サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 82件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1990/10/09
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/253p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-714002-0
文庫

紙の本

高丘親王航海記 (文春文庫)

著者 渋沢 竜彦 (著)

【読売文学賞小説賞(第39回)】【「TRC MARC」の商品解説】幼時からエクゾティシズムの徒であった平城帝の子・高丘親王は、占城、真臘、盤盤、魔海を経て一路天竺をめざす...

もっと見る

高丘親王航海記 (文春文庫)

税込 561 5pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

【読売文学賞小説賞(第39回)】【「TRC MARC」の商品解説】

幼時からエクゾティシズムの徒であった平城帝の子・高丘親王は、占城、真臘、盤盤、魔海を経て一路天竺をめざす。読売文学賞に輝く怪奇と幻想の遺作ロマネスク。(高橋克彦)【商品解説】

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー82件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

夢と夢とが織り合わされ、軽やかに羽ばたいている玲瓏、珠玉の物語

2004/05/03 02:47

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

西暦865年、日本の暦では貞観7年、高丘親王は唐の広州から天竺に向けて船出した。弟子の安展、円覚、ひょんなことから一向に加わった秋丸とともに。これはその道中記、南海諸国で高丘親王が出会った(あるいは親王が夢で織り上げた)7つの航海記である。

澁澤龍彦さんの遺作となった本書には、著者の紡いだ夢まぼろしが軽やかに、自由に飛翔している趣がありました。
時間と空間を越えてのびのびと羽ばたいている想像力のきらめき。話の底を流れている透明感と清々しい風韻。おおらかで屈託のないほがらかさ。素晴らしい夢幻譚の数々に酔いしれました。最後のほうでは目頭が熱くなって、胸がいっぱいになりました。

航海の途中で親王が体験する不思議な話のいくつかを読むうちに、このまま天竺に着かずに南海諸国をうろうろしててくれたらいいなと、そんなことも思ったりして。今回は親王、どんな夢を見せてくれるのかなと、それがとても楽しみで頁をめくっていきました。

「そうれ、天竺まで飛んでゆけ」という魔法の呪文めいた言葉が素敵だし、登場人物にパタリヤ・パタタ姫なんてのが出てくるんですよね。ネーミングがいいなあと、にこにこしちゃいました。

巻末の解説で高橋克彦さんが、> と絶賛されていますが、いやホント、この作品は素晴らしかった。単品としてなら心に残る名品がいくつか思い浮かびますが、作品集としてこれほどの境地に達した夢幻譚、幻想譚となると……ちょっと思いつきません。

ただひとつ残念なのは、文庫の装丁、表紙カバーのイラストがぱっとしないこと。例えば本書をハードカバーにして、小浦昇さん(『青い月の物語』の絵を描いている方)のイラストを装丁にしたら、きっと素敵だろうなあ。

何にせよ、透明感に包まれた美しい夢幻譚にこうしてめぐり会えて本当に良かったです。読書の至福のひとときに浸ることができました。折に触れてひもとき、読み返したい一冊になりました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

渋澤小説の最高傑作だと思います。

2013/09/01 10:57

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

史実をベースとしているのに、完全に渋澤龍彦の世界になっている。卑近な例だが、永井豪のバイオレンスジャックや横山光輝のジャイアントロボのように、著者のあらゆる要素が盛り込まれているように思える。各話の端々まで静謐で美しい。旅先で読んでも渋澤家の書斎が喚起される高い強度と求心力を持つ傑作だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

これが澁澤龍彦氏の遺作とは…

2016/10/07 23:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

澁澤龍彦の作品は西洋の異端を扱った翻訳物しか知らなかったが、この小説は今まで読んだ どの作品とも違った。

エキゾチックで妖しく、美しく儚い物語。
天竺に行きたいと旅立った高丘親王の奇想天外な物語。その物語の1つ1つが美しくもあり不思議であり、時に そこはかとなく漂うエロス。
儒艮(ジュゴン)や人の顔をした鳥・迦陵頻迦、人の夢を食べる獏などが登場する。物語の中で高丘親王が吹く還城楽(現存する雅楽の曲)等、どれもが幻想的である。
親王が見る夢と現実とが錯綜し、物語は段々と薄いベールに覆われて行くように感じる。
物語の終末もまた儚く不思議な世界へと続いて行くような気がするが、これが澁澤龍彦の遺作と知り、この独特の感触はそれ故だったのか…とも感じた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

