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紙の本
生命のきらめき
2001/01/21 22:37
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投稿者:樹崎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
矢沢氏は、七歳の頃から大病を患い、二十一歳でこの世を去るまで、その人生の大半をベッドの上で過ごしています。そのせいでしょうか。生と死の間で綴られた彼の詩は、「生きる」ことの意味を真正面から問いかけているような気がしました。
彼の詩には、とても美しい響きがあります。少し悲しくて、でも、じんわりと温かいのです。それは、彼の「生」そのものなのかもしれません。
そして、彼の死後、ベッドの中から見つかったという絶筆、「小道がみえる」を読んで心が震えました。
「死」というのは、こういうものなのだと実感しました。
紙の本
感応する微熱
2000/12/18 06:36
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投稿者:あきら - この投稿者のレビュー一覧を見る
14歳から21歳の死の日まで、結核病棟のベッドの上で詩を書きつづけた少年。透明な花びらのような、壊れやすく大切なものに触れている…はらはらとページをめくっていくうち、私の指先は自然と熱を帯びていました。
奥処と沈んで行ったような幼き日の記憶。ひとつひとつの詩篇の上に、微熱した指をそおっとのせると、光が甦って来ます。緑の風、きらきらと陽光に反射する雪の結晶、ふわふわと飛ぶ綿毛、朝に震えるリンドウ、光を帯びて跳ねる魚。童心社から出ている詩集は薗部 澄の写真がついてとても美しい本です。