紙の本
さまざまなものをどうつなぎ合わせるかで価値が決まるということがよく分かる
2022/03/20 20:32
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投稿者:スマイリー上田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イノベーションとは新結合」という話はよく耳にするが、実際、さまざまなものをどうつなぎ合わせるかで、価値が変わり、価値が決まるということを、「編集」というキーワードで記した一冊。
「編集」は、掛け合わせで新たな事業を創り出す時にも使えるし、「人生の編集」という言葉で表現されているように、生き方を紡ぎだしていくときにも「編集」の力を使うことで、より楽しいものになっていくという。
NewsPicksではどうなのか、ディズニーではどうなのか、Netflixではどうなのか、WeWorkではどうなのかと、さまざまな事例を交えながら、概念を理解することができるようになっている。
通して読み終わった瞬間、このような考え方を知っているのといないのでは、人生の質が大きく変わるだろうなぁと感じた。文章も読みやすいし、おススメの一冊。
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#編集思考 たまたま発売前に手にすることができ、読みました。
元東洋経済で、現在はnewspicksの佐々木さんの編集という組み合わせることをテーマに書かれた本です。
同い年ということもあって、わかる部分と育った環境の微妙な違いによる考え方や感じ方違いも見れて面白かったです。1979年生まれって。微妙に教育や働き方の節目の間な世代だと自分では感じているので、同世代でもここまでとんがってる人は見ないと思います。
返事思考に関しての考え方や、周辺にある取り入れるべき考え方もまとまってるので、オススメです。
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面白かった。最近本読んでなかったから新鮮だったし、所々新しい知識や知見を得られたので有意義な時間になった。
ただ、SFC出身なのに東京一人暮らし始めたっていう経歴はよくわからない
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現代のビジネスは既存事業どうしの新たな掛け合わせによって生まれる。その成否を分けるのが編集思考なるスキルであり、本書ではこれを「セレクト」「コネクト」「プロモート」「エンゲージ」の4ステップに分解して解説した上で、ネットフリックスやディズニーなどの企業に当てはめて具体例を説明している。
特に著者が編集長を務めるニューズピックスの編集思考を自ら解説している第3章は読み応えがある。
「0→1の段階ではそのアイデアを尖らせる必要があるので自分の考えだけで進める。周りの人の協力を得るのは1→100の段階になってから」という、ニューズピックス取締役の梅田氏のコメントは今後なにか新しいことをやろうとしている人にとってはヒントが得られるのでは。
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アフターデジタルと並んで「日本で仕事をしている人は、まさに今読まなければならない本」だなと思いました。
頑張らねばと思える、爽やかな読後感。
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物の掛け合わせが重用であり、編集思考が重要であることには共感だが、若干議論が矮小化されているように感じるのが少し残念。と冒頭感じたが、ニューズピックスの章など実体験に基づき非常に深く語られており、素晴らしい。
メモ
・編集とはセレクト、コネクト、プロモート、エンゲージの4つのステップにより、ヒトモノコトの価値を高める行為。
・編集者は偉大な素人。あらゆる分野に好奇心を抱く多動な存在。単なるつなぎ屋。空気を読み切った上で空気を打ち破る力が必要。静かなる素人に足りないのは逆張りする勇気。新たな発想を生む編集力。
・セレクト 選ぶ。ダイヤの原石を見つけることが必要。いいところだけをみて惚れ抜く。未開拓のいいところをみつける。両極にふる。自分に近いものと、極めて遠いもの両方をとる。分散投資的な考え方。
・コネクト つなげる。古いものと新しいものをつなげる。古きの持つ文化、色気を新しいものとつなぎ、心も懐も豊かになる価値を目指す。縦の深堀と横展開でつなげる。
・プロモート 届ける。重要な3つのt thought timeline truth 届けるタイミングを集中させる。ただいきなり出なく土壌ができた上で一気に。コンセプトを持って一貫性のメッセージとともに届ける。
シンクタンクは思想を売る機関。
その人のありのままの姿を取り繕わずに伝えていく。
・エンゲージ 深める。4c communication community consistency casual
メルカリようにコミュニケーションプロセスが埋め込まれている。コミュニテイは関係の深さ、質、ファン数の3次元で定義される。コミュケーションの中心はwebになるが、リアルな何かの存在によりコミュニケーションが立体的になり、深みが生じる。変化が大きく加工しやすいからこそ一貫性が重要。
・ニューズピックス プラットフォーム➕コンテンツパブリッシャーを目指す。プラットフォームに牛耳られているメディアの世界を変える。コンテンツの質をあげていく。
・サブスク成功のコツ マスを狙いすぎない。ニュースよりもインサイト。ユーザーコミュニティを創り、じっくり育てていくこと。
・編集思考を磨く6つの行動。
古典を読み込む。歴史を血肉とする。二分法を超克する。アウェーに遠征する。聞く力を磨く。毒と冷淡さを持つ。
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2019/10丸善
選ぶ、繋ぐ、届ける、深める
この4ステップで素材の価値は何倍にも高まる
縦割りの閉塞感を打ち破る武器か、横串で物事を繋ぐ編集思考
●原敬のようなジェネラリスト型のリーダーが暗殺により倒れると、大所高所から俯瞰して、複雑な連立方程式を解けるリーダーがいなくなる
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これからの時代に必要な思考は「経済×テクノロジー×文化」であることを学んだ。
その他、編集思考を磨くためのコツの中で、聞き上手になるためのコツが書かれていたが、これからのビジネスを築くサラリーマンが抑えておくべきポイントだと思った。