今は昔のファンタジー

2000/11/25 10:42

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高丘親王が弟子を引き連れて天竺へと旅立つお話。
 高丘親王は実在の人物であったらしい。799年に平城帝の第三皇子として誕生し、蘇我天皇の皇太子となりながらも薬子の乱で廃太子となり、後67歳になってから天竺を目指して旅立った人だそうだ。
 実在の人物を扱っているのだが、本書は時代小説または伝記とはなっていない。
 人語を話す儒艮(ジュゴン)、夢を食べる獏(バク)、体は人間で頭は犬の犬頭人など不思議な生き物がたくさん登場する。だからファンタジーものと紹介するのが的を得ていると思う。
 航海記となっているので、航海とともに時間の流れを感じるのが普通の成り行きだろうが、過去・現在・未来の時間軸が一直線に扱われていて時間の経過が曖昧になっているのもファンタジー色を強める要因となっている。
 だから親王の弟子にも『…そもそも大蟻食いという生きものは、いまから約六百年後、コロンブスの船が行きついた新大陸とやらで初めて発見されるべき生きものです。そんな生きものが、どうして現在ここにいるのですか。』という台詞を堂々としゃべらせてしまう。
 また、この物語の中にはアンチポデスと表現される、いわゆる鏡の世界みたいなものが多数存在する。秋丸と春丸、薬子とパタリヤ・パタタ姫、二匹の儒艮などの対がそれだ。アンチポデスが鏡の世界と同義にならないのは、こちらとあちらで本物とニセモノが区分されず、どちらも本物あるいはどちらもニセモノとなるところ。

 この物語の書評を書くのは難しい。駄文を重ねる無意味を先程から味わっている。とにかく、千年以上も昔に思いを馳せながらファンタジーを楽しんでみるのはいかがですか?と提案しておきます。

 最後に、高丘親王が航海中に語る言葉が心に深く留まったので紹介させてもらおう。

 『…自分の一生はどうやら、このなにかを求めて足をうごかしていることの連続のような気がしないでもなかった。どこまで行ったら終わるのか。なにを見つけたら最後の満足をうるのか。しかしそう思いながらも、その一方では、自分の求めているもの、さがしているものはすべて、あらかじめ分っているような気がするのも事実であった。なにが見つかっても、少しもおどろきはしなかろうという気持ちが自分にはあった。ああ、やっぱりそうだったのか。すべてはこの一言の中に吸収されてしまいそうな予感がした。』

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

高丘親王航海記

2001/10/13 01:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シロヤマ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ほぅら、天竺まで飛んでいけ」
 著書の中にある一文句である。何が天竺まで飛んでいくのかは読んでからのお楽しみだが、天竺なんて三蔵法師でしか知らない私にとっては、なんだか甘い響きのある言葉で、この一行が忘れられない。
 高丘親王は一応実在した人物だそうだが、著書の中に出てくる旅の途中に会う、怪しくも愛しい人々(人間であるかは全く保証できないが……)は、澁澤氏の創作である。
 ただ、創作と言っても、彼の著書を読んだことがある人がいれば、彼のこれまでの知識が随所にちりばめられているのがお分かりになると思う。読みながら、宝探しをしているような気分になるのではないか。
 彼の作品を初めて読む方にとっても、奇々怪々な話の流れは、そこからいきなり異次元へと放り出された気持ちを味わえると思う。
 なんにせよ、サド公爵を日本に広めた張本人の小説であるから、色っぽい展開も数ある。しかし、それはワイセツとはかけ離れた耽美な香りのするものである。あなたは、美しい羽根を持った女性に気持ちは揺らされないか。若くして子供を生んだことにより、ミイラとして後世に保存される事を喜ぶ美しい女性に、どんな気持ちを抱くか。そして、何より幼少の頃の初体験をもった女性が絶世の美女であれば!
 「ほぅら、天竺まで飛んでいけ」
 高丘親王が天竺で見るもの……。それはあくまでも内緒だけれども。
 夢の様な冒険活劇が、摩訶不思議な色合いをつけて目の前に広がっていくのが、あなたには手に取るようにわかるはずだ。
 この著書によって私達も天竺に一緒に連れて行ってもらえる!

 澁澤氏の最後の著書となったこの作品から、澁澤氏の書籍の探求の道に進むのもいいかもしれません。それこそ、天竺につながる道かもしれない………。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/03/10 15:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/02/18 18:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/02 14:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/06 17:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/10/04 11:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/04/14 09:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/06/02 00:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/15 16:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/09/09 20:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/15 21:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。