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  • カテゴリ:小学生
  • 発売日:1987/05/20
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:22cm/273p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-06-133505-7

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紙の本

ルドルフとイッパイアッテナ (児童文学創作シリーズ ルドルフとイッパイアッテナ)

著者 斉藤 洋 (作),杉浦 範茂 (絵)

【講談社児童文学新人賞(第27回)】【「TRC MARC」の商品解説】猫と人間、それぞれの愛と友情の物語。ひょんなことから、長距離トラックで東京にきてしまった、黒猫ルドル...

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ルドルフとイッパイアッテナ (児童文学創作シリーズ ルドルフとイッパイアッテナ)

税込 1,430 13pt

ルドルフとイッパイアッテナ

税込 1,155 10pt

ルドルフとイッパイアッテナ

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紙の本
セット商品

ルドルフとイッパイアッテナ 4巻セット

  • 税込価格:5,72052pt
  • 発送可能日:購入できません

「ルドルフ」の本 3巻セット

  • 税込価格:4,18038pt
  • 発送可能日:購入できません

「ルドルフ」の本 3巻セット

  • 税込価格:4,18038pt
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商品説明

【講談社児童文学新人賞(第27回)】【「TRC MARC」の商品解説】

猫と人間、それぞれの愛と友情の物語。ひょんなことから、長距離トラックで東京にきてしまった、黒猫ルドルフ。土地のボス猫と出会い、このイッパイアッテナとの愉快なノラ猫生活がはじまった……。 青少年読書感想文全国コンクール課題図書/第27回講談社児童文学新人賞受賞作。
【商品解説】

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みんなのレビュー239件

みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

初のジャケ買い。楽しいと教育的のバランスが優れている作品。

2009/10/25 05:40

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

目的もなく書店を歩き、ふと目にとまった本書。

赤い表紙に、ふてぶてしい顔をした黒猫の絵が描かれている。

いつもは通り過ぎる児童書コーナーにあったが

何気に手に取ってみた。

自分は猫が好きで、特に黒猫が大好きだという事もあり

”はじめに”も"目次”も”あと書き”も”第◯刷”かも確認せずに購入。

もちろん作者も確認していない。

完全に本のジャケ買いである。


しかし、大当たりだった。


ストーリーに関しては他のレビュアーの方も書かれているように

とある街で飼い猫として何不自由なく、それでいて自由気ままに

暮らしていた少年猫ルドルフの出会いと別れと学習と仇討ちを盛り込んだ成長物語。

そんなルドルフは、生まれ育った街でのある出来事によって長距離トラックの荷台に乗って東京に出てしまう。もちろん帰る方法など知るよしもない。

そんな経緯から、東京で野良デビューを果たしたルドルフは、いきなり現地でボス猫と出会う。表題にもある、この物語の重要登場人(猫)物のイッパイアッテナである。

世間知らずなルドルフは、ボス猫のイッパイアッテナに対する先入観がない。

それ故にかわいがられる事となる。そしていつしか兄弟であり師弟であり友人として

お互いが認め合う関係になり共に様々な出来事を乗り越えていく。

そんなお話である。こう書いてしまうと幾分味気ない感じもするが
誤解を恐れずに書評を続けると

このお話の魅力は表題にもあるルドルフとイッパイアッテナ。この2匹の魅力的な人(猫)物像にある。もちろん他の登場人(猫)物も十分に魅力的であり、さらに登場人(猫)物が読者の周りにいる人に置き換えて見れる点にある。そしてストーリーも秀逸である。
ルドルフとイッパイアッテナの関わり。そしてタイプこそ違えど2匹ともすごく気持ちの良いキャラクターであり、お互いを高めあっている。言い換えれば理想的な友情と師弟関係が同時に描かれている事が魅力の要因として大きいのではないだろうか。繰り返すがストーリー自体も面白い。

私個人の話で申し訳ないが、私はイッパイアッテナの大ファンだ。
強面だけど義理・人情に厚く面倒見がいい。彼の存在がなければ本書はなりたたないだろう。ビジネス書的に言うならイッパイアッテナは見事にルドルフをコーチングしている。

批判を恐れずに本書をコーチングの本として、あえて誤読してみたら

読了後、ふと私自身にとってイッパイアッテナにあたる人は誰なんだろう・・・?と考えたり
私自身が誰かにとってのイッパイアッテナになりえているだろうか・・・?
等と考えてしまった。

