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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1988/06/13
- 出版社: 講談社
- サイズ:22cm/219p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-06-133509-X
読割 50
紙の本
ルドルフともだちひとりだち (児童文学創作シリーズ ルドルフとイッパイアッテナ)
【野間児童文芸新人賞(第26回)】【「TRC MARC」の商品解説】のらねこと飼いねこの生き方のちがいについて、人間や友だちについて、いちにんまえになるということについて...
ルドルフともだちひとりだち (児童文学創作シリーズ ルドルフとイッパイアッテナ)
ルドルフ ともだち ひとりだち
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紙の本 |
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- 税込価格:5,720円(52pt)
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商品説明
【野間児童文芸新人賞(第26回)】【「TRC MARC」の商品解説】
のらねこと飼いねこの生き方のちがいについて、人間や友だちについて、いちにんまえになるということについて……。なやみながらも、やがて自分なりの答えを見つけだしていく黒ねこルドルフ。ルドルフとそのなかまたちの、笑いと涙でいっぱいの1冊。【商品解説】
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紙の本
成長するという事
2009/11/03 23:00
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作が良かったため
「期待を裏切られたらどうしよう」
と、ちょっと心配になりながら読了しました。
1作目は良かったけど2作目でがっかりした
という経験は評者だけではなく
多くの読書家が経験されている事だと思います。
ですが、本作に関しては結果的に良かったと思ってます。
ただ、前作のような良い意味での緊張感は
感じませんでした。
一方で物語にある種の安定感が出ています。
そういう意味では前作の世界観が好きで
なおかつ、登場人物に思い入れのある読者は
読んで得るところがあると思います。
なお前作を読んでいない方は、まず前作を
読んでからの方が物語をより楽しめると思います。
本作においては
前作には出てこなかった猫達の登場。
そしてもう一人(?)の主人公である
イッパイアッテナの出自についても語られます。
読んでいて思わず目頭が熱くなる場面でした。
それにしても30近くなって児童書に泣かされそうになる評者・・・
それも本作品の魅力が故でしょうか。
前作においてルドルフが
・未知の環境に適応する
・教えを素直に受けて成長する
という成長の仕方をしますが
本作では
・教わったことを基本に考える
・そして悩みながら自分の答えを見つける
・それを行動に移す
という成長を見せてくれます。
前作では何でもイッパイアッテナに尋ねていた
ルドルフも自分で考えるようになります。
前作から2年。ルドルフも立派に成長したと
いうことでしょうか。
前作においてイッパイアッテナの名コーチぶりを
書評しましたが、本作では助言こそ与えるものの
前作でのそれに比べると介入が少ないように思えます。
助言は与えるから、自分で考えろってスタイルです。
そしてルドルフも自分で考えます。
女の子の事や猫関係の事など色々と考えても
わからない事も多いルドルフですが
考える→行動する→経験する→考える
の繰り返しで確実に成長していく姿は
読んでいて清々しい物を感じます。
そしてルドルフと必要なだけ適度な距離の取り方をする
イッパイアッテナの名コーチ(および友人)ぶりに
脱帽させられます。
それでいてルドルフと仲間としてはしっかり
連携をとっている。
イッパイアッテナの
友人~コーチ のスイッチのON OFFの切り替えが
絶妙だと思うのは自分だけでしょうか?
経験や年齢層の異なるチームでのコーチングの理想型が
そこにあるような気がします。(誤読かもしれませんが・・・)
そして本作においてルドルフは
自分の住んでいた街に行くことになります。
イッパイアッテナと文字の読み書きの練習をした
成果が現れるわけです。
故郷に戻ったルドルフに何がまっているのか。
そこでルドルフは何を考え、どう行動するのか。
本書の一番の山場だと思います。
ルドルフはイッパイアッテナから
たくさんの事を、しっかりと受け継いでいる。
そう思える結末でした。
また、前作と本作を通して変わらずイッパイアッテナが
言い続けるセリフがあります。それは
「いやだね~教養のない猫は」
という発言です。
本作においては、その”教養”の意味するところを
イッパイアッテナ自身がしっかりと語ってくれます。
これは我々、人間も肝に命じておきたい位に
含蓄のある発言でした(笑)
本書で多くの方々に
立派に成長した彼らを確認していただきたいな
と思った次第です。
紙の本
名前とともだちが「いっぱいある」ってことの真意。
2010/01/29 12:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ルドルフとイッパイアッテナ』の続篇の本書。
元飼われ猫で今はのら猫の主人公ルドルフが、イッパイアッテナという
