紙の本
歴史に残る本
2001/09/22 20:35
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はおそらく日本政治史に残る歴史的著作となるだろう。湾岸戦争で130億ドルも拠出しておきながら、世界のどの国からも理解賞賛されなかった日本。それは全て非武装中立や自分さえよければ良いと言う一国平和主義、一国繁栄主義がもたらした戦後日本外交が破綻した瞬間だった。この反省を踏まえ、自衛権を行使し国際協調のもと武力行使が普通に出来る「普通の国」へ日本を改造すべきだと小沢は説く。そして本書がきっかけとなり日米安全保障条約は日米軍事同盟だと公然と語られるようになったし、安保廃棄という話も消え、やがて社会党は崩壊し政治の舞台から消滅していくことになったのだ。優れたヴィジョンを提示した歴史的名著といえよう。
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小沢一郎の理念が書かれている本。
長期的な目標とそれを実現するための手段が書かれている。
彼には明確な目標があることが伺える。
彼が民主党の党首になった今だからこそ読んでみる価値はあると思う。
ただ、何分古い本なので、状況の変化、すでに解決済みの問題もあるので新たな見解が知りたい。
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頭いいなあー
というのが感想。
この本を読んでから、新聞を読めるようになった。
社会人には一読をお勧めしたい。
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小沢一郎の理念が書かれている本。
長期的な目標とそれを実現するための手段が書かれている。
彼には明確な目標があることが伺える。
彼が民主党の党首になった今だからこそ読んでみる価値はあると思う。
ただ、何分古い本なので、状況の変化、すでに解決済みの問題もあるので新たな見解が知りたい。
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私のレビューでは最低の評価となってしまいました。はい。ブックオフで105円のを買ったのですが、それでも高かったかもしれない…
まぁしかし、今行われている新自由主義的思想がどういうものなのか、知るには格好の材料でした。
読んでいてまず感じたのは、日本の現状分析の際用いたデータや具体的事実の根拠・出典などがほとんど明確に示されていなかったことでした。これでは説得力がありません。中には、小沢氏が自分の頭の中で思い込んでいることをそのまま書いてあるようなものもありました。たとえば、東京への一極集中を何とかしなければならないということで氏の掲げる政策がいくつかあります。その5つ目にこんなことが書いてありました。
「第五に、各地の生活基盤を整備する必要がある。都市の若者が地方を嫌う最大の理由は水洗トイレが普及していないことである。」
(198ページ、13〜14行目)
えっ!?こんな実例をいったいどこから持ってきたというのでしょうか。こんなことってあるのでしょうか。都市の若者が地方を嫌うということは一定あるのかもしれませんが、その理由が水洗トイレが普及していないことなのでしょうか?水洗トイレの普及を進めた地方自治体に都市から若者が多く来ているのか具体例を示していただきたかったのですが、そのような記述は全くありませんでした。
と、細かい突っ込みどころはやめにしますが、ほかにも矛盾や事実誤認があってここでは書ききれません。本書に書かれてあることは実行されていることも多いのですが、破綻しているまたはしかねないのが現状です。ただ、日本の新自由主義について学習したい方には必読書だと思いました。
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小沢一郎氏の本。1993年。日本の持つべき理念や政策について本書の中でまとめている。ほとんどは現在の民主党政権のなかで実現されており、中でも政治家主導の国会運営は氏が主張している通りに実行されている。また、自由のある国とは自己責任を認識した上で目指さなければならず、国民に責任を持ってもらい、政府のセーフティネットは徐々に排除することが今後の進むべき方向になる。高速道路や国内空港の整備等のインフラについては、氏の主張どおりには機能していないのが現状。唯一の正答はネットワークのインフラ作りである。また、政治家の資金管理の透明性を高め、国民に知らせるべきであるという主張は、ぜひとも自分自身で実行してほしいところ。本書の主張を念頭に置きながら、今後の民主党の政権運営を見ていきたい。
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なんか巷では、この本の評判が結構良いらしいですが、はっきり言って基本的に駄本と思いましたね、コンキチは。確かに評価できる部分もあます。例えば、冒頭の「グランドキャニオンの柵」の話とか、自由貿易推進、法人税減税、規制緩和、官邸機能強化、労働市場の流動化(規制をかければ下々の者は、100%お上にひれふすことを前提にして制度設計しようとしている点も現実的ではないように思いました)、個人の税制、あと、一応「小さな政府」を標榜しているところでしょうか。但し、その他はちょっと思いつきの域を出ないような気持ちでいっぱいになります。