もちろん。純粋にストーリーを楽しむことも忘れてはならない。本書は基本的には不必要な深読みや意図的な誤読は必要ない。まずは純粋に楽しむべきである。

読了後、第一刷発行年度を確認した。
何と1987年の作品である。約20年前だ。

20年前と言えば私は小学生だった。
小学生の時の私はこの作品を知らなかった。

仮に出版当時にこの作品と出会えていたら・・・
きっと今とは違う感想をもったのだろう。
当然、”コーチング”等とは考えなかったはずだ。
いや、考えようがない。小学生なんだから。

言い換えるなら純粋に物語を楽しめたはずだった。
私はその点で大変な機会損失をしている。
その点が実に口惜しいし、悔やまれてならない。
上記が書評を書くモチベーションの源泉となった。

そんな後悔と反省と諸々が入り交じった気持ちから
自分の息子が近い将来タイミングを間違わずに、この本を読めるように
もう1冊購入した。(絶版になる事は無いと思うが)

今、もう1冊の「ルドルフとイッパイアッテナ」は本棚の中で
まだ字も読めない息子が読めるようになる日を待っている。

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紙の本

人猫を語り、理解してゆくルドルフのものがたりの背景。

2010/01/29 12:12

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ルドルフとイッパイアッテナ』以下ルドルフシリーズ3部作は、

こちらの評を書かれているmarekuroさんの評を読み、強力プッシュに

半ば推されるかたちで手に取ったものです。

当然ながら発売当時のリアルタイムも知らず、前知識ゼロ。

なにしろタイトルの「イッパイアッテナ」って何?

……ひょっとしてこれ、翻訳童話でしょ? なんて訊いてしまった程。

だって、ルドルフって名前もどことなくドイツ人みたいだし。

恥ずかしいです(笑)。


愛読された諸兄がいかなる名作かは語り尽くされているので、読み処や

感動のツボは評者さんの評をぜひ、ご覧ください。

ここではそのきっかけから読後までに、評者が辿った道程を記します。


斉藤洋さんの処女作!と読後に知ったのですが、それまでに読んできた

斉藤さんの作品といえば、NHKてれび絵本にも取り上げられた

ペンギンたんけんたいシリーズでした。

どことなくナンセンスでのんびり。ゆるい味わいの作者さんが書かれた

猫の話……随分印象違うけど、という感じ。

そして、別人!?と思うほどの作品の感触の違いと感動とをひとしきり

たっぷりと味わった本作でした。


猫の出てくる本はいくらか読んできたのですが、この作品の猫たちも

人語をしゃべり、またなんと図書館や学校の図書室に出掛けていって

のらねこでありつつ(一時的にかいねこになることもあるのですが)

