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紙の本
ベスト1
2002/01/18 00:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:十二番目の男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
良きにせよ悪しきにせよ、いわゆるヤングアダルト小説と呼称される文庫小説における作品評価の大原則は「おもしろいということが他の全てを凌駕する」ということ。要するに、お話としておもしろければ他の問題は少々あっても目をつぶろうということだ。
上遠野浩平のデビュー作である本作には、多数の問題がある。いかに「なんでもあり」のヤングアダルトとはいっても破天荒すぎるようなストーリーや設定だし、最後まで読んでも物語の全容を把握しきれない難解さがある。もっと読みやすい文章にはならなかったのかな、と思うところもしばしばだ。が、他の小説では減点対象になるこれらの欠陥も、ブギーポップにおいてはむしろ長所である。そのミステリアスな雰囲気を増進させるための小道具ではないかと思えるほどだ。
読んでいくうちに物語にぐいぐい引き込まれていくのだが、そうして文字を目で追っていると、なんだか頭の中が熱くなっていくような奇妙な感覚にとらわれた。同じようなことを、私はエヴァンゲリオンの「Air」「まごころを君に」で経験した。この状態になると、まるで麻薬を打たれたようなもので、ただただ物語に夢中になってしまうばかりである。とにかくこの、パズルのような展開で進む、なぞめく一つの物語がおもしろくてしかたなくなった。
冷静に考えるとけちのつけどころはいくらでもありそうなのに、「ブギーポップ」というドラッグは強力にそれらを見えなくしてしまう。というわけで、ブギーポップジャンキーの私にはもはや冷静な判断などできず、評価は五つ星であります。
紙の本
ちょっと変わった主人公と物語
2004/04/06 22:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ASURA - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな主人公あまりない。
というのも、コレだけ登場時間の短い主人公は私の記憶には初めてだったからだ。ラストにだけに現れるちょっと変わった主人公。「世界の危機を救う」という台詞もそのせいか、くさくない。
そして何より、周囲の人間の断片的な話の数々がある一点で繋がっていることに気付く瞬間は何か不思議な感覚を覚える。
また主人公=ヒーローという私の先入観も微かに揺らいだ。主人公には正義感はさることながら残酷さも含んでいる。“ヒーロー”という存在を改めて考えさせられた。
紙の本
サイブリッド小説の行き先
2001/06/09 10:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:seimei - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ぼくは自動的なんだよ」そういって、少女からブギーポップは現れた。
ミステリ、SF、学園もの、恋愛、二重人格、少年たち、少女たち、食人鬼、5つの時間軸、世界の危機、“炎の魔女”と呼ばれる少女、エコーズ、進化、自殺願望、クローニング、高校生、無意識、夢、叶うはずのない願い、誰も永遠には生きられない、残酷、奇妙、悲哀、ファンタジックで不思議な話、様々な人、5つの物語と、ひとつの事件、そして“ブギーポップ”(不気味な泡)。これら、全てを取り込んだサイブリッド小説。新たな感性、新たな構成、新たな可能性、様々な泡の集合体であるこの物語が、“何処に向かうのか”わたしたちは、見届けることができる。
紙の本
ブギーポップは面白い
2001/05/12 07:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、はっきり言って、面白過ぎる。屋上に一人佇む男。その名を『ブギーポップ』。マンティコアや、早乙女正美など、様々な、人々が出て来る。
そりゃ、まあこの書評も役に立たないかも知れないですけど…。
紙の本
漠とした不安と違和感
2002/03/26 17:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
思春期の頃に多くの人が抱いていたであろう、世界に対する漠然とした不安感や違和感が、本当にうまく表現されている物語だ。
ブギーポップという、まるで変身ヒーローのような妙な存在、それが、自身が妙な存在であるということ自体をそのまま呑み込んで、妙なままに存在している。それがなによりも奇妙で、実に魅惑的である。
よく云われる、アドベンチャーゲーム的な語り口も面白いが、因果が巡りに巡り、物事の流れが、予定調和的にブギーポップという奇妙な存在に収斂してゆく、そのさまが不可思議で面白い。
紙の本
主人公が一人じゃない
2001/07/14 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう&さよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も何度も振り返された物語。その度に語る主人公が変わるによって、視点も内容も変わって行く。そこが面白いです!
