「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
闇よ、我が手を取りたまえ (角川文庫)
写真を送りつけ、脅迫を繰り返した後に被写体を殺害する事件が続発。パトリックも捜査にかかわるが、次に写真が送りつけられたのは、相棒のアンジーだった!【商品解説】
闇よ、我が手を取りたまえ (角川文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
暗黒のご近所物語
2001/05/20 17:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:seimei - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボストンを舞台にした幼馴染の男女探偵パトリック&アンジーシリーズ第二弾。去年出た物では1・2を争う、まさに傑作。アイリッシュ・マフィアに息子の命を脅迫された精神科医の依頼を受けたふたりは、街に巣くうものと対決することとなる。このシリーズは幼い頃から住んできたものたちの知る街そのもののベースが物語に対するものとして非常に強いのが特徴です。端的に云うと今回は暗黒のご近所物語ともよべるかも。前回の主人公ふたりの過去の超克から街の過去をひっくるんだ超克へ物語は深化したと思います。ラストの疾走感も前作と比べて格段の進歩で震えがくるほどのエンターテイナーぶり。すごいものを読んだ、満足感でいっぱい。
紙の本
「紛れもない大傑作」はウソじゃない!
2000/07/15 01:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スギモト@Loud - この投稿者のレビュー一覧を見る
アマゾン・コムで★★★★★(最高評価)が乱れ飛んだ、という前作『スコッチに涙を託して』。『このミス2000年版』でも、次点に入っていた、シリーズ1作目を読んだ感想は、「ふ〜ん…」て感じ。 暗い過去、重い現実を背負った主人公、ウイットに富んだ会話に比喩を多用する洒落た文体、と、まあ、出来こそ水準をクリアしているものの、”傷つきやすさを軽口で覆う”とよく言われるネオ・ハードボイルドのお約束を踏まえただけ、と言えなくもない。
悪いとこもないけど、飛び抜けていいとこもないかな? ハードボイルド・ファンは読むだろうけど、あえて人に勧めるまでもないか、というのが正直な感想でした。 スタイルがスタイルのままで終わっている、という印象がありました。
ところがどっこい、このシリーズ2作目、『闇よ〜』を読んでビックリ。前作ではただの設定だった主人公の背景がプロットと有機的に連携して、第一級のエンターテイメントとして仕上がっています。 ネタバレになるので、あまり多くは語れませんが、 特筆すべきは、主人公パトリックとパートナーのアンジーが幼なじみ、という設定が、 まさにこのプロットでこそ生きる!という重要な位置づけになっていること。 過去と現在が複雑に絡み合う、怒濤のストーリー展開で読者を引きつけてやみません。 ボストンの貧困地区出身で、多くが新しい土地に抜け出していく中、あえて故郷に踏みとどまった”幼なじみたち”というのが、シリーズ通しての魅力として確立された感があります。
この設定あってこそ!という強烈な印象。
可能性こそ感じさせても、平凡な印象だった前作から一転、頭ひとつ飛び出してます。
大化けした、といっても過言ではないでしょう。
オールタイムベストにだって入れちゃうよ!というくらい、久々のスマッシュ・ヒット!
オススメです!
書評サイトやってる、札幌の書店員です。
商売敵…(笑)
Loud Minority
紙の本
私立探偵小説版『IT』
2000/08/19 08:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:OK - この投稿者のレビュー一覧を見る
『スコッチに涙を託して』の続編で、ボストンの私立探偵パトリック・ケンジーもの第二作。前作のローレンス・ブロックとアンドリュー・ヴァクスを合わせたような作風に加えて、今度はスティーヴン・キングの大作『IT』(文春文庫、全4巻)を思わせるような趣向がこらしてある。主人公たちは少年時代に邂逅していた邪悪な存在と、大人になってからふたたび対峙させられることになる。その背後にちらついて邪悪の種を伝播させつづけている黒幕の存在はほとんど、アメリカの悪意の根源「IT」そのもの。前作でも、探偵をいかに当事者として事件にかかわらせるか、という問題にかなり気を配っているのを感じさせたけれども、そこに『IT』の運命的な対決の構図を持ち込んできたということになるだろうか。
前作でも冴えていた、社会的な要素を物語のなかで箱庭的に描きとりながら、動機をどこにも還元しない均衡のとれた筆さばきは健在。「邪悪」の伝播を物語の前面に据えながらも、そのしくみはあくまで解明しようとしないまま提示している。主人公の父親らの組織していた地元のろくでなし自警団の扱いなんかも結構ひねりがあって興味深い。
紙の本
ハードボイルドは町だ
2001/03/20 17:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「スコッチに涙を託して」から日本に紹介された二作目の、KENZEシリーズ。「やはりハードボイルドは、町。町の描写が退屈なハードボイルドなんて、ハードボイルドではない」、という方には絶対お勧めの一作。存分に町の匂いを楽しめます。一作目「スコッチに涙を託して」を読んでいなくても特に問題はないはずですが、三作目もあることですし、主役達の心の変化を楽しみたい方は、やはり一作目から読まれる方がよいでしょう。
紙の本
暗い
2015/11/29 21:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nikki - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの暗い雰囲気がたまらないですね。登場人物がそれぞれの役割を誠実に果たしています。傑作です。