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お父さんにオススメされた本
話がずっと裁判の中で進んでいくっていうおもしろい設定。
事件も深みがあって読み進んで行くたびにワクワク感が増す☆
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書店員さんのオススメ本らしいので、
思わず買ってみたら、ハマってしまいました。
法廷もので、犯人は罪を認めているんだけど、
弁護士は無罪を主張。
そのやりとりの中で、どんどんほんとの事がわかってくる
んだけど、被告にとって公にしたくないために無実なのに
罪を償う事がいい事なのか、それとも無罪にするために、
その隠し事を公にする方がいいのか・・・。
とても考えさせられたし、泣けました。
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第41回(1988年) 推理作家協会受賞作
被告人は夫殺しを認めるがその弁護士原島は無罪を主張するといった『何かある!!』と思わせ続けてくれる!
絆とは何かを深く考えた!
殺人という罪を被ってまでも守らなければいけな秘密と絶対に切ってはならない絆!
心を打たれる言葉が多い!
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夫殺しの罪を認めている奈緒子。
しかし無実を主張する弁護士。
奈緒子は誰を庇っているのか。
誰かを庇って罪を被ろうとしている彼女の
真実を暴く事が果たして彼女の望んでいる事
なんだろうか?
様々な絆を感じることができました。
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法廷小説の裏側に、家族に障害を持った者が生まれたら、人はどうするのか、どうあるべきなのか? という深い内容が盛り込まれていて、それが「絆」というタイトルに結びついているように思った。
「自分を犠牲にしてまでも、守らなければならないもの」
今の私にはないかもしれない。
でも、子どもを産んだら、迷うことなく、「私の子ども」と言うだろう。
「障害」そして「絆」について深く考えさせられた作品だった。
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第41回推理作家協会賞受賞作。
夫殺しで罪に問われている弓丘奈緒子。本人も犯行を認め、取り調べにも素直に応じている。裁判は情状酌量を求めて進むのかと思いきや、一人、彼女の無実を訴える人物がいた。彼女の弁護士である原島である。そのことにより、被告人が罪を認めているのに弁護人は無罪を主張するという、異例の裁判が始まった。
被告人が殺人の罪をかぶってまで隠そうとする事実は何なのか。被告人の利益を最優先するはずの弁護人が、被告人が拒否しているのにも関わらず真実を追究しようとする姿勢には読んでいてずっと疑問があった。(途中、被告人も解任要求をして弟に説得されたという一文があったが、この嫌がり方なら弟の説得ぐらいでひっこめるのはおかしいと思う)。結果的には被告人にいい結果にはなったと思うが、これはやはりフィクションだからできることかなぁと。しかしながら、原島弁護士によって次々と明らかにされていく真実には驚かされると同時に、物語の構成の緻密さに感心。精神薄弱者(※今は知的障害者とされる)を抱える家族の問題や、タイトル通りその絆についても考えさせられる作品で、ぐいぐい引き込まれた。
読んでいる間1つ気になっていたこと。なぜわざわざ、弁護人が元は水木弁護士だったのが原島弁護士になったという設定が必要だったのかがいまひとつわからなかったのだが、原島弁護士というのはこの作家さんの他の作品にも出てくる人物のようで。この物語は一人の法廷記者から見た裁判という形で進んでいて、主人公はこの法廷記者だと思っていたのだが、実際は原島弁護士ということのよう。
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夫殺しを自白している被告人。
しかし弁護士は、
一見何も関係ないと思われる過去の事件(出来事)を探し出し、
被告人が冤罪であることを主張する。
過去に隠された絆の深さが切なくも心を打つ。
法廷モノはとても重いが、読後感は悪くない。良かった!
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父ちゃんが「面白いから読んでみな~」と薦められて読んだ一冊。
ほんとに良い作品でした。
自分が障害児教育に関わっているからということもあると思うんだけど、
すごく考えさせられる作品でした。
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【絆】 小杉健治さん
会社社長、弓丘勇一が殺害された。そして
彼の妻である奈緒子が犯人として逮捕された。
彼女は当初犯行を否認していたが、アリバイも無く
証拠品が発見され、ついに犯行を認めた。
彼女と弓丘氏の間には離婚話も出ていたのだ。
裁判では、当初水木が弁護に当たっていたが
水木は、この裁判の弁護を原島に委託した。
原島は、かつて自分の妻と娘を殺した犯人を
弁護したことのある弁護士だった。
彼は「人間の尊厳を守ることは、真実をおいて
ほかに無いと確信する」という信念をもって
弁護にあたる弁護士だった。
彼は、奈緒子は犯人ではないが、何かの理由で
あえて、殺人犯として罪を受けようとしていると
考えていた。
奈緒子にとって、真実を暴かれるコトは
殺人犯として、起訴されるよりもツライコトだとは
分かってはいても、彼は彼の信念に基づいて
奈緒子の秘密を暴き、裁判を進めていく。
障害者の家族を持っていた奈緒子。
彼女が殺人犯の汚名を受けてまで、
庇おうとするモノは何か。。
障害者への偏見や、障害者を持つ家族の苦悩。
そして、隠し続けてきた過去。
ソレを原島弁護士があらわにしてゆく。
☆
小杉さんの法廷ミステリーシリーズの中の一冊。
奈緒子の弟で障害者の寛吉。
彼の優しさと、あえて家族を捨ててまで、
身を隠さなければならなかった彼の哀しさ。
そういうモノが強く心に伝わってきました。
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裁判を軸とした推理小説。
続々と暴かれる真実は推理小説の常套だが、この本では精神障害を持つ子供と言う大きく重いテーマについて考えさせられる。
障害児本人は不幸など感じていないこと、社会の受け入れ方が不幸な状況を生み出すのだ、ということを改めて認識させられた。
思った以上に良い作品だった。
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「絆」
日本の、法廷物ミステリーの名作をご紹介。
ミステリーでは、裁判で真実を暴く、というのが王道ですが、小杉作品は「暴いてはいけない真実もあるのではないか、真実とは何か?」が大きなテーマとなっている作品が多いですね。社会的弱者を題材にした作品を数多く発表していますが、「絆」はその中でも感動的作品です。
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ミステリーでここまで心に沁みる話は滅多にない。裁判の過程を辿り、明らかになっていく真実・過去の因縁・強い絆。 ミステリーとしてもすごいし、心に迫ってくる力も、最大級。 すごくいい本です。
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先日、コミックスで「家裁の人 全10巻」を読み終えたばかり。
カバーのかかった「次に読む本」候補、数冊の中から目をつむって選んだのが、この本。 帯の「書店員さん大絶賛」の惹句に思わず購入。第41回(1988)推理作家協会賞受賞作。
これほど上手い文章は久しぶりです。
展開に無駄やゆるみが全然ないんです。
時間が空いたのでちょっとだけ読もうと、ページを繰っていたら、あっという間に10ページは進んでいます。おまけに活字を追っているのも忘れてしまうほど没入してしまいます。
法廷劇です。夫殺し罪を認めている主婦の裁判を、幼馴染でもあり、かつては憧れてもいた新聞記者の私が傍聴します。
3分の1くらいで、大体、犯人の予想はつくのですが、その予想が、途中で2転3転します。そのうちに、自分は完全に新聞記者の私になりきってしまいます。
読後感良好!! なぜもっと早くにこの作家に出会わなかったことが悔やまれます!!
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う〜ん、困ったな。あまり書くとネタバレになってしまうので。。。確かにこの本の中には「絆」が存在します!これだけです。
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法廷ミステリーものですが、一気に読みたくなるとても面白い展開です。小杉健治の本は初めて読みましたが、なかなか良かったです。