初版は昭和56年だという。冒頭で著者は『この本の中で語っているのは、かつての男の常識とされていたものである』と記しているが、この本を手に取った私が今いるのは、その当時から二十数年後。経済状態や意識の変化など大きく変わったものはあるけれど、著者の作法はちっとも色あせない。そもそも女である私が『男の作法』なんて読んでどうするのだ…という感じだが、以前『人間というもの』という著者の作を読んで目からウロコが落ちた。なのでタイトルに関係なく、本書も読んでみることにした。仕事や食事、家族など項目に分かれて著者の言葉で語られている。項目ごとに添えられている蕎麦や鮨の食べ方も楽しい。中でもすきやきの食べ方は興…
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