たとえば、竹田くんによればこれはなんでもないどうでもいい話だが、未真さんに言わせると世界の運命がかかってる事件だった。彼たちは全く違う視点で同じ話を語っています。
紙の本
上手く言えないが、すごい人が出た、と思った。
2001/03/09 18:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Baw - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は表紙につられて本書を手にとった。巻頭カラーには多数の登場人物達と、思わせぶりな台詞。どうやら変身ヒーロー(?)がでてくるらしいのだが、さっぱり内容を推測することができず、本当に面白いのかな…と不安を覚えた。
が、不安はすぐに消飛ぶことに。すべての場面には意味があり、普通に見える日常に狂気が潜み、高校生の恋が人類の未来を決定したりする。
上手く言えないが、すごい人が出た、と思った。まだ読んでない人は、是非読んでみて。
紙の本
世界はどこにも進まなくて
2003/07/18 16:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スルー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒーローとは何だろう?
「正義の味方」がヒーローだとするならば、その時代によってヒーローの形は移り変わってゆくこととなるはずだ。何故なら味方するはずの「正義」という概念そのものが、そもそもあやふやなモノであるからだ。
違うんだ。ブギーポップは決して「正義の味方」ではない。彼は自分こそが「正義」だなどと、傲慢な事は思っていないに違いない。
事の正しさ、間違い、そんなものは彼には関係ない。否、関係できない。彼は「方向性の具現」であって、「そういうことをするもの」でしかないからだ。
それはもしかしたら悲しいことなのかもしれないし、空しいことなのかもしれない。
でも、彼は言った。
「僕は自動的なんだよ」
——ああ、そうなんだなあ。
ヒーローってのはそういうもんなんだよな。
迷わないよ。 迷えないよ。
この世界は、当たり前に狂ってる。
訂正しない。 改良しない。 革命は許さない。
この世界は、当然のように停滞してる。
ブギーポップよ。 ——先は、長そうだぜ。
紙の本
死者。否、亡霊との対話。
2001/08/21 00:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ko1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明けない夜などない、けして覚めない夢などない。けれど、その夢を奪うことは誰にもできはしない。と、そんなよーなことをバシュラールってゆー夢見がちなおっさんはのたもうた、らしい。目覚めてホッと一息つける夢はホントに悪夢なのだろうか、目覚めた瞬間に愕然とすること、それこそホントの悪夢なのではないのか…。しかし、目覚めるためには、まず眠らなければならないのだよ。マスターヴァイン。そんな言葉を枕に、書評を斜め読みするだに、えらく酷評されてるごよーす。たしかにわたしも友人に薦めてはみたが、だーれも読んではくれん。ですが正直、73年生まれのわたしは楽しめました。
一人称による群像多視点描写、いまだ明かされぬ(そして明かされるとは限らない)謎な設定。この作品の魅力、そして特徴とよばれているだろうソレは、週刊(隔週・季刊・月刊とそれぞれ技法は異なるけれど)マンガが練り上げてきたハイテンポな起承転・起承転…結、のメタでベタな文法とさほどの違いは感じられません。メタな視点で予定調和へと転がり落ちてゆく寓話。それは凡庸で月並みな作品だとゆーかもしれない。だとすれば、本作品は特異な作品だろう。青春群像寓話に突如挿入された、狂言回しである異星起源の知性体についての説明が明らかに不足と感じられるからだ。だが、この作品の魅力はそんなことで減じはしない。
ここでやっと本題にはいるが、なぜならこれは時間軸、世界観のズレこそを題材にした試みだからだ。この試みは物語だけでは収束せずに鑑賞者を巻き込むことを意図しているように思われる。この設定が意図したものか、せざるものか。零れ落ちゆく、鑑賞者の所属する社会の記憶術、それとの一体化を掲げ、語られる作品はそれ自体の中だけで世界が完結しているので、鑑賞者にとっては寓話でしかなく、物語が実世界に影響を与えるように感じられることのない、安全な物語として消費される。しかしブギーポップは時間軸の脱臼・痙攣であり、現在への過去の襲撃そのもの、鑑賞者を観測者、読解者の地平へ打ち倒し、引き裂き、叩き潰す。過去とは事実そのものなどではなく、現時点で再構成されるものだから。人の近くは非常に曖昧だ。状況は認識次第でどのようにも変容する。観測者の死角、非認識という存在が理論上ありえるのだから。その事実に自覚的であるように映るが故に、わたしはこのシリーズに魅力を感じる。