実に教養深い猫たちなのでした。

図書館へいって本を読む猫、という絵本に最初に出会ったのは

この作品でしたが

本作では「図書館で猫が本を読む」可愛さ意外さを越えてゆきます。


本を読む、字を習う、そして賢明に、懸命に、生きていく。

奇しくもこの主人公ルドルフも黒猫でしたが、彼がさまざまな猫たち

犬たち、人間たちとの関わりあいを持ちながら成長していくところに

この「人語を読む」というプロセスが、奇をてらうことなくすんなりと

馴染み、存分に生きていくことに、意表をつかれつつ感動を覚えました。


人語をはなす猫、といったら誰もが識っているはずの、あの有名な

なまえのない猫がいます。夏目漱石の『吾が輩は猫である』です。

あの、猫の目線からみた人間界というモティーフが、あ、似てるかも。

そう最初に感じたのですが、それはどうやら大当たりのようでした。

斉藤洋さんは絵本作もこの後、多作でいらっしゃいますが、実は

ドイツ文学にも詳しくバレエの「くるみわり人形」で有名な

E.T.A.ホフマンの研究家でもおられたのでした。

そしてホフマンの著作に、人語を話す猫の作品『牡猫ムルの人生観』が

あり、しかもその猫に、夏目漱石の"わがはい猫"が親しみを覚えてい

る……。

評者は、そんなこともつゆ知らず、河合隼雄著『猫だましい』のなかに

ホフマン作『牡猫ムルの人生観』の記述を見つけていたのでした。

……そしてそれらを全て下敷きにして、この作品が書かれている。


偶然から導かれた結果とはいえ、この、ねこねこねこ本の連なりは

なんなのだ!と2度3度びっくりしたのでした。

この1作を世に出そう、と思った斉藤洋さんの伝えたかったことがらが

この、ねこねこ本連想から酌み取れるのではないか、と思った次第です。


だとすると猫たちの描かれた作品たちが、時代を超え、海をも越えて

つながり響きあっているような印象もあります。

描かれている『ルドルフとイッパイアッテナ』のものがたりの外に

そんな拡がりを感じて、どきどきしてしまいました。

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紙の本

主人公と一緒に成長したくなる作品1:名前と所属、そして、自分は何であるのか。

2010/03/21 16:10

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズの
1冊1冊のストーリー展開については、各本に内容紹介もあり、
またすでに多くの人が書評をつけているので、そちらに譲りたい。

実は、本書の書評の書き出しは、昨日作ろうとしていたのだが、
本書に出会うきっかけだけで、3000字になってしまったため、
ブログに置いておくことにしたのだ。

それを書いているうちに、やっと今の書き方を思いついたのである。

ここでは、私自身が3部作を貫くテーマと感じたものを3つ選び、
3冊分のスペースを使って書いてみたいと思う。

まず一つ目に挙げたいのは、本書は、名前や所属を通して、
自分は何であるのかについて問うている作品であるということである。

「名前」と言われて、本シリーズでまず目につくのが、
「イッパイアッテナ」であろう。

  「ぼくはルドルフだ。あんたは?」

  「おれか。おれの名まえは、いっぱいあってな。」

  「えっ、『イッパイアッテナ』っていう名まえなのかい。」

  「そうじゃない。『イッパイアッテナ』なんていう名まえがあるもんか。

   でも、おまえがそうよびたけりゃ、それでもいい。」

これは、ルドルフとイッパイアッテナが出会い、名を名乗るシーンである。

なお、以下、ルドルフのことを私はイッパイアッテナや他の仲間達と同様に
ルドと呼ぼうと思う。私にとってもその方がぴったりとくるのだ。

「イッパイアッテナ」は、名まえがたくさんあるという意味だったのが、
ルドによって名まえに転化されたものなのである。

イッパイアッテナはルドによってイッパイアッテナになったのだ。

それが、彼がルドにとって特別な存在になったはじまりなのである。

名まえで固体識別し、さらに、自分だけの名まえを相手につけて、
その意味で相手を自分のものにしようとするのは、人間だけなのかもしれない。

イッパイアッテナは、そのあたりをうまく心得ており、
自分にご飯をくれるそれぞれの人たちが
トラだのボスだの好き勝手に自分を呼ぶのを許している。

イッパイアッテナには自分を最初に名付けてくれた存在がいて、
本当はその存在に対しての気持ちをずっと持ち続けているのだが、
それとはまた別のこととして、
たくさんの名前を持つことで、したたかに生きているのだ。

ところで、最初のシーンで、
ルドにとってイッパイアッテナは特別な存在になっているのだが、
当然ながら、イッパイアッテナにとってもルドは特別な存在になっている。

といっても、イッパイアッテナは、ルドの名まえを一度では覚えていない。

特別な存在になるというのは、名前を覚える以前に決まることなのかもしれない。

ルドがイッパイアッテナの特別な存在になったきっかけは、
ルドが自分を見て逃げ出さなかったというのもあるのだが、
ルドが大きなイッパイアッテナを恐れながらも、
自分の言いたいことをきちんと伝え、自己を表現していたところにあるのだろう。

出会った瞬間に特別な存在になる相手とは、
なんだか不思議な力が働いているようである。

このイッパイアッテナが名前をたくさん持つことについて、
こんなことを語った者がいる。

これは『ルドルフともだちひとりだち』に出てくる。

これから読む方のために
これが誰のセリフであるのかはここでは内緒にしておくが、
イッパイアッテナのことを見事に象徴しているので引用したい。

  「イッパイアッテナか。名まえがいっぱいあってな。

   友だちがいっぱいあってな……。

   イッパイアッテナっていい名前だな。」

また、所属についてだが、ここでいう所属とは、
飼いねこであるか、ノラねこであるかということである。

このテーマは、ルドがシリーズを通して考え続けたテーマである。

もともとはリエちゃんに飼われていて、魚屋のししゃもを盗んで逃げているときに
遠くに行くトラックの乗ってしまったばかりに帰れなくなったルドは、
イッパイアッテナとともにノラねことして過ごしてきた。

