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著者/著名人のレビュー
ファラデーがクリス...
ジュンク堂
ファラデーがクリスマスに行った講演をまとめたものがこの本です。本文の講演内容も素晴らしいのですが、クルックスが書いた序文もカッコいい。
読んでいて一番心がときめいたのが、第六講P.147の「この木炭は文字どおり、まわりの空気の中にとけていくといってよろしいのであります。」という表現。教科書では「炭素が空気中の酸素と結びつき、二酸化炭素が生じる」などと味気なく書かれるであろう現象を、ファラデーは豊かな想像力を使って、聴衆に語りかけます。
どの年齢でも楽しめると思いますが、特に小学校高学年~中学生に読んでもらいたいです。
紙の本
ロウソクの燃焼を通して科学の面白さを伝える古典的名著
2008/02/24 23:21
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイケル・ファラデーという科学者、高校で理科系の授業を取った(あるいは取らされた)人には馴染みがあるはずだ。近代科学の発展期にあって、電磁気学や化学の分野で多大な貢献を成し遂げたことで知られている。
彼は実家が貧乏だったために、小学校を卒業して13歳で働き始めた。それがたまたま大化学者ディビィの講演を聞き、科学の道に入ることになる。その後の活躍については科学史を漁れば最大級の科学者として詳しく取り上げられているのでその手の本を参照してみて欲しい。
このファラデーは科学者としても大変に有能な人物だったわけだが、教育者としても惜しみなく力を尽くした。一般向けの講演を行い、化学実験を公開することで大衆に科学の面白さを伝えたのである。本書もまた、ファラデーが行った講演の貴重な記録である。
ロウソクが燃えると何が起こるか。二酸化炭素と水ができる。では、二酸化炭素と水ができるというのはどうしたら分かるのか。ここを懇切丁寧に、しかも見た目に面白い実験を駆使するのが凄い。燃焼という誰もが目にする現象の裏に、どれほどの科学が隠れているのか、と感嘆する。
話はどんどん広がり、大気圧や水素、炭素、酸素の性質、果ては生物がロウソクを燃やすのと同じことを体の中で行っていることまで知識が連鎖していく。
科学に魅せられ続けたファラデーが、その面白さを生き生きと伝えている。本書が名著の誉れ高いのはやはり伊達ではなく、これから科学の分野に進む可能性がある全ての人に読んでもらいたいと思う。科学は、難しいものじゃなくて面白いものなんだ。きっとそう感じることになるだろう。
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紙の本
子供達のために
2003/01/15 01:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は大科学者であるファラデーが子供達のために毎年、
行っていた講演の記録です。
ここでは、ろうそくなどを使って簡単な実験を見せて物理や化学
について説明しています。
ろうそくは、なぜ燃えるのか? 空気ってなに? などなど…
私たちの周囲には科学の目を持って見ればこんなに不思議なことが
いっぱいあるんだ、ということに気づかされます。
科学する心、知識を得る喜び、学ぶ楽しさが、ここにあります。
この本が今でも本屋に並んでいるのは嬉しい限りです。
理科や算数が嫌いな子供にこそ、必要な本ではないでしょうか?
大人が読んでも面白いんですけどね(笑