物語との接続は甘く、そして切断はイタイ経験だ。やんちゃな反抗期、じゃれつき、噛み付く敵を欲する移行期の日々。本来共有化などできはしない幻想をボケ、ツッコミによる強力な現実補完機構によってつなぎとめんと欲する人々。のっぺりとしたステロタイプとの人物描写に嫌悪感を表明はしても、しかし立脚点である・特異点である自分すら言葉によってでしか説明し得ない。言葉の呪いによってでしか時間を世界を歴史を空間に意味を与えること手に入れることのできない我ら人間にとって、そして言葉によって成立する世界にとって、それ以外の干渉術を持つ存在、同調装置は、世界の敵となるのだろう。
ブギーポップの戦いはおわらない。揺らぎ、粗密のある、現環境への適応過程を記した方程式こそが生命現象なのだから。人が自身の存在を確かめようと欲するかぎり…。
紙の本
説明できない面白さ。
2001/02/25 01:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほし - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話については、面白いんだけど、説明できない。説明したら面白さが半減してしまうから。だから、読んでくれとしか言えない。決して損はしないから。
どうして説明できないのか、どうして面白いのか。真面目に考えてみた。真面目な話が嫌いな人は、つづきを読むのをやめて、この本を買うだけにしておいて下さい。
あらすじを説明すると、陳腐でつまらない話に思える。
通常の物語が「起承転結」の形をとっているとするならば、この話は「結承起転」とでもいうのか、時間の流れにそっていないのだ。
それがどんな効果を持つのか、簡単な例をとってみよう。
少女Aが、「ここで事故があったんだって」という話を耳にする。次にB医師が登場し、事故のけが人の手術について語る。通行人Cが登場し、110番へ通報したのは自分だと語る。そうして、事故に遭った少年Dが少女Aの前にあらわれて、真相を語る。
これを時間通りに説明したらどうなるか。
少年Dが事故でけがをした。通行人Cが110番をして病院でC医師の手術をうけた。けがが治って退院し、少年Dは事故の真相について少女Aに語った。
どちらが物語として面白いか、言うまでもない(念のため、この例はストーリーとは無関係であることと、本書の方がもっと複雑になっていることを補足しておく)。
だが、きちんとした構成力がないと物語は破たんしてしまうし、この特殊な構造に読者がついていけるかどうかもわからない。処女作にそれをやってしまう。しかも成功をおさめているという作者の力技に感心するとともに、こういうタイプの作品が若い読者を対象にした小説にあらわれたということが、貴重なことに思える。若年層向けの小説のレベルを甘く見るのは、とんでもない誤解だ。
ああ、ひさしぶりに真面目なことを書いたら、肩がこった。何を言おうが、読めばわかるし、知ってる人は当然読み終わっているハズ。シリーズ化しているので、はまった人は買わずにはいられないだろう。
素通りするのも手に取るのもあなた次第だが、多数の読者の支持を得ている作品だということにも言及しておく。
紙の本
気軽に読めるのに、イイ本でしたヨ。
2002/07/15 14:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物の名前がたくさん出てきて覚えにくい…。というのが最初の印象。
主人公がだんだんと変わっていったり、謎の登場人物が出てきたりと、角川文庫らしい展開でした。
あなたは何かを探しているのですね
それならば、見つけたときに涙を流しなさい。
みたいな文章もイイと思うし、なんかココロに響く言葉がいくつか載ってたのもイイなあと思ったひとつの理由でした。人間のおろかさとか、そういったものも描いてるし、学生ものなので、にぎやかな様子がイイなと思ったり…。
気軽に読める割に、ためになったし、面白かったです。
紙の本
構成に妙味
2001/03/09 09:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電撃文庫話題のシリーズの第一作。個人的に、こういう少年向けの話が出版界に果たしている役割というのは非常に大きいと思っているので、久しぶりに読んでみた。
構成は上手。ただ登場人物が多く、場面展開が激しいので、人物の書き込みについてはちょっとわからない。シリーズ二作目は長編らしいのでそれを読んで判断したい。