特に最悪なのが、地方分権及び地方の活性化策と思います。『全国を三百の「市」に』とかいって三百に市を基本自治体(市部と郡部、農業と工業、生産地と消費地、労働の場とレジャーの場、職場と住居を包含する)とするとかいう思いつきです。はっきり言って、それじゃー細切れにしすぎと思います。ついでに、東京の一極集中はもう限界とか言ってるけど、東京以外にも、大阪=名古屋、九州北部、広域札幌圏っていう経済圏があると思うんですが(確かに東京の集積度はピカイチだけど)。で、各地方に産業活動の分散をはかるそうです。危ういね。ポーター教授の産業クラスターの話とかフロリダ教授の都市社会学の話をお勉強した方がいいと思いました。大前研一も言うように、道州制の導入こそが望ましいと思うんですけど。あと、国立大学を地方に移すことも考えるべきとか言ってるけど、当時から各県に最低一つは国立大ってありますから。
それから、国連の指揮下にはいる国連待機軍とか、核を国連管理とかいう夢物語もやめて欲しいです(国連が絶対的正義になれるとでも思ってるんでしょうか)。
挙げ句の果てには、
ある著名なアメリカ人の識者が「私たちは日本人のようになりたくない」といっていた。そのときはムッとしたが、冷静に考えれば、当たり前だと思う。
とかいう自分の勝手な思い込みを前提に、日本人の豊かさはかりそめだみたいなこと言うのも止めて欲しいですね。
(っていうか、コンキチは日本の生まれてラッキーと思ってます)
あと、この本では、一見、「小さな政府」を志向しているように見えるが、必ずしもそうではないと思います。だって、地方への公共投資で内需拡大とか言ってるし、あと学校の教員を国家公務員に丸抱えしようとしてるし、そもそもの制度設計が破綻している年金制度(賦課方式)を強化しようとしているところもトリップしちゃってますから。
とまあ、ここまでは1993年という昔に書かれた本の内容に軽くツッコミを入れてみました。翻って、今現在の小沢一郎は何を言っているのか↓
a) 農家への戸別所得補償制度といった保護主義に走ったり
b) 地方自治体へは追加の徴税権ではなく、一括交付金の支給だという
c) 子供手当は満額支給で高速道路は完全無料化ですか
気がつけば、いつの間にか小沢一郎は「大きな政府」推進派に宗旨替えしてしまったようです。って本当か?コンキチの解は「否」です。ここでちょっと「日本改造計画」の上梓された時期をチェックしてみましょう↓
1992年 経世会の��長争い(権力闘争)で小渕恵三に敗れる
1993年5月 「日本改造計画」上梓
1993年6月 宮沢内閣不信任案が可決(羽田・小沢派ら自民党議員39名が賛成、16名が欠席する造反)→衆議院解散
1993年6月 自民党を離党し、新生党結成
どうですか?要は、小沢一郎は権力闘争に敗れて自民党の傍流となってしまった。そこで、自身のプレゼンスを高めるためのマーケティング•ツールとして、反対圧力が高くて自民党主流派が打ち出す事が難しいまたは実現困難な政策をあえて無責任に掲げた「日本改造計画」を上梓したとは考えられませんか?
そう仮定すると、小沢一郎は権力フェティッシュで、権力奪取のためには手段を選ばないという「解」がコンキチの脳裏に浮かび上がってきます。だから、「小さな政府」から「大きな政府」への転換も宗旨替えではなくて、プロモーション上そっちの方が都合がよさそうだっていうだけだと思います。
で、コンキチの結論です。小沢一郎の器は一国の宰相に器にあらず。でも、菅直人の器が小沢一郎以上とも思えないし、凄ぉくちっちゃな器と思われる宰相(宇野宗佑、海部俊樹、細川護煕、村山富市、森喜朗、安倍晋三 etc.)も沢山いましたからねえ。
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政治家が本を書くという意味は何だろうか。責任ある立場にあれば建前しか言えない。理想を言えば、「何故それをやらない」と叩かれるからだ。逆に、本音や理想を語れるのは、現実的な責任を持っていない人だけだ。
◆「まえがき」=有名なグランドキャニオンの例えにはじまる。
◆三つの改革方針の提示。
①政治のリーダーシップ
②地方分権
③規制の撤廃
◆日本=恐竜のたとえ。「ボトムアップ」と言えばいかにも民主主義的な響きはするが、総合的&戦略的的な意思決定の不在。
日本の首相の前に政策案が提示されるとき、問題の核心はぼかしたまま、すべてが事前に決定されている。首相は儀式の司祭役でしかない。
→社長と一緒か。
◆日本の利益は、安定した国際社会があって始めて成り立っている。この国際社会の安定に対して、日本は国家としての役割の多くをアメリカに依存しているにも関わらず、国民の国際問題に対する無関心。或いは短期的・即物的な国益のみを求める声。この意識を変える必要がある。
→agree。
◆「新分権体制」への移行。国は国のことを、地方は地方のことを考えるべき、という考え方。