ところが、イッパイアッテナもずーっとノラねこというわけではない。

仲間のひとりの金物屋のねこ・ブッチーもこのテーマに向き合うことになる。

ルドは、リエちゃんとの関係においておおいに悩むことになる。

これらのテーマに対して、悩みながら彼らは彼らなりの答えを見つけることになる。

『ルドルフといくねこくるねこ』の中でブッチーが感動的な長セリフを語るシーンがある。

これは、3冊読み続けた人へのごほうびのような言葉に思えるので、ここでは引用はしない。

名前や所属についてのテーマ、自分が何で存在するのか、自分の価値、
そういったすべてを貫く言葉がそこにある。

さらに、ルドには、イッパイアッテナにもブッチーにもない彼だけの特性がある。

それは、「黒ねこである」ということだ。

黒ねこであることについて、本当のねこは実は少しも気にしていないかもしれない。

トラねこやブチねこと同様に生まれたときから
毛がそのような色をしていたからそうだったというだけで。

だが、人間によって黒ねこは特別な意味を付加されているので、
ルドにとっても黒ねこというのは重要な要素になる。

ルドは黒ねこだから縁起が悪いと言われ、おもしろいことを考えている。

彼は、素直で言われたことを文字通りに考えるところ、
そして、筋道を追って順に理窟っぽく考えるところがあり、
その考えた経過が全部文字になっているところがまたおもしろい。

自分が黒猫であることについてもそんな感じで理窟っぽく考えているのだが、
その論展開は実際に読んで確かめていただくとして、
彼はしっかりこう思っているのだ。

  黒ねこに生まれたことは、ぼくのせきにんじゃないし、
  ぼくは黒ねこに生まれたことに、ほこりをもっているんだ。

実際に、彼が頭を使って作戦を考え出し、
黒ねこであることを生かして戦うところもある。

それもお楽しみに。

さて、ルドやイッパイアッテナやブッチーの考えてきたテーマは、
自分たちに置き換えるとどうなのか。

そうやって考えてみると、これはかなり深いテーマなのである。

自分の存在意義について、子どももある年齢になると考え出す。

ルド、イッパイアッテナ、ブッチーは、子どもの深遠な問いを
等身大に一緒に考えてくれる存在なのかもしれない。

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紙の本

ふと我に返ったら

2007/08/12 17:55

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ホップ・ステップ… - この投稿者のレビュー一覧を見る

学生は夏休み、仕事が休みなのでたまたま児童書を手にとり、読んだのが運のつきだった。
猫が主人公なんて「我輩は猫である」以来、猫が主人公の本は一切読んでいない。しかも大人になるにつれて”現実”に近づくからなおさらだ。
しかし、この本はマジックだったよ!
なんてったって、猫が猫に出会い、それでノンストップで走り出す。
もちろん猫だ!さらに、その猫の性質を取り込みながら、猫が人間の言葉を理解していく!
言葉が、猫と一緒に歩き、さらに友情ならぬ”猫情”ときたもんだ!
道端に寝ている猫、歩いている猫、そこらにいる猫…!
近所にいる猫が、人間の言葉を理解していたらなんて思うと…、面白いかも!
そう思って読み続けていたら、自分が本に入っている。
ふと我に返ったら、自分は人間だったと思ってしまうくらいおもしろい!
是非、猫好きに限らず、猫の世界、いや”猫情”をご堪能あれ!

