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商品説明
数理哲学者としてフランス・エピステモロジーの礎を築き、ナチス占領期にレジスタンスの闘士として銃殺されたジャン・カヴァイエス。彼の先駆的業績をその「概念の哲学」のうちに見出し、現代的再評価への扉を開く。【「TRC MARC」の商品解説】
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著者/著名人のレビュー
レジスタンス活動の結...
ジュンク堂
レジスタンス活動の結果四一歳でナチスに処刑された数理哲学者ジャン・カヴァイエスの、本邦初の研究書。著者近藤によれば、カヴァイエスは、現代フランス哲学に大きな影響を与えた、「ミッシングリンク」というべき存在である。
カヴァイエスによれば、数学だけが唯一、真理の経験を可能にし、真理をこの世界で主題的に現実化することを許されている。それゆえ彼は、みずから進んで困難を極める現代数学の分析へと進んで行ったのだ、と近藤は言う。
重要なのは、必然的で超越的な数学的真理が「すべてを一挙に開示するしかた」ではあたえられず、われわれが「現に手にしている真理から出発して、新たな真理を獲得する」こと、そのことが絶えず、終わることなく続いていくことである。
その突然の死によって中断されたカヴァイエスのプログラムは、豊饒な可能性へと開かれ、実際、陽に暗に彼を参照する多くの名だたる哲学者によって引き継がれていった。そのことを知悉しながら、本書においては敢えて徹底してカヴァイエス自身のテキストに踏みとどまる近藤の思索も、同様に豊饒な可能性へと開かれ進展していくことが期待できる。