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落日燃ゆ  新潮文庫

落日燃ゆ(新潮社) 城山 三郎著
税込価格: ¥660 (本体 : ¥629)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 392p
ISBN : 4-10-113318-2
発行年月 : 1986.11
利用対象 : 一般

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コメント・書評

「統帥権」に敗れたリベラリストの生き様
ナンダ
2008/04/21 13:26:46
評価 ( マーク )
★★★★★

  すさまじい小説だ。司馬遼太郎的な英雄物語になるかならぬかのぎりぎりの線を守りながら、広田弘毅という人物を描ききっている。戦争は、天皇や軍部の一部個人だけの責任ではない、統帥権の独立という体制の問題である、ということが透けて見える。 さらにいうならば、権力の大衆操作に加担したマスコミや政治家、そして大衆自身による翼賛的な圧力がなければ広田の外交はここまで破綻しなくてすんだかもしれない。 政府の意向も軍の参謀本部の意思をも無視して独走する軍をおさえ、平和外交をめざそうと努力するが、「統帥権」をふりかざす軍部につぶされていく。まさに「長州の作った憲法が日本を滅ぼす」ことになった。 皇族…  全文読む 評価する

時代のスケープゴートとされた広田の生涯を辿る。
由良 博英
2003/07/23 04:06:00
評価 ( マーク )
★★★★

文民統制が当然という、欧米の近代政治の価値観のなか、その首相時の「国策の基準」を共同謀議の起草とされ、東京裁判で唯一の文民として絞首刑に散ったA級戦犯、広田弘毅の評伝。陸軍の専横をさらに増長させた軍部大臣現役制の復活など、広田の失政を批判する声は現在も強い。しかし、二・二六事件で前内閣が総辞職し、彼が首相に推輓されたときに、既に日本に文民統制はなかった。時代のスケープゴートとされた広田の生涯を辿る。  全文読む 評価する

無責任な男は死刑になって当然!
塩津計
2002/04/10 21:31:00
評価 ( マーク )


 広田弘毅は足して2で割る日本的政治家の典型だった。だから傲慢な軍部を前に敢然と立ちはだかることは出来ず、ずるずると後退を続けた。この凡庸な馬鹿外務大臣の時に、近衛文麿首相は有名な「以後、蒋介石を相手とせず」という愚かなセリフを吐き、日本の退路を断ってしまう。まるで今のイスラエルのシャロン首相みたいな馬鹿さ加減だ。広田は死刑になって当然だった。城山よ、あんまりウソ書くなよ。絶対読むな、こんなウソで固めた悪書を。  全文読む 評価する

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