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紙の本

「読みたい気持ち」も併せて贈る

2001/11/27 14:51

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本を小さな子に与えてあげて欲しい。綺麗にラッピングして手渡し、その上で、読み聴かせもできたなら最高だ。

 人気作家の作品なので、お子さんは既に読んでいて、知らぬは大人ばかりなんてコトもあるかもしれない。

 それでも、本書を媒介にして、楽しい時間をきっと共有できるはず。26章からなる本書なら一晩1章ずつ読む約束なら、忙しくてもさして時間は必要ない上、一ヶ月も楽しむことができる。

 その本自体が読みたくて、待ち遠しい本は多い。しかし、その本を読み終えたことで、読書欲そのものを増加させる作品は、極めて希だと思う。
 本書は、そんな作品。

 「何でもいいから、何か本が読みたい」そんな気持ちも、併せて贈ることのできる一冊。

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紙の本

人間の知らないうちに…

2019/09/30 23:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:むら - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名作品なのであらすじ紹介は他を読んでもらうとして。

ねこが字を読むなんてありえない、と思うかもしれない。
でも、たとえば教室に忍び込んで、本を取り出す場面。校舎の足元の小さい窓なら人が侵入できる大きさじゃないから施錠されてないとか、ねこは本棚に本を戻せないから本を引っ張り出すときはやりすぎないように、ねこの仕業だとバレないように、とかいった細かな部分になんだかリアリティーがある。
私たちの知らないうちにねこはこっそりこういうことをやってるんじゃないかとつい想像してしまうのが、楽しい。
映画でなく本で読む楽しみがあるとしたら、そういう部分なのではないかと思う。

そこそこ長い話ではあるが、細かく章が分かれている。1章ずつならばそんなに長くないし、内容も読みやすい。

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紙の本

非常に面白い

2023/01/02 08:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドキドキするしストーリーがよく練られていて独創的でとても面白いです。
そしてルドルフとイッパイアッテナがどちらもとても可愛いです

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紙の本

素晴らしい

2021/12/31 15:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書の冬 - この投稿者のレビュー一覧を見る

こういう作品は大好きです。
ルドルフもイッパイアッテナも個性的でとても好きです。
ルドルフが苦労しながらも前に進もうとするところは勇気がもらえます。

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紙の本

小学生の読書感想文用として最適

2018/07/06 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アニメ化されているので御存知の方も多いでしょう。家族で楽しめる動物をテーマにした感動できる話ですから、レンタルで鑑賞してから原作を読んでも良いでしょう。読書感想用としてド定番の内容です。小学生低学年から高学年までお薦めできます。感想文を書くにあたり本の選定に迷っているのであれば迷わずお薦めしたいです。

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紙の本

ねこ目線で面白い!

2017/04/02 18:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AKANE - この投稿者のレビュー一覧を見る

何気なく図書館で借りて読んでみたら、面白くてハマってしまいました。
イッパイアッテナは最初は、冷たい感じの野良猫かなぁと思っていたが、
本当は物知りで優しくて面倒見が良い野良猫だと思いました。
実際の野良猫もこんな風な猫もいるのかなぁ。

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紙の本

夢中になって読める本

2017/02/28 10:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mipi - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学二年生の我が子のために購入しました.今まで自力でこれほどのボリュームの本を読んだことがなかったので,「私の読み聞かせになるかな,,,」と思っていたのですが,
ストーリーが面白く,すごい集中力で読み上げました.
一匹の飼い猫であったルドルフが東京で野良猫としてたくましく生き,成長していく物語.事件もいろいろ起こって,大人が読んでも面白い一冊です.

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紙の本

思い出の一冊

2017/01/23 15:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黄色い刀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学生の低学年で始めて一人で読んで号泣した思い出の一冊です。
いつまでも手元に残しておきたい忘れられない本です。

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紙の本

小学4年生の子供に

2016/10/09 11:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たなゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学4年生の子供に購入しました。子供は喜んで読んでおりました。また同時期に上映されておりました映画も親子で楽しみました。おすすめしたい本です。

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紙の本

つけちゃいました!

2016/03/05 10:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小さい頃このお話の劇を見て、その後飼い始めたネコにイッパイアッテナって名前をつけちゃったくらい大好きなお話です。誇り高く生きるネコの姿に感動します。

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紙の本

友情と冒険がいっぱいあってな

2015/10/01 17:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

とある地方都市であまやかされて育った飼い猫が、ある日突然野良猫として東京のど真ん中に放り出されてしまう。周りの人や猫に助けられながら知恵と勇気を獲得していく物語だ。自分と価値観の違う他者との出会いを教えてくれた。初めて読んでから20年以上たったが、いまだに読み返す一冊だ。

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