頼もしい兄貴分のともだちを得て、次第にじぶんの世界をひろげていく
様が描かれていきます。
ルドルフも、そしてイッパイアッテナも、もとは飼われ猫でした。
そして、そこから事情があって、のら猫として生きています。
いつかまた飼い主と逢いたい、帰りたい。 という切ない想いと
独立して生きてゆこうとする気概とが交錯します。
○飼い主と飼い猫(犬)の関係。飼われていることと自立していくこと。
幾度となく、そのことが友情にからむテーマとして上がってきます。
飼われ猫(犬)たちと、ノラ猫(犬)は「ともだち」になれるのか……。
当然、それぞれの事情や想い、矜持が入り混じります。
そして、イッパイアッテナにまつわる大きな事件が起こります。
デビルという血統書つきのブルドッグとのかかわりが、確執を経て
次第に「ともだち」として深まっていくシーンは象徴的です。
「タイガーのこと、ぼくはイッパイアッテナってよんでるんだ。
ノラねこだから、名前がいっぱいあるからさ、ぼくに最初にあったとき、
『おれの名前は、いっぱいあってな。』なんていうもんだから、ぼくは
イッパイアッテナっていうのが名前なのかと思っちゃってさ。」
「イッパイアッテナか。名前がいっぱいあってな。友だちがいっぱい
あってな……。イッパイアッテナっていい名前だな。」
これはイッパイアッテナの事情をめぐっての大げんかのあとの、いわば
なかなおりの1シーン。
名前がたくさん、というだけでなく、この呼び名を著者が選んだ意味が
ちらりと見えるようで、じーんとしてしまいました。
ノラとして生きることと、複数の人間からの呼び名を得ることとは
同じことを意味します。
そして、飼い主にとってその飼い猫(犬)はひとつの大事な名前を
持ちます。
ノラ猫がもとの飼い主に会いにゆこうとする行動が、後半にふたり分
描かれていくのですが、その対照的な結果と「名前」のエピソードが
密接にかかわってきます。
ただひとりの飼い主を見分けるための「名前」。
ただひとりの飼われ猫として、自分を明らかにするための「名前」。
ノラ界では違うルールでいきてきたふたりの猫たちが、人語の文字を
これまでに必死に習ってきた理由は、ここにつながっていきます。
切なくて、泣きそうになるシーンです。
試練、また試練、の主人公ルドルフを支える、友情がアツいです。
紙の本
主人公と一緒に成長したくなる作品2:学ぶということ
2010/03/21 16:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズについて、
私自身が3部作を貫くテーマと感じたものを3つ選び、
3冊分のスペースを使って書いている。
『ルドルフとイッパイアッテナ』のスペースでは、
「名前と所属、そして、自分は何であるのか」について書いてみた。
ここでは、学ぶということについて書いてみたい。
本シリーズは、イッパイアッテナに読み方書き方を習ったルドルフが自分で書いた本である。
ルドは、精神年齢的にも小学校中学年から高学年並みと思われるのだが、
イッパイアッテナに読み書きを習ったおかげで
知識レベルも小学生並みの力を持ち合わせている。
ところで、イッパイアッテナが何で読み書きを知っていたのかはまた大きなエピソードで
イッパイアッテナというキャラクターそのものであるくらいに大切なことであるが、
これは読んで確かめていただきたいので、ここでは記さないことにする。
ルドは、トラックに乗ってしまって大移動をした直後は、
自分は最初はどの町にいてどこに来てしまったのか、
地理的なことはまったくわからなかったのだが、
それもイッパイアッテナから教えてもらって知ることになる。
このイッパイアッテナとルドの関係は、
おじさんと小学生くらいの年齢差があるらしいのだが、
師匠と弟子というほど立場も精神年齢も離れておらず、
兄貴分と弟分みたいな関係だ。
イッパイアッテナは名言の宝庫である。
引用しすぎるとここが丸ごとイッパイアッテナ名言集になってしまうので、
少しに留めるが、例えばこんなことを言う。
ことばを乱暴にしたり、下品にしたりするとな、
しぜんに心も乱暴になったり、下品になってしまうもんだ。
これは、もともとは飼いねこだったはずのルドが
すっかり品がなくなってしまったとたしなめたときのセリフの一部である。
もしもノラねことしてこれからも生きていくならいいが、
いつかリエちゃんのところに帰るならどうなんだと。
イッパイアッテナはこんな感じで、いつもルドの様子を気にかけていて、
ときに苦言であることをしっかりというのである。
読み書きを覚えることについては、
ちょっとやそっとの努力ではだめなこと、
学ぶこと自体の努力だけでなく継続のための努力が必要なこと、
そして、学び続けるためには目的が必要なことも
イッパイアッテナは教えてくれる。
一度にたくさんやりすぎてはかえって覚えられないと少しずつ字を教えていき、
続けていく様子、間違えても怒らないなど、教育法としても参考になるし、
大人になってから自分でひとりで学ぶときにも参考になりそうだ。
学びは、字が読み書きできるようになるとか、知識を持っているとか、
そういうことのみを指すのではない。
知識だけでなく、体を鍛えることや世間的なことを知っていることも
相手の立場を慮ることもみんな学びに入っており、
それらをすべて含めて持ち合わせていることを、
イッパイアッテナは「教養」という言葉で表現する。
おまえ、このあいだの夜、字が読めないブッチーをからかっていただろう。
ああいうことをしてはいけない。
おれは、ああいうことをさせるために、おまえに字を教えたんじゃないからな。
ちょっとできるようになると、それをつかって、できないやつをばかにするなんて、
最低のねこのすることだ。