内容についていえば、学園モノで“他人”と“他人”の関わり合いを書いた作品。突然の宇宙からの来訪者。ブギーポップ(不思議なあぶく)と名乗る、ある少女の別人格。登場人物たちは、これらの突然の出現によって、不思議に関係しあっていく。そして“なんとなくいびつ”であった、「学校」を内包する日常が崩れていく。
だが、何も起こらない、残らない。崩れてしまっても、それは崩れただけのことだったのだ。そして日は過ぎて「簡単で複雑」だった事件も消えていくのだろう。それが学校なのだ。
紙の本
ブギーポップ
2002/07/12 17:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の危機に現れるというブギーポップが、ごく普通の高校にやってきた。
が、その高校には怪物が潜んでいた。
それを退治すべく謎の精神体ブギーポップが戦いを挑む。
かなりの長編になり、十数巻にまで達する最初の一巻。
紙の本
ライトノベルということ
2001/05/29 03:14
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
批判は承知で言うが、僕には「しょせんライトノベル」という思い込み、先入観がある。ライトノベルという媒体で書くことの必然から、それ用の設定や文章があることは認めたうえで、それでも水準が数段落ちるだろうと思っている。
同じ電撃ゲーム大賞出身でも、高畑京一郎『タイム・リープ』のような傑作もあるのだが、少なくとも僕の求めるおもしろさを備えている作品は稀であろうと。
もちろん食わず嫌いの先入観であり、ライトノベルをもっと読んでいき、僕の思う「いわゆるライトノベル」の殻を破ってくれる傑作にもっと出会えば、考えも変わるはずだ。
だが、電撃ゲーム大賞受賞、シリーズ化もされ、世間の評判も高いらしいこの『ブギーポップは笑わない』がこの程度の出来ならば、しばらく誤解はつづきそうである。
連作形式をとる。それぞれの主人公は事件の一面、あるいは間違った面しか見えず、それらが重なってくることで真の物語が見えてくる、というのは連作多視点の基本であり、構成の面では評価できる。時間軸をわずかにずらし、部分部分をリンクさせているのもおもしろい。
しかしこの作品で評価できるのはこれしかない。……いや、まだあった。「敵」とそのラストバトルにおける良い意味でのバカっぷりには大笑いさせてもらった。友成純一的な。
なによりダメなのが、1作で語りきれてないこと。連作による多面性が、事件や人物の姿をすべて見せないまま終わらせているのだが、これは「ブギーポップ」の隠された広がりゆえではなく、たんに作者が書ききれなかっただけのように見える。シリーズが続いているのも、それが理由ではないのか。
安易に地球外生命の存在を持ってきたり、「自動的に」出てくるらしいブギーポップ(たんなる多重人格の産物なのはともかく)を使いたいのか使わないのか曖昧だったり、作者の適当さが鼻につく。そして当然のごとく、出てくる若い男女はビジュアルも心理もきわめて類型。もちろんその類型とは僕の思うところの「いわゆるライトノベル」である。
主人公(この場合は最初の編)の「女友達」はすべからく「かわいいんだけど性格がなぁ(主人公にとってのみ)」で、甘ったれた喋りかたとキツイ喋りかたをする女が出てきて、「オレ」と自称する美人までいるとなると、これはもうはっきりお約束なのはわかるのだが、やはり受け付けない。
僕とライトノベルのあいだに引かれた一線を越えて、僕のほうに迫ってくることはなかった。
それと、文章も上手くない。<彼女は彼自身が封じられているコミュニケーション能力に、彼がこの星の生態系に紛れるために持っていた能力をも持っている>なんて、昔の翻訳ソフトみたいな一読意味のとれない文はどうだろう。
会話も、センスの良さとやらを見せたいらしいが、思わせぶりなだけの言葉など耳を素通りしていくばかりだ。「ぼくは自動的なんだよ」? 鳥肌が立つね。
期待の高さがもたらした低評価。どこがおもしれーんだこれの。
紙の本
何が面白いのかさっぱりわかりません。
2001/03/15 01:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mstk - この投稿者のレビュー一覧を見る
20過ぎてもライトノベル読んでる人はどれくらいいるんでしょう?。結構いるもんなのかな。
僕もそのくちですが、この小説の面白味がさっぱりわかりません。確かに時間軸を無視したストーリー展開の巧みさは認めます。でも読み終わったあと何も残らない。で、なに?と聞きたくなる不可解さ。若い読者には熱狂的な支持を受けているけど、そこがわかんなくなっちゃったら、もうライトノベルから卒業せねばならないのかな。