでから見ても楽しいと思います。
紙の本
山椒は小粒でピリッと辛い
2004/07/10 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾「犯人のいない殺人の夜」。(1)小さな故意の物語(2)闇の中の二人(3)踊り子(4)エンドレス・ナイト(5)白い凶器(6)さよならコーチ(7)犯人のいない殺人の夜、以上7篇が収録されています。この短編集は表題になっている「犯人のいない殺人の夜」に言い尽くせそうな、それをテーマに括った短編集とも言えそうです。事件が起きれば必ずいる加害者ですが、そう簡単に犯人にはならないぞと意識的にまた無意識に、一ひねりも二ひねりも加えた「山椒は小粒でピリリと辛い」、そんな作品が収められています。ブラックじゃ苦いし、ミルクを入れてドロッとさせるのも嫌だし、じゃあアメリカンでと飲んでみたら、あっさりしているもののコクがあって意外と美味しいじゃない…そんな感じでしょうか。こう言うのも大好きです。
紙の本
初期の東野短編に対する認識を改めさせられた短編集。
2011/08/18 14:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾は得意ではない。
そんなこと、自分が一番良く分かっているのに
また手に取ってしまった。
しかもデビュー後すぐの初期作品。
しかも特に、「あまりお上手ではない」と思っている短編集。
軽い暇つぶしに読むにはちょうどいいか、と
手を伸ばしてみたのだけれど…。
いい意味で裏切られました。
でもって、初期の東野作品に対する認識も改めました。
もちろん、相変わらずどの作品もさくさく読めて
すぐに内容を忘れてしまう自信があるものばかりなのだけれど、
一話一話の後味があまりよろしくなく、
その「よろしくなさ」がとても好みだった。
他にも想定外(東野圭吾を舐めていたので)の叙述トリックに
思わずやられたっ!!!!と思ったのもあった。
タイトルに隠された遊び心もいい。
好きだわ、この作品。
(すぐに内容を忘れちゃうのは否めないけれど)
『犯人のいない殺人の夜』収録作品
・小さな故意の物語←オーソドックス。わかりやすい。
・闇の中の二人←うーん、やるせないかも。
・踊り子←悲しい。
・エンドレス・ナイト←好き。
・白い凶器←狂気。
・さよならコーチ←ある意味オーソドックス。
・犯人のいない殺人の夜←すぐに読み返しました。
紙の本
悲しいです
2008/05/18 22:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の特徴の一つと言える“人間関係が生む悲しい結末”ストーリー。
面白いのだけれど、決して明るくはありません。
「犯人のいない殺人の夜」では、どんでん返しが楽しめます。
ミステリーらしいミステリーな短編集。
紙の本
読みやすさゆえの功罪
2020/01/22 23:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野氏の短編集はこれまでにも『浪花少年探偵団』、『犯行現場は雲の上』、『探偵倶楽部』などが発表されていたが、それらは全て連作短編集で意外にもノンシリーズの短編集はこれが初である。
統一キャラクターで繰り広げられる連作短編集はキャラクター偏重の趣きが強いが、本作ではそれらを排し、トリックよりもロジック、さらに理論よりも理屈では割り切れない感情、人間の心が生み出す動機について焦点を当てているように感じた。
「小さな故意の物語」では嫉妬心から来る悪戯心と与えられる愛情に対する疲労感を、「闇の中の二人」では思春期にありがちな欲望と嫉妬心を、「踊り子」では淡い恋心を、「エンドレス・ナイト」はトラウマを、「白い凶器」は現実逃避から来る狂気を、「さよならコーチ」は人生を捧げたよすがを失った女性の絶望を描く。
唯一表題作が実にトリッキーな作品で動機も今までの東野ミステリにありがちな天才肌の犯罪者による、利己心だ。
ただ短編であるからか書込みが少なく、それ故それらの動機についてはちょっと踏み込みが足りないように感じた。「踊り子」、「エンドレス・ナイト」、「白い凶器」あたりは「小さな故意の物語」や「闇の中の二人」のような解決の後の真相をもたらすような二重構造が欲しかったところだ。
今回の作品集を読んで浮かんだ作家は連城三紀彦氏だ。特に表題作で明かされる真相には頭に描いていた既成概念を覆され、眩暈に似た感覚を覚えた。
以前にも書いたが、東野氏の最大の特徴は読みやすい文体にある。開巻して一行目からすっと違和感無く物語に入っていける透明感がある。従って読者はするりと物語の流れるままに身を委ね、登場人物と同化し、作中で起こる出来事をありのままに受け入れてしまい、気づいた時には思いもよらない展開の只中に晒されるような感覚を抱く。これはこの作家の最たる長所だろう。
個人的良作は「小さな故意の物語」と「さよならコーチ」。次点で表題作となるが、後日思い起こして話題に出るほどではない。技巧の冴えが目立つ故に軽く感じてしまう諸刃の剣のような短編集だ。
紙の本
余韻が深く残る本
2018/06/06 17:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりどな - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集で読みやすいです。一つ一つの話が、読んだ後に余韻を残し、考えこんでしまいました。次々と読むというよりは、一つを読んで、余韻を楽しみ、回想し、また読むといった感じです。