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『異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考』(佐々木紀彦著/NewsPicksパブリッシング)vol.524
https://shirayu.com/blog/topstory/skill/8761.html
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編集と聞くと、メディア系の本と思うかも知れませんが、
全くそんなことはありません。
万人受けする本ですし、特に10〜20代に読んで欲しい本。
編集思考とはセレクト、コネクト、プロモート、エンゲージからなり、それらのポイントを解説し、newspicks、NETFLIX、weworkなどの事例まで紹介されていて大変わかりやすい。
理解は容易いが、実践して成果を出すのは簡単だはない。
しかし、諦めずに出来ることから実践していくことが大事だと思いました。
本に書いてある通り、
教養と人脈、パワーを身につけてながら実践していきたい。
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・新しいアイデアは既存の新しい掛け合わせで生まれる。
・経済、文化、テクノロジーの掛け合わせが個人でも大切
・古典を読もう
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NewsPicks初代編集長による一冊。ヒップホップ的な理解で編集とは本書のセレクトとコネクトの領域のみだと思っていたので新しい視点に目から鱗。ビジネス書としても現代メディア分析としても面白かった。歴史や教養といった観点から日本や年長者にも勝ち筋があると述べてくれるので読後も出来る事を前向きに考えようと思える。
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何年前か、電子書籍が登場した時期に「紙の書籍はこれからどうなるのか」といったような話をあちこちで見聞きし、自分としては「まあ、無くなることはないだろう」と思いながらも、その本というものの存在意義みたいなものについては漠然としたままでした。
その点について本書ではテレビや新聞など様々なメディアの特徴を挙げながら、本というメディアについて「エンゲージメント(読むことには時間を要するため、その分心理的な繋がりが強くなる)」と「情報の質(気軽に発信できるSNSなどと違い、著者の知見が集約されているので情報の質は相対的に高い)」といったような切り口で書かれており、それは自分にとって新鮮な発見でした。
(正確には、本書では「紙の書籍」ではなく「本」という括りでしたが、語ろうとしている事は同じだと思います。)
経済を軸にあらゆることに筆者の考えが述べられており、とても考え抜かれていてすごい、と思うと同時に「読者としては、考えを挟み込む余地が無いな」という印象も持ちました。
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2年の日々を過ごして痛感したのは、「シリコンバレーは文化的につまらない」ということです。休日には、アウトドアやパーティーやDVD鑑賞ぐらいしかやることがありません。私は3ヶ月ぐらいで東京生活が恋しくなりました。
「このスタンフォードの環境で生活していると、経済とテクノロジーの玄人にはなれるけど、文化からは縁遠くなるな」と感じたのを鮮明に怯えています。歴史が浅く、しがらみが緩いのがシリコンバレーの強みですが、それは、裏を返せば「文化的な蓄積が浅い」ということです。
日本のスタートアップ業界もシリコンバレーと似たところがあります。テクノロジーをテコにビジネスを拡張し、稼ぐのはそこそこうまい。しかし、文化的な奥行きや、思想的な深さに乏しいため、人間や社会を本当に豊かにするような事業がなかなか生まれません。(p.34)
日本の歴史上、最高の外交官の1人と言われる陸奥宗光は「政治なるものは術(アート)なり、学(サイエンス)にあらず」という名言を残しています。利害関係をつなげる政治の仕事は、単に論理だけでは片付けられないところに、そのおもしろみがあるのです。(p.88)
お金を払ってでも欲しいコンテンツが、その当時はスマートフォンの世界、ネットの世界にはなく、コンビニにはあった。それならば、私たちがネットの世界でお金を払ってでも欲しいコンテンツを開発しよう。それには、編集長を採用する必要があるという考えに至りました。(p.136)
そもそも、日本のように国土が狭く、人が密集している国では(東京が典型)、人がオフラインで会うコストは高くありません。国土が膨大な米国を真似してリモートに振りすぎるよりも、日本の地理的特徴を活かして、リアル空間をとにかく充実させたほうが、異質な人たちの化学反応が起きやすくなるのではないでしょうか。(p.169)
歴史に乏しいのは、シンガポールだけではありません。東南アジアは若い国が多く、同じく若い国々が多く、同じくアメリカも歴史は長くありません。米国では未来を描いたSF
が多いですが、それは米国の歴史が浅いことの裏返しでもあります。
中国は3000年の長い歴史を持ちますが、王朝が変わるたびに、過去の歴史を上書きしていくリセット型の国です。表現の自由に制限もあるため、歴史のストックを活かして、自由に表現するのは容易ではありません。
その意味でも、歴史と表現の自由がある日本は有利です。だからこそ、ストーリーの源泉である日本の歴史をぜひ学んでほしいのです。歴史は、編集思考の基礎筋力ですから。(pp.258-259)
二分化させず、混沌とした状態を包摂するのが、東洋的な考えの強みです。編集思考に大事なのもこうした思想であり、「いろんな人やモノが集まって、なんだかよくわからないけれど、おもしろそう」という感覚を大事にすべきです。西洋的思考では、なぜあれとあれをつなげるか、論理的に説明しなくては成立しづらいのですが、東洋であれば、なんとなく感覚的に理解されやすい。あらゆるものを心の声に従って自由自在につなげていく自由、それを謳歌できるのが東洋的な考え方だ���鈴木は説きます。(p.266)
よくわからないけど、ワクワクする。ビビッと来る。好きという熱情があってこそ、人やモノやコトのいいところが見えてきて、どことどうつなげるかという直感が生まれてきます。だからこそ、編集思考を存分に発揮するためにも、とことん自分の好きなことにこだわってください。(p.301)
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経済xテクノロジーx文化
社会科学x自然科学x人文科学
編集思考
セレクト(選ぶ)→コネクト(つなげる)→プロモート(届ける)→エンゲージ(深める)
教養・人脈・パワー