→公園くらいは、地方ごとに違っていいじゃないかというのは流石に極端な例だと思うが、霞が関の国家公務員が、夜中に地方の公園の稟議書にメクラ判を押している・・・なんてことになっていたら悲劇を通り越して喜劇だ。確かに、例えば新幹線の駅なんて東京も静岡も浜松も皆、見た目は殆ど変わらない。こういうのは寂しい・・・って、これはJR東海の問題か。とはいえ、貧しい自治体は貧しいまま、豊かな自治体はどんどん豊かに、というのもどうなんだろうか。このあたりが小沢氏が「新自由主義思想の旗手」と言われるゆえんか。
◆真の国際国家になるためには「普通の国」になる。安全保障となるとにわかに憲法や法制度を口実にしたひとりよがりの理屈がまかり通るのはおかしい。国家としての役割を果たすべき。
→論旨としてagreeだが、国民は本当にそれを望んでいるか。「軍国主義化とはまったく別次元」というが、外交においてそれが通るかどうかは謎。
◆在日米軍のもともとのターゲットは冷戦下でのソ連、中国。冷戦終結後、米軍に日本防衛を肩代わりし続けてもらうためには、一定の代償が必要。
→冷戦集結して時がたった今、どのようなパワーバランスの下に日本はあるのか。極東にアメリカにとっての脅威がなくなったとき、日本はどのように自己防衛を果たすのか。
◆日米安保条約は、①友好・協力②不戦条約③防衛の3階建ての構成。①②がなければ、日本は成り立ちえない。
→やめるやめないという議論はありえないということ。
◆自衛隊の再編成。受動的な「専守防衛戦略」から能動的な「平和創出戦略」への大転換が必要。これを国際連合の組織の下で(=国権の発動ではない)堂々とやるべき。
→国連が国連の意思で安全保障を行うということは非現実的ではないか。
◆憲法改正の案
①「第三項」を付け加える案(平和創出のために活動する自衛隊を保有すること、また、要請をうけて国連の指揮下で活動するための国際連合待機軍を保有すること、さらに国連の指揮下においてこの国際連合待機軍が活動することを妨げない)
→自衛隊の法基盤を作るという意味では賛成。
②憲法はそのままにして、(憲法解釈の下で)平和安全保障法といった法律を作る
→こちらの方が、現実的だろう。ただし、個人的には憲法をすっきりさせたい。今のままでは、明らかに自衛隊は「違憲」だ。
◆国連を軸とした世界平和を実現させるためには、アメリカを孤立主義に追い込まないことが大切。日本は、アメリカ重視政策と国連中心主義を矛盾なく両立させることができる。
→この時点では、明らかに「アメリカ(との同盟)中心主義」。今2010年はどのように考えているのか。民主党代表選では「普天間をもう一度見直す」と明言し、アメリカ側からは「小沢総理」への懸念の声が漏れる。考えが変わったのか、それとも別の目的のために「仮面をかぶって」いるのか?
◆二国間の交渉では、相手国により多く輸出している方が弱い立場になる
◆世界の自由貿易によって利益をうけて来た日本は、世界貿易機構の創設のために、率先して積極的な役割を果たすべきである。欧米とアジアの橋渡しができるのは日本しかいない。
→今や、そんな余裕も期待もないな・・・。
◆1970年の時点で日本が最大援助国だった国はわずか六カ国だったが、1989年には三十カ国にのぼった。アジアが十五カ国を占めた。
→現在はどうなっているんだろう。相当減ってるんだろうな・・・。
◆日本社会の素晴らしさと、実現すべき五つの自由。そして、自由は自己責任の下にこそ、ある。
(素晴らしさ)
①安全で安定した社会
②所得、資産の格差が小さい
③豊かな自然に恵まれている
④居心地の良いぬるま湯社会
(実現すべき五つの自由)
①東京からの自由
②企業からの自由
③働き過ぎからの自由
④年齢と性別からの自由
⑤規制からの自由
→最後の⑤だけが若干腑に落ちないものの、このクダリは日本の24時間働くサラリーマンにとってはグッとくるものがある。ただし、すべては成長があってこそ。成長とゆとりのバランスが重要だと思う。特に、公務員こそ、高齢者や出産後の女性の受け皿となるべきだ、という主張には何度も首を縦に振った。終身雇用の撤廃など、制度ありきで進めるべきだろう。
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1993年に発売されたものだが、現在も通用する内容が多い。
それだけ利権に群がる政治家、官僚、マスコミの抵抗が強いのだろう。
小沢一郎を悪の権化として批判する人も多いが、本書を読めばまったく違うことは読みとれる。
また約20年後の2011年になって、ソーシャルメディアの発達により小沢一郎の本質が捉えやすくなってきた。
汚れたイメージはアンシャンレジームが作り上げた虚構であるというのは多くの人が感じ取っている。
改めて本書を読み直し、日本の政治について考え直してみるのもいいかもしれない。
