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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.5
- 出版社: フィルムアート社
- サイズ:21cm/204p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8459-0005-X
紙の本
〈社会派シネマ〉の戦い方 (Cine lesson)
著者 北小路 隆志 (編),水原 文人 (編),編集部 (編)
「俺たちに明日はない」「ゴッドファーザーPART2」ほか社会派シネマの問題作17編の解説、ワイズマン、コッポラ、ケルコフら社会派作家たちの肖像などを収録する。【「TRC ...
〈社会派シネマ〉の戦い方 (Cine lesson)
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商品説明
「俺たちに明日はない」「ゴッドファーザーPART2」ほか社会派シネマの問題作17編の解説、ワイズマン、コッポラ、ケルコフら社会派作家たちの肖像などを収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
北小路 隆志
- 略歴
- 〈北小路〉評論家。映画・美術・ダンスなどジャンルを横断する執筆活動を展開。
〈水原〉1971年生まれ。映画批評、字幕翻訳を手がける。
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紙の本
映画は現実を映すメディアでもあったのだ
2000/11/27 10:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画の新しい見方を教えてくれる「Cine Lesson」シリーズのひとつ。「娯楽か芸術か」だけが問われがちな映画の、忘れてはいけないひとつの働き、つまり映画は現実のいろいろな問題を映し出すメディアであるということを、いま一度認識させてくれる。
構成は、大きく分けて3部分に分かれる。
ひとつは、「問題作17」として、フレデリック・ワイズマンの『チチカット・フォーリーズ』や大島渚の『愛のコリーダ』など、社会派シネマを考える上で欠かせない作品を紹介。本書への導入部としての役割を果たしている。
次に、監督の紹介。フレデリック・ワイズマンやロバート・クレイーなどのドキュメンタリー監督や、スティーブン・スピルバーグ、テリー・ギリアムといった娯楽系の作家まで計41人が遡上に乗せられ、その社会性についての解説が施されている。
3つめは、「の戦い方」と題したキーワード解説。「アメリカニズム」や「天皇/沖縄/在日」「宗教/精神世界」「ファミリークライシス」「スモールタウン/サバービア」などはどう描かれてきたか/描かれているかが、作品の例とともに説かれている。
文章は決して難しくない。理論書というよりは、映画を観るための指南書という役割に徹しているのは、本書に限らずこのシリーズの特長だ。しっかり編集されているので、単なるデータベースに留まらない、通読に耐えうる構成になっている。