「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.11
- 出版社: 連合出版
- サイズ:21cm/204p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-89772-263-4
紙の本
海に沈んだ故郷 北上川河口を襲った巨大津波−避難者の心・科学者の目
2011年3月11日、大地震によって起きた巨大な津波に襲われた三陸海岸。宮城県石巻市長面に住んでいた著者らが、被災体験を綴り、追波湾、北上川河口周辺における津波の振る舞い...
海に沈んだ故郷 北上川河口を襲った巨大津波−避難者の心・科学者の目
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
2011年3月11日、大地震によって起きた巨大な津波に襲われた三陸海岸。宮城県石巻市長面に住んでいた著者らが、被災体験を綴り、追波湾、北上川河口周辺における津波の振る舞いを記す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
堀込 光子
- 略歴
- 〈堀込光子〉1947年生まれ。岩手大学卒業。宮城県の小学校教師を務め、退職。
〈堀込智之〉1947年生まれ。北海道大学卒業。工学博士。宮城県物理サークル代表。ベルマーク実験教室講師。波の研究で受賞多数。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
津波被災者となったある夫婦からの発信
2011/11/07 09:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:vetus tacitus - この投稿者のレビュー一覧を見る
震災・津波報道がほとんど取り上げなかった北上川河口の長面〔石巻市〕。そこで被災したある夫婦による現場からの発信である。
第一部。妻による避難実録。今回の地震・津波では多くの場合「被災から避難所へ」だった。しかし、長面の住民にとって避難は野宿からはじまった。厳寒の2夜を急峻な山のなかでどのように耐え、生きのびたか。いのちのドキュメントがここにある。
生きのびたもののすべてを失った。だが、絆だけは残っていた。その絆が手をさしのべる。「無縁社会」といわれる今日だが、潜在していた絆が危機的状況のなかで、どのように起動して、機能するのか、その内側からのリアルな記録。避難者の心が伝わってくる。
第二部。夫による津波の記録。彼はたまたま「波」の研究者であった。彼は被災した直後、この地域の津波のすべてを記録することを決意する。彼は北上川河口の両岸・追波湾岸に点在する各被災地域に足をはこび、計測し、撮影し、聞き取りをし、それらを記録した。また、研究者として開発していた実験装置を使って、津波を解析。この地域を津波はどのように襲ったのかを解明している。困難のなかでも失われなかった科学者の目。
報道とは違うレベルの肉声と意思が伝わってくる本である。 vetus tacitus