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首相の権力のなさ、各省庁を統括する機関がないこと、閣議が形骸化していること、多数決でなく少数決になっている場面があること、日米同盟でもっと日本は国際社会における役割を果たすべきだということ、中選挙区性の欠点、政治資金に関すること、地方分権を推進すべきこと、所得税、住民税と法人税を下げて消費税を10%まで上げることなどを主張する。この本の内容だけを見て、政治家の書いた本と考えれば十分な内容で、信頼できると感じる。また、方向性も好きである。細かい評価、分析はもちろんできないが。現在の彼の思想とどう違うか、世の中にどう影響を与えたか、これから探ってみたい。
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「グランド・キャニオンに柵はない」という内容のまえがきから始まる、小沢一郎氏の政策が綴られた一冊。
言葉少ない彼の主張が凝縮されている貴重な書。
1993年出版であるにも関わらず、その主張の多くは彼によって今でも続けられている。現在の彼と重ね合わせてみてもほとんどブレがなく、洗練されている。
現時点でも政策内容が斬新と思えるほど、先見性に富んでいる。
日本における自由主義の在り方を考えるにはとても良い。
大変勉強になった。
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いまや悪者の小沢さんですが、10年先、20年先の国家を見据えたグランドデザインを語っている政治家が少ないのは残念でなりません。
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今の小沢さんが大嫌いだからあえて読んでみた。15年も前の本で当時のことがよく分からないから判断しかねる部分もかなりあったけどそれは仕方ない。
まず、議会について。多数決をかなり重視していて、与野党の歩み寄りをあまり好んでいない。これは今の妥協しない姿勢に現れているのだろうか。でも、多党制で(二党制に近いかな?)ねじれ国会の今、それでは通用しない気がする。二大政党制が確立すればかなり有効な意見かな?と思った。
次に、日米安保条約の重視と国連至上主義。当時は知らないがアメリカが国連の決議をムシって戦争を始めた事実のある今はちょっと…。立場はっきりしないとね。
あと、環境税不要論は今はありえないなぁ。
官邸の権力強化と地方分権はかなりスゴいこと言ってる。先見の明があるのかな。
でも新幹線、空港、高速道路なんてのは今はありえないぜ赤字国債覚悟でいいとかやめてくれー。
あと色々思ったけど、何しろ15年前だし。根本的なところでの自由主義とか愛国心(?)とか教育の考えとかは素晴らしい。
なんと言っても締めに「痛みを伴う改革」に言及してるのが彼がただ者ではないってことを示しているんじゃないかなー。
これだけ志の高い人が何で今みたいな態度なのか、謎。この本がハッタリなの?って聞きたくなる。
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はて、政治家って何が出来るんだろう
今の政治家ってどんなこと考えてるんだろう
そんなことを思って手にとった
この本が書かれたのは今から16年も前の1993年
古典ともいえず中途半端な古さではあるが、
なまじ最近の得体の知れない本よりは、
ベストセラーになったというこの本を選んだ
ベストセラーになるからにはそれなりの理由がある(=良書)
当然書かれていることは時代の変化を感じる
でも16年間経った今も抱えている課題はあまり変化していない
だからどういった課題にどういった政治の介入が出来るのかという点では、
とてもわかりやすくイメージを持つことができた
また、16年の中で実行されてきた政策もあり、
そうした振り返りという面でも面白かった
結局は「ヒト・モノ・カネのリソースをどう配分するか」ということになる
本の中で消費税の引き上げ等一部財源拠出の根拠が書かれてはいたが、
多くは税源が不明瞭なまま支援すべきという話にとどまっており、
まぁそうだよね、という内容ながら実現にはすぐ結びつかない気もした
(当時は消費税3%・・・)
実際、今の政府も公約を実行した上で予算を押さえることが、
相当難しそうな状況に置かれている
新しいことを始めるにしても、古いことを随時見直さないと、はじまらない
民主党がどう政治を進めていくかは非常に気になる
何はともあれ、印象に残ったのは、この一節
「『日本人にはなりたくない』と海外から思われている」
自分が見聞きした話ではないから鵜呑みにするつもりはないが、
もし本当にそう思われているなら残念なことだ
(この16年で改善したとは思えないし)
・日本人が日本のことを良く知り誇りを持つこと
・海外の人が日本に対して憧れを持つこと
そうした世の中を創っていけたら楽しいだろうな
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20年近く前の小沢一郎氏が書いた本。今でこそ小沢氏は福祉分野で政府の積極介入を支持する社会自由主義的ポジションにいるけども、当時はもっと明確な新自由主義であることが読み取れる。橋下さんとかみんなの党のイメージに近い。
好き嫌いは抜きにしても、このくらい明快に国家観を適切に語れる政治家が日本にどれだけいるかと思うと、なんとも言えない気持ちになる。