教養のあるねこのやるこっちゃねえ。
イッパイアッテナは、ただ自分を真似ろというのではなく、
総合的な意味で、ルドに教養のあるねこになってほしいと思っているのだ。
イッパイアッテナは、学ぶことがなぜ必要なのか、その本質的なこともルドに伝えている。
ルドが自分が前住んでいた場所が簡単には行かれないほどに遠い距離だと
具体的な移動手段を考えて実感してしまったときのことである。
「こんなことなら、なにもわからなかったほうが、
へんな期待を持たないから、幸せだったんじゃないだろうか。」
ぼくが、べそをかいて、そういうと、イッパイアッテナは、
「ばかやろう。なんてこというんだ。
そういうのを、『知識にたいするぼうとく』っていうんだ。
それにな、『絶望は、おろか者の答え』ともいうぞ。」
ルドには、この言葉の意味がこのときはよくわかっていない。
子どもにもすぐにはわからないかもしれない。
だが、これはきっともう少し大人になってからわかる大切な言葉になるのだ。
ルドは、言葉の意味を理解したということではなかっただろうが、
その後、歩いてでも帰れるという気持ちを持つことになる。
実際に『ルドルフともだちひとりだち』では、帰宅を具体的に計画することになる。
そして、受け止めなければならない大きな出来事と向き合う。
でも、そのときも知らなければよかったとはルドは思わなかった。
そういうことなのだ。
ルドは、非常にまっすぐな性格で、疑ってかかるのではなく、
言われたことを文字通りまっすぐに理解しようとして考えるタイプである。
どこか世間ズレしたところもあり、本で学べるような知識の吸収は早いが
ブッチーのような字は読めないが街中の情報を知っていたりするようなタイプや
イッパイアッテナのように本からも世間からも学んでいるタイプからは、
頭がいいんだか悪いんだかわからないと言われてしまう。
そして、思ったことは臆せずどんどん質問していく。
のちに、聞かないほうがいいこともあるらしいと学んでいくのだが。
自分もルドのように文字通り言葉通りの理解をするタイプだったし、
思った経過を全部言葉や文字に落とすタイプだし、
子どものときもそんな子どもだったから、大いに共感できた。
ルドは、たくさん本を読むことで学んでいくタイプで、
ルドのような子どももそうなのだ。
ずーっと本が必要だ。
だけど、それだけではなくて、ルドにイッパイアッテナやブッチーがいたように、
違うタイプの、そして、違う個性を温かに見守ってくれる仲間が必要だ。
ルドやイッパイアッテナやブッチーは本好きの子どもに
ずっと寄りそってくれる存在になりそうだと思う。
そして、ルドは、本が好きだけど、友達づきあいが不器用な子どもに
勇気をくれるかもしれないなと思うのだ。
紙の本
ルドルフシリーズ第2弾
2016/11/03 09:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の汚れ役と主人公が再開する場面が圧巻だ。イッパイアッテナの由来を知ったデビルがつぶやく言葉は、シリーズ屈指の名台詞だ。
紙の本
おすすめです
2016/10/09 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たなゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学4年生の子供に購入しました。子供は喜んで一気に読み終えました。また同時期に上映されておりました映画も子供と一緒に楽しみました。おすすめしたい本です。
紙の本
旅立とう!
2001/03/02 22:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作に引き続き楽しい本。おすすめできます。
今回はひとりだち、とタイトルにあるように、今までずっと仲良しだったルドルフとイッパイアッテナに別れが来ます。
二人ともたくましくなり大人になり、自分の道を進みたくなったのです。でも二人が友だちであることは変わりません。
別れることは悲しいけど、でも別れようと思えることが、成長の証なのかもしれません。
ぜひ読んでみて下さい。
紙の本
絶対楽しい本、ルドルフともだちひとりだち
2001/01/27 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こざる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぼく、黒猫のルドルフ。岐阜の、リエちゃんの家の飼い猫だったんだけど、トラックに乗って、東京まできちゃたんだ。そこで、トラ猫の、イッパイアッテナやブチ猫のブッチー、ブルドックのデビルと出会ったんだ。イッパイアッテナが、アメリカに行くと言い出したり、川の向こうからやってきたドラゴン兄弟。リエちゃんの家に戻るために死にそうになりながら、高速道路をわたって岐阜に着いたルドルフの見たものは……
笑いと感動がぎっしりつまった本です。ぜひ一度、読んでみてください。
紙の本
続編があったなんて!!
2016/03/06 22:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネコ社会の話ですが人間社会にとって大切なことをいっぱい教えてくれる本です。野良猫たちの個性とハードボイルドな生き方が前作と同じように活き活きと描かれていて素敵でした。
紙の本
ルドルフ
2016/05/21 05:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルドルフシリーズは子供がはまっていて楽しく読んでいます。今回は成長がテーマになっているのかなと思いました。