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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1986.3
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/702p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-53801-0
文庫

紙の本

ウロボロス (創元推理文庫)

著者 E・R・エディスン (著),山崎 淳 (訳)

ウロボロス (創元推理文庫)

税込 1,100 10pt

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みんなのレビュー6件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ファンタジーの最高傑作の一つというが、納得できる

2005/11/29 20:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ファンタジーは魔法と剣の物語であるはずだ。この作品にも魔法や魔物や天馬も出てはくるが、剣と戦争と冒険が主である。いろいろな人物が登場し、主人公、ヒーロー、ヒロインが誰かよくわからない。たんなる剣士、騎士であり、剣と度胸による冒険家でしかない主人公達に対し、敵役の魔法使いである、この空想世界の覇王を目指す魔女国大王の方が、部下の武将達の性格や能力を良く把握し、適材適所に配置し使いこなす能力を示す。また、その大王の部下に鞍替えした、裏切りを繰り返すもう一人の敵役の性格は、主人公達の騎士的に単純な性格に対し、鬱屈した複雑なものであり、勝つ心底に純真なものも持っているというように、複雑である。個性の書き別けられている武将達を含め、敵役の方が魅力的である。魅力的な敵役を創造できることは、傑作の一つの条件であろう。またファンタジーでは、想像上の世界をいかに現実的に思わせられるか、細部の工夫が大切である。地理や風物を詳細に描写することで、現実味を醸し出している。風景や風物に対する、優雅で華麗な描写が、この物語のヨーロッパ中世風の雰囲気を表している。原英文が擬古文であるということだが、それにあわせて日本語訳も擬古文的になるように工夫してある。この物語に適切な文体である。リン・カーターの「ファンタジーの歴史」に、これまでのファンタジーの最高傑作の一つとあったが、納得できる。

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2007/11/07 21:29

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2012/04/05 23:10

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2014/12/24 12:04

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2019/07/14 22:33

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2021/04/07 09:48

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