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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.1
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- サイズ:21cm/226p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-88759-889-8
紙の本
Jブンガク マンガで読む英語で味わう日本の名作文学12編
著者 「Jブンガク」制作プロジェクト (編),ロバート キャンベル (監修),むとう けんじ (イラスト)
マンガによるあらすじ解説や原文英訳、キャンベル先生と人気モデル杏さんのトークなどを通じて、日本近代文学の名作12作品を紹介する。NHK教育テレビ「Jブンガク」の内容をもと...
Jブンガク マンガで読む英語で味わう日本の名作文学12編
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商品説明
マンガによるあらすじ解説や原文英訳、キャンベル先生と人気モデル杏さんのトークなどを通じて、日本近代文学の名作12作品を紹介する。NHK教育テレビ「Jブンガク」の内容をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
近代日本文学に触れるきっかけとなりそうです
2011/07/24 17:51
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rindajones - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんで放送用の教材を探したが見つけられずに、代わりに見つけたこれを購入。
この番組を知ったのは、例のごとく全くの偶然で、眠れない夜中(早朝だったような)の再放送を観た、永井荷風の「ぼくとうきだん」(正式な漢字表現は本書評では使えない文字のようです)の回だった。お雪の「おかみさんにしれくれない?」の解説が楽しかった。
取り上げているのは「近代日本文学」、明治から昭和初めの小説家の作品。作者の名前だけは知っているが、実は読んでいない作品ばかり。ずっと前に何度かこの手の作者の本を読んでみたけれど、気に入ったもの、印象に残ったものはわずかしか無かった。あの古い表現が読み進められないのが原因なのだが、そこに書かれていることはきっと面白いのだろうな、そしてその古いような表現も、実は美しい日本語なんだろうな、とは常々思っていた。
本書は12作家12作品の紹介。作者の紹介やその時の時代背景、そしてあらすじを日本語と英語の両方で紹介。続くロバート・キャンベル氏の英語翻訳時の解説は興味深い。
何よりも本書の貴重なエッセンスが、ストーリーを要約した漫画。普通(?)の漫画なら大して興味がない(寧ろ邪魔に思うことの方が多い)のだが、これは良い。現代風な台詞とキュートな絵柄が楽しい。こういう風に解釈する余裕がこの時代の文学を理解するのには役立つのかもしれない。
理解するといえば、キャンベル氏の訳と解説を読みながら、私がこれらの作品を手にするとしたら、英語翻訳本を先に読む方が有効かもしれない、という発見をした。古めかしく思う日本語表現も、それに対応した古い英語表現(可能だとは思えないが、可能だったとしても有効だとは思えない)で無い限り、日本語の表現を租借して英語表現にしているので、寧ろ理解しやすいかもしれない。
本書の12作品はあらすじだけで、真の作品の良さを堪能できたとは思えないが、少なくとも、その時代の作家達が伝えよう、表現しようとしたメッセージは現代でも十分に通用するように思えた。現代に直結する激動の時代の作品、何とかして触れてみたいものです。